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食事は鳥のエサやり!? “ブラック保育園”の実態エピソードと対処法

  • 2017.3.21
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激しい保活を勝ち抜いて、何とか入れた保育園。でも、実際子どもを預け始めると、何だか様子がおかしい……。

おむつかぶれがひどすぎる、いつまでも泣き続けている、笑顔や言葉が急速に少なくなってきた、そんな姿があまりに長く続くようだったら、その園はもしかしたら「ブラック保育園 」なのかもしれません。

今回は、劣悪な保育環境の「ブラック保育園」の実態を、ママ、パパ、そして保育士たちから聞き取り調査してみました。

そこではいったいどのような保育がなされているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

●保護者から見た「ブラック保育園」

まずはママ、パパたちの体験談です。

●(1)DVDを見せっぱなし

『認可外の雑居ビル園。園庭はありませんでしたが、道一本隔てたところに大きな公園があり、そこを園庭がわりに使うと説明されたので安心していたんです。

でも実際には、外遊びや散歩なんてしてなかった んです。2年ほど通わせていましたが、その公園にも数回しか行っていませんでした。

日中は室内で好き勝手やらせておくか、アニメDVDを流しておくだけ。狭い部屋の中では、体を動かして遊ぶことなどできません。完全なる運動不足です。

足腰が弱くなってしまったのか、週末いっしょに歩いていてもすぐ転ぶようになり、以前だったらよじ登れた場所にも登れなくなってしまいました。

このままでは発達・発育面で危ないと思って、とにかく早く転園できるように八方手を尽くしました』(30代女性/小学生男児のママ/私立認可外から公立認可へ転園)

●(2)無資格パートがひとりで何人もの子どもを見ている

『正規職員の先生がいないのか、雇う気がないのか分かりませんが、無資格パートの人がひとりで何人もの子どもを見ていることがしょっちゅうあります。

当然ですが管理が行き届いておらず、歯ブラシを口に入れて飛び跳ねている子とか、友だちに馬乗りになっている子、椅子をいくつも積み重ねて上に乗っている子などがたくさん。

あんなの、いつか誰かが大怪我しますよ。毎日ヒヤヒヤしながら送迎しています』(40代男性/5歳男児、3歳男児のパパ/私立認可外へ通園中)

●(3)タレント園長によるイジメが横行

中には、こんなエピソードを語ってくれたママもいました。

『ある有名なタレント園長が率いる園でした。テレビやネットニュースによく出ているような方なので、しっかり保育してくれるだろうと安心していたのですが……完全なる勘違い。

そこの先生たち、子どもがどんなに泣こうが喚こうが絶対に抱っこしない。まだ赤ちゃんでも、泣きすぎて吐くまで放置です。

職員同士のイジメも激しかったです。園長と先輩保育士がタッグを組み、後輩を口汚く罵っている。罵られた後輩は、みっともなく泣いている。どちらもプロとしてあるまじき態度ですよね。せめて、親から見えないところでやるべきでしょう。

さらに、運動会や発表会の主役はタレント園長&先生たち。彼らが羽をつけて、園長の持ち歌にあわせて踊るのをひたすら眺めるばかり。悪夢のような時間でした』(40代女性/4歳男児のママ/私立認可園へ通園中)

園長の知名度と保育の質は、必ずしも比例するわけではない。そんなことが分かるエピソードですね。

●保育士から見た「ブラック保育園」

保育士さんたちからは、保護者がいない時間帯の状況を伺うことができました。

●(1)保育士が勤務中でも私用メールをしまくる

『保育士が元ギャルで、友達感覚でしゃべる。上司に対してだけでなく、保護者さんにも当然のようにタメ口。

エプロンのポケットにはスマホが常に入っていて、勤務中でもおかまいなしに私用メールをしまくる。

特にヒドイのは午睡時間で、メールしながら合コンでの戦果報告とかをギャーギャー話しあっていた』(40代女性/保育士/私立認可外園勤務)

●(2)オムツをゴミ箱へ投げる

『オムツ交換のあと、使用済みのオムツをゴミ箱へ投げていた。ちょっとだけ、ポイって放るんじゃないですよ。もう、部屋の反対側にあるゴミ箱まで、オーバースローでビューっと投げるんです。もちろん子どもの頭上をね。信じられないでしょ?

手が足りないから、時間がないから、面倒くさいからっていうのが理由らしいけど……ほんとありえないです』(20代女性/保育士/公立認可園勤務)

●(3)食事が鳥の餌やりみたい

また、ブラック度が最も顕著になるのが食事時間であると語った保育士さんも多くいました。

『子どもを壁に向かって一列に座らせ、職員が1人その後ろに立ちます。そして食器を片手にいくつも持ち、子どもの後ろから手を回して口にごはんをねじ込んで回ります。

時間内に終わらせることだけしか考えていないので、もちろん声掛けなんかしません 。機械的に次々口の中に入れていくだけ。

いつまでもクチャクチャしてる子には鼻をつまんで、無理やり飲み込ませてました。まるで鳥の餌やりみたいな、異様な光景でした』(30代女性/元保育士)

食事の楽しさ、大切さを教えることも保育士の重要な仕事のひとつであるはず。これでは、食べることが嫌いな子になってしまいそうですね。

●「ブラック保育園」にあたってしまったときの対処法

劣悪すぎる保育環境の「ブラック保育園」。子どもを保育園に通わせているママたちにとっては、他人事ではありません。

もしも園の環境や保育内容などに疑問を抱いたとき、ママ・パパは一体どこに相談したらいいのでしょうか。

『公立園には苦情窓口が設置されています。園の壁などをよく見ると、連絡先などを書いたポスターが貼ってあるはずですよ。自治体の保育課や、第三者機関 などが窓口となっていることが多いでしょう。確認してみてください』(60代女性/公立認可園長)

『区のホームページに「区長への直通便」というコーナーがあったんです。そこから、区長へ直談判のメールを出しました。すぐに話が保育課へまわり、園へ指導が入ったようです。お役所仕事らしくない、スピーディーな対応で頼もしかったですよ』(40代女性/4歳女児のママ/公立認可園へ通園)

『私立の場合、まずは本部ですね。内部でもみ消される可能性はありますが、その後「本部には報告済みで、このような対応しかされなかった」という履歴は作っておいたほうがいいです。その後、別のところに相談する際の武器になります』(40代男性/2歳女児のパパ/私立認可外へ通園)

『本部が動かない場合は、児童相談所 が窓口になってくれます。わが家も一度相談し、指導に入ってもらいました。敷居はちょっと高いですが、子どものため。ズルズル悩んでいるくらいなら勇気を出して相談してみて』(40代女性/小学生女児のママ)

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保育園は、子どもが長い時間を過ごすとても大切な場所です。

パパ・ママともに安心して働きに出るためにも、少しでもいい環境の園を見つけてあげたいもの。

入園後にトラブルにあってしまった場合は、冷静に、そして早急に、しかるべき部門へ報告と相談をするのが親のつとめともいえますね。

●文/パピマミ編集部
●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)

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