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冬太りの原因にも!? “冬季うつ”の原因と対処法

  • 2014.12.15
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冬太りの原因にも!? “冬季うつ”の原因と対処法

最近なんだか元気が出ない、眠気がとれない、つい食べすぎてしまう…。もしかしてそれ、「冬季うつ」かもしれません。普通の「うつ」と違い、性格などに関係なく発症するので、思い当たる症状がある人は要注意。原因を知って、しっかり対策しましょう。

●「冬季うつ」と「うつ」は、どう違う?

近年、「うつ病」という言葉がずいぶん浸透し、誰もがなりうる“心の風邪”だと知られるようになってきました。しかしこの時期は、それとは異なる「冬季うつ」に悩む人も出てくるのだとか。

普通のうつ病との違いは、その名のとおり冬に発症すること。正式な病名は「季節性感情障害」といいます。人によって症状の出る期間は異なりますが、季節が変われば回復するのも特徴の1つ。

普通のうつ病は、マジメで完璧主義な人や、周囲の目が気になる人などがなりやすく、また、仕事の失敗や愛する人の死など、精神的なストレスがきっかけで発症することが多いと言われています。

しかし、冬季うつは、日照時間が少なくなることで「セロトニン」という神経伝達物質が作られにくくなることが主な原因。セロトニンは“幸せのホルモン”とも呼ばれ、精神の安定に大切な役割を果たしていますから、不足すると、気分の落ち込みやイライラなどの症状が表れます。

どんな性格の人にも発症する可能性があるので、「私は楽天家だから大丈夫!」という思い込みは禁物。また、高緯度の土地や光が入りにくい部屋へ転居したり、生活リズムが崩れたりといった要因で発症することもあります。

●これに当てはまったら“冬季うつ”かも?

「毎年、冬になると気持ちが落ち込む」という人は、もしかしたら冬季うつかもしれません。以下の項目をチェックしてみましょう。

【一般的なうつにも見られる症状】

□気持ちがずっと沈んでいる

□仕事や趣味など、以前できたことがうまくできない

□集中力が落ちたと感じる

□「自分はどうせダメだ」と思う

【冬季うつに特徴的な症状】

□朝起きられない、眠い、または睡眠時間を増やさないと調子が悪い

□パンや丼もの、麺類など、炭水化物の摂取量が増えた

□無性に甘いものが食べたくなる

□過食になり体重が増えた

●セロトニンを増やすにはどうすればいい?

先に述べたとおり、冬季うつの主な原因は、セロトニン不足と言われています。これを解消するには、機械で光を浴びる「高照度光療法」などがありますが、日常のちょっとした工夫でも予防・改善につながります。

<早起きして朝日をたっぷり浴びる>

セロトニンを増やすもっとも手っ取り早い方法は、朝日を浴びること。日照時間の少ない北欧の人々は、少しでも晴れ間があると、意識的に日光浴をするそうです。起きたらすぐにカーテンを開けて、活動開始! さらに熱めのシャワーを浴びれば、目覚めもスッキリ。少し早起きして散歩するのもいいですね。

<タンパク質を意識的に摂取する>

セロトニンは、タンパク質を構成する必須アミノ酸の1つ、「トリプトファン」から作られます。冬の定番メニューである鍋料理なら、肉・魚・豆腐(大豆製品)と、複数のタンパク質をまとめてたくさん摂れるのでオススメです。おやつにナッツ類を食べたり、寝る前にハチミツ入りのホットミルクを飲むのも◎。

<リズム運動を取り入れる>

セロトニンの分泌には体を動かすことも有効です。とくに効果的なのは、一定の動きを繰り返す「リズム運動」。ジョギング、ウォーキング、水泳などのほか、時間がなければ踏み台昇降でもOKです。単調でつまらないと感じるなら、ゆったりとした動きの多いフラダンスを取り入れてみて。

これらの対策は冬季うつの予防・改善だけでなく、美容や健康にもいいとされることばかり。習慣にできれば、1年中元気に過ごせそうですね。

<文/島田彩子>

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