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できない私は迷惑がられてる...?  被害妄想から抜け出すには【心屋仁之助 塾】

  • 2017.3.28
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メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「被害妄想をなくしたい」という、バナナさん(49歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。

© JackF - Fotolia.com

■バナナさんのお悩み
被害妄想がひどいときの対処法を教えて下さい。

仕事でミスをしたとき、カバーをしてくれた人に、“ありがたい”と感謝する自分と、“きっと迷惑に思っているだろう”と思う自分がいます。

迷惑をかけてしまったという気持ちが強いと、周りの人が怒っているような気がして気持ちが落ち込み、緊張してうまく話せなくなります。相手がはっきりものを言う人だとなおさら、怖くて話せなくなります。

自分の思い込みが激しいのだと言い聞かせようとしますが、どうしても気持ちはマイナスに向かってしまいます。

たぶん、できない人と思われるのが嫌なのだと思います。被害妄想をなくし、自分らしく自然体でいるにはどうしたらいいでしょうか?

※質問内容を、一部読みやすいように編集させていただきました。

■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより
バナナさん、ご相談、ありがとうございます。高橋かのんです。

バナナさんがおっしゃる通り、「できない人」と思われたくないのでしょうね。それは、「できない」と誰かに、迷惑をかけて・怒らせて・嫌われてしまう(見捨てられる)…という思考回路になっているからです。「できない」ことが何より怖いのです。もしかすると「そんな迷惑な存在は、いない方がいい」と思ってきたのかもしれません。

こういった思考の大半は、小さい時に学んだものです。おそらくご両親のどちらかと接する中で、これらの思考回路が正しいと培われてきたのではないでしょうか。

では、どうすれば良いのか。
その思考の方程式が違っていたと、今から学び直せばいいのです。

「できないとみんなが喜んで助けてくれる」「できないと愛される」と変換してみてください。どうですか、信じられますか?

バナナさんは、誰かを助けてあげられたら、嬉しくありませんか?
みんな一緒です。自分のできることで人の役に立ったり、助けられたりしたら嬉しいのです。

それなのに、助けた相手が自分にビクついていたり「怒っているのでは…」と離れていったのでは、踏んだり蹴ったりですよね。だから、助けられた側は、ただただ喜び、その人を素直に「すごい!!」と思っていればいいのです。

はっきりものを言う人の正体はおそらく、「できない自分」を懸命に克服してきた人。バナナさんと同じように「できないといけない」「克服しないといけない」と思っている人です。だから、同じ思考回路持った仲間だと思いましょう。

あるいは、ためない、さっぱりした人です。そういう人の場合は、口から出たらその思いはどこかに行って、その人の中からは消えてしまうので、「ずっとそうは思っていない」と思いましょう。

また、「あなたのためにこんなにしたよ」など、自分がどれほど苦労したかを言ってくる人は、自分の貢献やあなたへの好意を言いたいだけだったり、労ってほしいだけのこともあります。結局のところは、ただただ感謝して喜ぶしかすることがありません。

そして、最終的には、できない自分を許すこと。できる自分を目指さなくていいのです。「できる理想の自分」を諦めましょう。今のバナナさんには、残念すぎて元も子もなく聞こえるかもしれませんが、それがバナナさんの自分らしく自然体なのですから…。

「できなくていい」とたくさんつぶやいてください。

できない自分を受け入れて、人に助けられることを受け取ったら、お互いハッピーです。凸凹のピースが合って、みんな一つに、世界がハッピーになる。だから、凹(ボコ)があっても凹(へこ)まないでくださいね。あなたの凹は誰かの喜びになります。たくさんの凹がある人はたくさんのピース(人)と繋がる人なのです。

ちなみに、「助けて」と自分から言えないかもしれないですね。だとしたら、どんどん言っていきましょう。ミスをするのは、できる人と思われたくてひとりで頑張りすぎている可能性もあります。

それぞれの「できないところ」と「できるところ」を出し合って、みんながハッピーになる世界を、一緒に作りましょう。

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(高橋かのん)

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