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花より”羊羹サンドウィッチ “  #深夜のこっそり話 #624

  • 2017.3.27
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SPURおやつ部で幾度かお味違いをご紹介していると思いますが、われわれのバッグやデスクの中には非常食として、とらやのミニ羊羹がスタンバイしています。いわゆるエネルギーチャージバーです。不思議と元気がでて、頭の回転もよくなるような。そんなメンバーで時折、羊羹一筋派、ソフトが大好き外郎派、両者を愛する派に分かれ討論するほど愛しています。

 とびきりの羊羹派としてですが、その理由として、見た目の美しさもあります。ピアノブラックと呼ばれるような、光沢あるつやつやの輝きはたまりませんし、四季折々の季節感を羊羹で表現しているところも重要です。先日、一足早いお花見をかねた、とらやさんのお茶会におじゃましてきました。棚には羊羹が一同に並び、それぞれの季節の気配をまとった姿に興奮しました。中でも、一度食べてみたいと思っていた”水の宿”が展示されていて、それは嬉しかったです。本の中でしか知らなかった水色と白の羊羹。羊羹の制限せれた四角に込められた、小川のせせらぎ。夏の日の安らぎが表現されていて、本物を見て、素晴らしさをあらためて感じるとることができました。実は写真集で初めて見た時にはその美しさに、広報のKさんに連絡して、「これはいつ販売されるのですか」、と問い合わせた事があるほどなのです。

 漫画のおこだわり人の影響を受けているものとして、とらやさんの和菓子職人さんのつくる工程を見たり、羊羹を楽しませていただいてると、疑問がわきあがってきました。羊羹をもっと美味しく食べる方法が他にもあるのではないか。とらやの皆さん内で楽しむ何かがあるかもしれない、と。「焼くとか煮るとか、何かとあわせるとか、羊羹そのままではない、さらに美味しい裏技的な食べ方はありますか?」と聞いてみました。すると、以前オープンしていたNYとらやのメニューで、ニューヨーカーに大人気の”羊羹サンドウィッチ”があると、教えてくださいました。。

 調理はシンプルで簡単。サンドイッチ用の食パンにクリームチーズを塗り、夜の梅(小倉羊羹)をピーラーで2ミリにスライスしたものを間にはさむだけ。フィンガーサイズにカットすれば完成です。お話しを聞いているその時に、「もうそれ絶対美味しい!」と思いましたが、作ってみて想像以上の美味しさに驚きました。ラム酒につけたドライフルーツを刻んで一緒にはさんでも美味しそう。羊羹にドライフルーツをのせただけでも、深夜のデザートにぴったり。さらりとゲストにお出ししたら、食通をきどれます。調子にのって、「Have sweet dereams!」なんて言いつつ、レディ・ガガやサラ・ジェシカ・パーカーに食べさせてあげたい…。夢ですね。しつこいようですが、”羊羹サンドウィッチ”、かなり美味しいです。(エディターT)

桜の里羊羹と桜のねりきり

お箸で立体的な桜の花びらを表現。

練り切りの型。型からも美しさが感じます。

水の宿。陽に照らされたきらめき。初めて見た時には、ブルーの羊羹があることに衝撃を受けました。

道明寺のようなお味の桜の里。

青海の露。梅酒につけられた梅が刻まれて入っているそう。

月明かりが美しい春の宴。

四季の富士シリーズも人気とか。一同に見れる貴重な機会でした。

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