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美味しいファンタジーの競演、パリのイースター。

  • 2017.4.5
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今年のイースター(復活祭)は4月16日。17日がイースターマンデーで祭日となる。イースターに向けて、パリのお菓子屋さん、チョコレート屋さんのウインドーを生命の復活を象徴する卵とウサギにテーマを得たスイーツが飾るのは毎年のこと。

Ladurée(ラデュレ)では日本でもイースターのお菓子やチョコレートをパリのように販売するけれど、パリだけの“とっておき”がある。それは4月15日〜17日の3日間、シャンゼリゼ店とロワイヤル店で味わえるイースター・ブランチだ。料理シェフのジャン・セヴェーニュがメインディッシュをスペシャル・クリエーションした。お皿の上で、白&黄の卵とほうれん草のきれいな緑色のジェリーが春を告げ、さくっとしたパイ皮、アスパラガス、モリーユ茸のソースが味わいを添える。

ラデュレのイースター・ブランチ(49ユーロ)。ヴィエノワズリー、クレール・グリフォンが選んだチーズ、グリーンのウフ・モレ、クレーム・シャンティイとチョコレートソースを添えたパン・ペルデュ、ラデュレ特製グラノラ、マカロン2個を添えたフルーツサラダ、フレッシュオレンジジュースかグレープフルーツのジュース、ホットドリンクという内容で、4月15日から17日の3日間、パリのシャンゼリゼ店とロワイヤル店にて味わえる。

ピスタチオのムースの緑がきれいなGarden Partyやウサギのロリー・ピンクは日本でも販売される。ミルクチョコレートのジョー・ミルク(右写真後方)は日本にはやって来ない。

Ladurée Royale
18, rue Royale
75008 Paris
tel  01 42 60 21 79
営)8:00~20:00(月〜土)、9:00~19:00(日)
休)なし

 

昨年オープンしたKaramel Paris(キャラメル・パリ)はどんなイースターだろうか。美しい自然の再生へのオマージュとして、ニコラ・エルウィンは蝶々をテーマにした。彼の主材であるキャラメルは、今回チョコレートの卵の中に! オブジェとして飾っておきたくなる卵だけれど、中のキャラメルを思うと殻を壊すしかない! と、結論は早い。

左:卵から蝶が飛び立つ卵。ブラック、ミルク、ブロンドの三種あり、サイズは大(65ユーロ)と小(45ユーロ)の2種。中にヴァニラ味と塩の華のキャラメル入り。
右:ソフトメレンゲ、ビスキュイ、ハニー・ムース……蝶でなくても停まりたくなるチョコレートの幹だ。4〜6名用40ユーロ、1人用8ユーロ。

Karamel Paris
67, rue Saint Dominique
75007 Paris
営)7:30~19:30(月〜金)、9:00〜19:30(土)、9:00〜13:00(日)
休)なし

 

La Pâtisserie des Rêve(ラ・パティスリー・デ・レーヴ)では昨年フィリップ・コンティチーニの後継者となったチョコレート職人ダニエル・メルシエが、8.2キロという超巨大な卵をクリエート。これは4月17日の祭日の15時に、ブティックに集まった人たちが殻を割って、チョコレートを味わう、というイベントのためだ。ブティック販売のイースターチョコレートのために、メルシエは魚や卵をフルーティなチョコレートで用意。さらに、お腹にサプライズを隠したウサギのチョコレートも。またラデュレ、アラン・デュカスを経由してパティスリー・デ・レーヴにやってきたパティシエのヴァンサン・ルマンによるお菓子は、ピンク色したショコ・ラパンだ。ミルクチョコレートとフランボワーズが、口の中で甘いハーモニーを奏でる。

左:CHOCO LAPIN 1人用7.90ユーロ、6名用54ユーロ、10名用90ユーロ。
右:卵の中にも秘密のチョコレート、そして器もチョコレートのBarquette de 6 oeufs 21ユーロ。

傾げた片耳が可愛いウサギたち。1個14ユーロ。

La Pâtisserie des Rêves
93, rue de Bac
75007 Paris
tel  09 72 60 93 19
営)9:00~19:00(火〜木)、9:00〜20:00(金・土)、9:00〜14:00(日)
休)月(4月17日は営業)

 

1761年創業の老舗A la mère de famille(ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ)は、今年のイースターに長年の歴史的疑問を解決するチョコレートを思いついた。

卵が先か鶏が先か……こんな悩みから解放される半卵半鶏チョコ。とても大胆な発想では? さらに卵(レ・ズー)と眼(レ・ズュー)の言葉遊びから、眼を描いた卵のチョコレートのトリオもあって、これは大人のシックなイースターピクニックの“目玉”となりそうだ。

左:21cm 高さの半卵半鶏。ブラックチョコレートとミルクチョコレートの2バージョンあり。各72ユーロ。
右:クラシックながら不可欠なウサギのチョコレート。13cmで240g、とちょっとおデブさん!? ブラックチョコレートとミルクチョコレートの2バージョンあり。各26ユーロ。

卵に目がない人のための、眼のある卵に目が釘付け! トリオで42ユーロ。

A la Mère de Famille
70, rue  Bonaparte
75006 Paris
tel  01 46 34 45 05
営)10:00~20:00
休)日

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