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マザコンとは違う? “ママっ子男子”の特徴と子育ての注意点

  • 2017.4.5
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こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。

近年、「ママっ子男子」なる言葉が出てきました。この言葉は、『ママっ子男子とバブルママ』の著者である原田曜平さんが名付けた言葉です。

今回は、「○○男子」という言葉が多用されている中で出てきたこの言葉に注目してみました。

●「ママっ子男子」とは?

「ママっ子男子」は、買い物や旅行などを母と楽しむ息子 のことで、しかもイヤイヤではなく仲良く楽しげに行動を共にする男子のことを言います。20代前後の男性に多いようです。

2012年、日本テレビ系のドラマ『理想の息子』で『Hey! Say! JUMP』の山田涼介さんが演じていた息子のような感じでしょうか。

ママにとって、まさに絵に描いたような息子ですよね!

【ママっ子男子の特徴】
・基本的に優しい性格
・同世代の女性にもウケが良い
・精神的に自立している

ここまで聞くと、「マザコンなのでは……?」と思われるかもしれませんが、少し違います。どの部分が違うのかを次の項目でみていきましょう。

●マザコンとの違い

ママっ子男子は、「マザコン(マザーコンプレックス)」ではないかという考え方をされることもあるので、マザコンとどう違うのかをみていただきたいと思います。

「マザコン」は、成人した男子が母親と依存関係にあります 。その関係に何の疑問も持たず、心の葛藤もありません。母親の干渉にも素直に応じることも特徴としてみられます(参考:『図解でわかる心理学のすべて』深堀元文・編著)。

マザコンは、母親からの過度な愛情や干渉を受けたことで、「○○しなさい」のような指示する言葉に従うようになっています(母親の言いなりになっている形)。

そのため、精神的に自立することができていません。

ママっ子男子と呼ばれる人たちとの大きな違いが、「精神的に自立しているかいないか」です。

●ママっ子男子に対するママたちの声

世の中のママたちは「ママっ子男子」についてどう思っているのでしょうか。息子がいるいないに関わらず、ママたちにお話を聞いてきました。

『私は娘しかいないから、うらやましい と思う』(40代・役所パート勤務/娘3人)

『うちの子がそんな感じになるのはどうかな? でもマザコンみたいに思われそうで……。周囲の目が怖い』(30代・小売店勤務/息子2人)

『私は、実際に息子と買い物に出かけたり、食事に行ったりすることがあります。息子だからとか娘だからとか性別を意識して考えたことはありません。同じわが子だから息子と仲良くても別になんとも思いません』(50代・専業主婦/息子2人、娘2人)

『息子がいたら、ママっ子男子でもいいかなと思う。精神的に自立しているなら問題ないと思うし。仲良く買い物とかできたら楽しそう 』(40代・専業主婦/娘1人)

『思春期の息子がいますが、今のところ普通に接しています。大人になるにつれて、精神的に自立している状態なら、一緒に買い物や食事をするのは問題ないと思います』(30代・専門職/息子1人、娘1人)

5人のママにお話を聞きましたが、肯定的な考えを持っているママが多かったです。

●ママとして注意したい点

お話を聞いた上で、注意して欲しいと感じたことがありました。

「娘と買い物や旅行に出かけたかった」という親の希望を息子で叶えているのではないかという点が気になったのです。

息子は娘の代わりではありません 。親の願望を息子で叶えようとするのはよくないです。

精神的に自立している息子であっても、娘の代わりではないという気持ちをもっていなければ、いずれは母親が息子に依存してしまう形になってしまうのではないかと考えています。

●おわりに

今は「男だから・女だから」という性別の差が薄くなってきているように感じます。

お互いが依存してしまうような関係ではなく、精神的にも自立して、社会人として頑張っていける状態で、親の願望を息子で叶えるようなことをしていなければ、ママっ子男子のような男性がいてもいいのではないでしょうか。

【参考文献】
・『ママっ子男子とバブルママ』原田曜平・著
・『図解でわかる心理学のすべて』深堀元文・編著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
●モデル/藤沢リキヤ

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