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共存の道を探れ! ストレスなく“子ども嫌い”を克服する方法

  • 2017.4.5
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こんにちは、元・子ども嫌いママライターの木村華子です。

汚いし、うるさいし、変な匂いがするし、気を使うし……子どもといても何の得もない! と感じながら生きてきた私ですが、今となっては3人の子どもを持つ母親。

息子や娘にデレデレと鼻の下を伸ばす、立派な子ども好きになってしまいました。

しかし、子ども嫌い時代に抱いていたストレスは今でもよく覚えています。

「子ども嫌い=感じの悪い人」というレッテルを気にして、また「妙齢の女性は子ども好きであるはずだ」という決めつけに脅かされ続けた日々……。

時折子どもに遭遇しては、胸の中でイライラやモヤモヤを溜め込んで暮らしていました。

この記事をご覧の方の中には、現在進行形で似たような苦痛を感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな、子ども嫌いに悩む皆様へ! 今回は、元・子ども嫌いの私が、ストレスなく子どもたちと共存するために身につけたハウツー を紹介します。

子ども好きへの第一歩を踏み出すヒントにご覧ください。

●だから、子どもって大嫌い!

子ども嫌いを克服するためにも、まずは子どもを嫌う理由について考えてみましょう。

以下では、過去の私と同じく子ども嫌いを自称する大人の皆様による「子どもを好きになれない理由」を紹介します。

●どのように接すればいいか分からないから

『子どものテンションについていけない。何を話せばいいか分からない 。だから、子どもと接する方法がわからない』(30代前半・販売)

●悪気もなく嫌なことをしてくるから

『悪気もなく迷惑をかけたり、嫌なことを言ってきたりするのが嫌い。「子どもだから仕方ない」と言われても、嫌なものは嫌』(30代前半・パート主婦)

●子どもというだけでチヤホヤされているから

『大人気ないと思うけど、多分嫉妬だと思う。子どもだというだけでチヤホヤされてるし、チヤホヤしなくちゃいけない空気になる し、そういうのが苦手』(20代後半・事務)

●うるさい

『親戚の子どもは、とにかくうるさい 。楽しくもないのに、同じギャグを何度も見せてくる。鬱陶しい』(20代後半・自営業)

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「わかるわ〜、わかる〜」と同情を禁じ得ないこれらの意見ですが、大きくまとめれば以下の3つに分けることができるのではないでしょうか。

・子どもの言動が嫌い
・子どもが受けている扱い(チヤホヤされるなど)が嫌い
・子どもとの接し方が分からない

元・子ども嫌いの私も納得のラインナップです。これらの要素から、「だから、子どもって嫌いなんだよ!」と感じる方も多いはず。

子ども嫌いの皆様は生きている限りこの不快感と付き合わなければいけません。

●「うるさい・チヤホヤしたくない・分からない」の解決法

このように、多くの子ども嫌いは「うるさい・チヤホヤしたくない・分からない」の三重苦にあえいでいます。かくいう私も、そうでした。

そんな私から子ども嫌いの皆様へ贈る言葉は、“相手(子ども)のペースに飲まれるな! ”です。

乱暴な言い方ですが、うるさくて、チヤホヤしなくてはいけない空気になる上に、何を話すべきか分からなくなる……という子ども優勢の雰囲気を阻止すれば良いのです。

「ソレって、子どもに我慢をさせるってこと? 逆に自分の評判を下げるんじゃない?」とお思いでしょうか?

いいえ、大人も子どもも、不快感やストレスを感じる必要は一切ありません。

●「子ども」と一括りにせず、「その子」と話してみる

子ども嫌いな人の中には、子どもを個人として捉えず、「大嫌いな子ども」という一括りで認識している場合があります。

そのため子どもと対峙したときには、「うわ、子どもだ〜」という苦手意識が発動し、何もされていないうちからストレスがグングンと膨らんでいくのではないでしょうか。

つまり攻撃を受けていないにもかかわらず、すでに事態は負けの方向へ傾いているのです。

この先入観をどうにかしなくては、いつまでたっても子ども嫌いは改善されません。

たしかに子どもの中には、意地汚い子や、生意気な子、騒がしい子など、子ども嫌いが思い描く通りのタイプも存在しています。しかし、全てがそうだとは限りません。

ぜひ子どもと話すときには、「子ども」と一括りにせず、「その子」と話す ことを心がけてみてください。

あなたが嫌いなのは子どもではなく、うるさくて性格が悪い人なのかもしれません。

子どもと一口に言っても、タイプは十人十色。「どうせ、うるさくて性格が悪いから!」と、大人しくて性格の良い子どもまで嫌いになってしまうのはもったいないのではないでしょうか。

