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オンワード樫山、シェアパーク3周年でファッションの価値を見つめ直す新たな取り組み「Story&Tailor」始動

  • 2017.3.18
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「メルカリ」「フリル」「メチャカリ」などのフリマアプリやファッションレンタルサービスが隆盛するなど、ファッションの選び方も多様化してきた。ファッションブランドも、ただ新商品を作って販売する、だけではない時代に突入した。

オンワード樫山が展開する「シェアパーク(SHARE PARK)」は、2014年3月にデビュー。“Dear Everyday.”をコンセプトに上質な大人のカジュアルスタイルを提案する、同社の次代を担う、新ブランドだ。

今回、ブランド3周年を機に、不要となった衣料品の引き取り、生活者が大切にしていた服のリメイク・染め直しなど、イチから作る服づくりだけではなく、ストーリーのあるモノを再構築し共有することで、ファッションの価値を見つめ直す新たな取り組み「Story&Tailor」を始動する。

「私たちは洋服や生活雑貨などの“モノ作り”を生業としていますが、一方で、モノが過剰に溢れ、過剰に消失していく社会があることに、ジレンマを感じていました。そうしたなかで、全てを一から作るのではなく、既に存在するストーリーあるモノを再度編集することで、価値あるものにできないかなと考えました。」

と語るのは、ブランド立ち上げメンバーで、事業の中核を担うマーチャンダイザーの山本洋輔さん。

「例えば、残反といって洋服づくりで余った生地が社内にはたくさんあるので、それを活用できないかなとか。また、これは私の実体験でもありますが、祖父が若い時に着ていた、押し入れに眠っている服もクリーニングをかけて復元、それを自身が着用することで、なんだか情緒的な部分の満たしに繋がったり、と。そうした、ストーリーあるものを再構築し共有していくことが、新たな価値を生み出していくのでは?と考えました。」

生活者一人ひとりの背景にある、ストーリーがまた別のヒトにシェアされ、受け継がれていく、そのためのサポートをシェアパークが仕立てていくという。この「Story & Tailor」のネーミング、ステイトメントとロゴは、ブランド立ち上げから携わっている、コミュニケーションディレクター、goen°主宰の森本千絵さんによるものだ。

そのお披露目ともいえる3周年イベントが3月19日と20日の2日間、1号店のある千葉・船橋のららぽーとTOKYO-BAYで開催される。

イベントでは、この取り組みを紹介する「Story&Tailor」ブースをはじめ、ブランドとゆかりのある参加者によるフリーマーケットを開催。着用しなくなったけど捨てられない愛着あるモノを出品物として、「Story & Tailorのタグ」をつけて販売する。また、ヴィンテージの生地を使ってリメイクした小物類や、シェアパークオリジナルのファブリックも販売する。

このほか、フラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR」によるスワッグ作りのワークショップ、上島珈琲店とのコラボレーションショップでのコーヒーサービス、写真をウッドパネルなどにプリントするサービス 「WOODEN PICTURE」など、参加型コンテンツも充実する。

今後は、着なくなった衣服を子供服にリメイクするサービスも展開予定だ。アパレル大手だからこそできる、モノづくりの背景を活かした新たな取り組み。今後の展開に期待がかかる。

シェアパーク3周年イベント
日時:3月19日(日)~20日(月・祝) 12:00~18:00
場所:ららぽーと TOKYO-BAY 時計の広場

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