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食材を無駄にしない冷蔵庫の正しい使い方

  • 2017.3.30

毎年、約130トンもの食材が廃棄され、環境に多大な影響を及ぼしている昨今。実はこれらの残飯が、約330トンもの温室効果ガスを捻出しているって知っていますか? さらに、使える食材を捨ててしまえば、お金の無駄遣いにもつながってしまいます。
そこで、食材の鮮度をキープさせる冷蔵庫の使い方をクローズアップ。効果的に食材を長持ちさせるためのコツをおさえれば、お金や時間、労力もセーブでき、省エネも可能。今すぐ実践すべき、冷蔵庫をより賢く使う7つのアイデアがこちら。

1 冷蔵庫内の温度を把握しよう!


冷蔵庫の中で最も温度が低いのは冷蔵庫の底の部分、いわゆるチルド室で、温度が高いのは扉ドアの部分。これは底と奥が低温で、上と手前が高温という一般的なルール。これを頭に入れておけば、どこに何をしまえば良いかが明確になるはず。

たとえば、ドアポケットにしまいたくなってしまいがちな牛乳。ポケットにパックのサイズが絶妙にフィットして、まるで牛乳を入れるためにあるかのようだけど、実はNG。牛乳はできる限り冷やしておかなければならないものだから、冷蔵庫の一番下の奥の方に入れるのが正解。卵も同様です。


反対に、ケチャップやマスタード、ドレッシングといった、自然保存料の酢と塩が多く含まれている調味料は、ドアポケットに入れてOK。

2 冷蔵庫に食材を積み重ねて保存するとき、重ねる順番を要CHECK


食材を積み重ねる時、冷蔵が最も必要な食材が一番下に、他の食材は上に配置するのが鉄則。これは、プロのシェフも二次災害を避けるために行う方法。

もし上に置いた食べ物が下に漏れたとしても、下に置いた食材はどちらにしても時間をかけて調理するものだから大丈夫。

冷蔵庫の理想的な配置はこちらを参考に。

・残り物、ディップ、ヨーグルトといった調理不要な食材はトップへ。

・野菜と果物は、それ用に異なった湿度に設定されている野菜室へ。
・生肉はチルド室。

3 食べ残しを冷蔵庫に入れるときの注意点とは? ―温かいままの食べ物を、すぐに冷蔵庫に入れてはダメ!

キッチンの片づけの流れで、食べ残しを容器に入れてすぐに冷蔵庫に入れてしまいがち。でも、まだ温かいうちに冷蔵庫に入れると、冷蔵庫全体の温度を上げてしまうという好ましくない状態に。残り物をひと晩出したままにするのは避けたいけれど、冷蔵庫の機能を最大限に引き出すには、少しの間冷ましてからしまうのがベスト。

4 冷蔵庫のスペース確保に必要なアイデア

冷蔵庫に入れなくてはならないように見えて、実はそうでない食材もあります。トマト、パン、じゃがいもや玉ねぎは外に出して、冷蔵庫内の部屋をセーブしよう。このようにすることで、トマトはより風味豊かになり、じゃがいもはほどよくやわらかくなるというように、食材がよりおいしくなるというメリットも。

5 冷凍庫に入れておくといい食材って?


冷蔵スペースの有効利用のためには、冷凍庫にも注目を。冷凍庫にはかなりの量を詰め込んでも問題ないが、冷蔵庫はNG。冷凍にむく食品を冷凍庫に入れることで、冷蔵庫のスペースが確保できる。


たとえば、パンは冷蔵庫に入れると乾燥するので避けたほうがよいけれど、冷凍庫はOK。大量の残り物や、パスタソース、スープ、すぐに消費できない肉なども、同じく冷凍庫に入れておきましょう。

6 冷蔵庫をパンパンにしてはいけない理由は?

冷蔵庫をぎゅうぎゅうに食材を詰めた状態は、できる限り避けて! 冷蔵庫内に“冷たい空気を循環させるためには、充分な空間が必要だから。このスペースを確保しておかないと、冷蔵庫全体の温度が一定に保てなくなります。

7 冷蔵庫の上に食べ物を置いてもいいの?


できることなら、冷蔵庫の上に物を積みあげるのはやめよう。そこは温かい空気が出てくる場所にほど近く、パンをはじめ傷みやすい食材を置いておくと、すぐに緑色でけばけばのカビだらけになってしまいます。ワインもダメにしてしまうから要注意。


キッチンが狭くてどうしてもほかに収納スペースがない場合は、熱の影響を受けない、料理本やペーパータオル、ボウルなど、食べ物以外の物を乗せて。

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