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ほかほか、とろ~り。山形で4代続く糀屋のカフェで、糀たっぷりのやさしい味をどうぞ

  • 2017.3.22
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山形県河北町にある「糀屋カフェたんとKitchen」は、山形で4代続く「矢ノ目糀屋」が営むカフェ。自家製の味噌や糀を取り入れた料理や甘酒など、体にやさしいメニューが味わえると評判です。ぬくもりあふれる蔵造りの店内で、ほっと安らぐ時間を過ごしてみませんか。

築100年の蔵を生かした癒やしの空間

山形県のほぼ中央に位置し、古くから紅花の産地として栄えた河北町。町の中心部からほど近い住宅街の一角に、「糀屋カフェたんとKitchen」はあります。
もともと東京で調理員として働いていたご店主夫婦は、奥様の遠い親戚にあたる糀屋の跡継ぎがいないことを知り一念発起。東京から先代のもとに通い、糀作りを学んだそう。そして一家で山形に移住して「矢ノ目糀屋」の屋号を継ぎ、新たな工房と一緒に夢でもあったカフェをオープンしました。

カフェがあるのは、米の貯蔵庫として使われていた築100年の蔵。重みのある引き戸を開けると、木の温かみが感じられる広々とした空間が広がっています。学校で使われなくなった机や椅子を譲ってもらったり、古民家を解体した古材をもらったりしながら自分たちで手作りしたというインテリアは、ノスタルジックな雰囲気。どこか懐かしさが漂い、のんびりとくつろげます。

栄養たっぷりの甘酒で元気をチャージ

まずは定番メニューの「甘酒」をいただきましょう。材料は糀と水だけで、砂糖を加えていないとは思えないほど濃厚な甘みが口いっぱいに広がります。6~7時間かけてじっくりと発酵させることで、お米そのものの甘みが引き出されるのだとか。心がほぐれていくようなやさしい味わいで、体の芯からじんわりと温まります。

シンプルな甘酒のほか、甘酒と山形産のフルーツを使った「甘酒スムージー」(600円)や、甘酒に抹茶を合わせた「甘酒抹茶ミルク」(500円)など、オリジナルの甘酒ドリンクもそろいます。牛乳を加えているので、甘酒が苦手な人にもおすすめですよ。

味噌や糀を使ったあったかメニューを召し上がれ

木・金・土曜にはフードメニューも登場。どのメニューにも味噌や糀がふんだんに使われています。「糀屋のグラタン」は、豆乳で作ったホワイトソースに味噌と糀を加えてまろやかさをプラス。中に入っている鶏肉には山椒味噌で下味をつけています。麺はもちもちとした食感を楽しめる米粉のフィットチーネで、食べごたえのある一皿です。

たっぷりの野菜に糀や味噌を加え、3日間かけて仕込んだ「糀屋のカレー」も人気。フルーツやスパイスをブレンドしたオリジナルのチャツネが隠し味となり、素材の旨みがギュッと凝縮したコクのある味わいに仕上がっています。自慢の味噌で作った味噌汁と糀で仕込んだピクルスもセットで付き、まさに糀づくしのメニューです。

甘みと塩気のバランスが絶妙な「五八みそプリン」

デザートには「五八みそプリン」をどうぞ。味噌を使って仕上げたプリンに、味噌の“たまり”で作ったシロップをかけていただきます。たまりとは、味噌を醸造するときに上澄みとしてできる醤油のようなもの。香ばしいシロップは味噌の風味が効いた濃厚なプリンと相性抜群で、くせになる味わいです。

カラフルな甘酒のもとをテイクアウト

カフェで味わえるメニューのほか、テイクアウトの商品も充実しています。おすすめは、甘酒のもととなる「甘露」(640円~)。季節によってさまざまなフレーバーが並び、この日は、りんごや黄金桃のほか、バターナッツ(かぼちゃ)、紫いもなどがラインナップしていました。さくらんぼやいちごといった、フルーツ大国・山形ならではの味もお目見えしますよ。

蔵造りの趣ある空間でゆったりとしたひとときを過ごせる「糀屋カフェたんとKitchen」。糀たっぷりのヘルシーなメニューを味わいに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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