●テンションを無理にあげる必要はない

私が子どもを嫌いだった理由の1つに、「キャピキャピできない」というものがありました。

子どもや小動物を目にしたときに女性が行う、あのキャピキャピした振る舞いを自然にこなすことができないため、子どもを目の前にするとどんなテンションで挑めばよいのかわからなくなってしまうのです。

似たような方は多いのではないでしょうか。とくに男性の場合、女性特有のかわいがり方ができないため子どもと交流できずにいる方をよく見かけます。

子どもは自分とは別次元の生物……と、諦めてはいませんか?

たしかに自分らしくないテンションで挑むことはストレスに繋がります。無理をすると、かえって子ども嫌いに拍車がかかることもありえるでしょう。

しかし親になってみて、別に子どもは「キャピキャピ」を求めているわけではない ことを知りました。

私が普段友人と話すときのトーンで話しかけても、子どもは十分に答えてくれます。

難しい言葉を使わない、というポイントさえ守っていれば、コミュニケーションは可能なのです。

子どもに合わせて、無理にテンションを上げる必要はありません。

●「相手に興味を持つと吉」は、大人・子ども問わずコミュニケーションの基本

「子ども向けアニメとか見ないし、何を話せばいいのやら……」とお悩みであれば、何が好きなのかを子どもに聞いてみてください。

聞いたことのないキーワードが登場したのなら、それも「何それ?」と聞けばいい のです。

興味を持って話を聞いてもらいたいという欲求は、大人も子どもも変わりません。むしろ欲望に歯止めがきかない分、子どもの方が激しく質問されたがっていることも多いでしょう。

「子どもとは、何を話すべきかわからない」とお考えなのであれば、そっくりそのまま子どもに聞いてみることをオススメします。

こちらから話題を提供するほどのサービス精神も必要ないのです。

●子どもに悩みを相談してみると、子ども目線で相談に乗ってくれる

子どもの話を聞くことに疲れたときは、少しこちらの話もしてみませんか。

相手は子どもだから……と侮るなかれ。

専門的なキーワードや具体的な単語を出さず、ざっくりと砕いた説明で「今、こんなことで悩んでいるんだよね〜」と話してみる と、案外深イイ助言を与えてくれることがよくあります。

かわいい勘違いや、大人では思いつかないようなアイデア、目からウロコのアドバイスなどなど、柔軟で自由な頭を使った子どもならではな受け答えには、大人との会話では得られない収穫があるかもしれません。

また「悩みを相談してくれた」という行為を、子どもたちは大人に認められたと受け取るようで、お互い気持ちよく対話を楽しむことができるでしょう。

●最終手段は、こちらが大人になること

どんなに工夫して歩み寄っても、結局は嫌な子どもっているものです。

過激にうるさい、いきすぎたワガママ、親の教育を疑うような振る舞いなどなど、今は子ども好きを公言する私ですが、時にはイラッとさせられることも起こります。

これはもう、仕方のないこと。そんな子どもを嫌ってしまうのは、子ども嫌いだからではありません。単に「その人」のことが嫌いなのではないでしょうか。

しかし、子ども相手にイライラした態度をとることや、露骨に不機嫌になる様子は、自分自身の評価を下げることにもつながりますね。

そんなときの最終手段は、ズバリこちらが大人になることです。

子どもがしたことです。不快に感じてしまう気持ちもわかりますが、そこで不機嫌になってしまうと逆にこちらが痛手を食らうことにもなりかねません。

この我慢やストレスは、子ども嫌いではない人にも起こり得ます。嫌な人は嫌。でも、それを顔に出さないのが大人 です。

●まずは一人、仲良しの子どもを作ってみる

私の子ども嫌い時代を振り返ってみると、子どもと接する機会が少なすぎたことも問題なのではないかとも感じます。

嫌いだから、会わない。会わないから、分からない。分からないから、さらに嫌いになる……という負のスパイラルに陥っていたのかもしれません。

もしもそんなスパイラルに心当たりがあるのなら、可能であれば特定の子どもと仲良くなってみる ことをオススメします。友人の子どもでも、親戚の子どもでも構いません。

全ての子どもを「苦手な子ども」と一括りにするのではなく、ぜひ「その子」との交流を経験してみてください。

●文/木村華子(ママライター)

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