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母になって異常さを認識!? ママたちが経験した“毒親”エピソード3選

  • 2017.3.31
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こんにちは、佐原チハルです。

みなさま、最近テレビドラマは見ていますか?

2016年に大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』では夫婦関係、その後に開始された『カルテット』では、夫婦だけでなく“家族”について、新しい関係性が模索できるようなストーリーが豊富でした。

2017年3月3日に終了したNHKドラマ『お母さん、娘をやめていいですか?』も、親子関係、特に“毒親”について描かれていたことで話題になっていましたね。

そこで今回は、周囲のママたちの経験した“毒親エピソード”についての声をご紹介してみたいと思います。

●(1)「私はあなたのコマじゃない」

『親にとっての私は、人生ゲームとかすごろくとか、何かそういうののコマみたいなもんだったんだろうなって思います』(30代・2歳と1歳の子のママ)

こちらのママさんは、親御さんからのコントロールが非常に強い環境で育ったそうです。

『何で遊ぶかとか、どんな友達と遊ぶかとか。部活も、進学先も、全部親が決めていました 。もちろん反抗もしたけれど、そのたびに物が捨てられたり壊されたり、学校や友達の家に怒鳴り込みに行ったりすることもあって、反抗するのも嫌になっちゃいましたよ』

親御さんとは、結婚を機に遠方で暮らすようになり、距離を置けているそうです。

しかし“モンペ”などのニュースを聞くたびに、今でも当時の気持ちを思い出してつらくなるのだそうです。

●(2)「私をゴミ箱にしないで」

『私、親にとってはストレスを処理するゴミ箱みたいなものだったんだろうなって、最近わかるようになりました』(30代・3歳の子のママ)

母親から、父親・おばあさんやおじいさん・友達のママや近所の人たちについての愚痴を、延々と聞かされる日々だったそうです。

『うちの母は、発散できないストレスを、全部私に愚痴ることで解消していた んだと思います。ものすごい量のストレスで、大変だったろうなとも思うんですが……。

みんなの悪口を聞いて、私、その人たちとどうやって付き合ったらいいのか、わからなくなっちゃったんです。母にそんなひどいことをする人と、仲良くしちゃいけいないのかなって思って。

母は、私だけが頼りだってよく言っていましたし、こんなにつらそうな人のことを自分は裏切っちゃいけない、とも思っていました』

自分が親になって初めて、自分のストレスを“子どもに押しつけて発散する”ことの異常さに気づいたのだそうです。

『母は私に吐き出してスッキリしたでしょうけど、私はそれを吐き出す先がなくて、ずっとつらかったです』

●(3)「親と会話したことがありませんでした」

『話したことがない、というわけじゃないんだけど、会話という会話をした記憶が一切なくて。「親に何か言われたら、ハイ以外の返事はするな」 って感じだったんですよ。

「お前の考えを言ってみろ」とかも言われるんだけど、言ったら今度は「考えが足りない」とか「屁理屈を言うな」とか「生意気だ」とか言われる。結局私の言葉は、自分に従わせるための材料でしかなくて。そんなの、会話って言えないですよね』(20代・1歳と4歳の子のママ)

自分が親になった今でも、父親とは会話ができる気がせず、だから「今後もあの人と話をする気はない、できる限り関わりたくない」と思っているそうです。

●“虐待を受けていた”という認識がなくても……

親になり、子どもを育てる立場になると、自分の子ども時代と向き合わなければならないシーンが増えますね。

しかも、自分の傷つきは「もういい大人なんだから」と流さなければならないように思われることが多い一方で、特に母親だと“毒親にならないために”というメッセージを、強く向けられることも多いです。

けれど毒親にならないでいるためには、自分が受けてきたこと、それが間違った扱われ方だったことを、まず受け止める必要があることも少なくありません。

そうでないと、「これはしてはいけない」「これは危険」と判断することが難しい場合も多いのではないでしょうか。

つらい作業ではありますが、たとえば自治体には無料で相談できる窓口 があります。

“相談する”のが高いハードルに感じられる場合は、“毒親”についての本などを読んで、まずは自分で手当てできる箇所を探してみるのもよいかもしれません。

毒親、という言葉に悲しい心当たりのある人は、まずは自分をいたわり、ケアしてあげましょうね。

●ライター/佐原チハル(フリーライター)
●モデル/香南

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