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身体ナビゲーションVol.30 「副腎のしくみ」

  • 2014.12.12
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こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

冬本番の寒さに加え、年末に向けて何かと慌ただしくなるこの時期。知らず知らずのうちにストレスがたまったりしていませんか? 身体ナビゲーションでは前々回から『内分泌系(http://papimami.jp/31074)』のお話をさせていただいていますが、実はストレスの影響が非常に大きいのが内分泌系。

今回は、その中でもあまり知られていない副腎について解説したいと思います。

●副腎はどこにある?

副腎は大きさ3~4cm、重さ5~6g程度の小さな臓器です。左右2つある腎臓の上部にそれぞれ1つずつ小さな三角形もしくは半月状の帽子がかぶさるようにあり、腎臓との間は脂肪組織で隔てられています。

腎臓の上にあることから『副腎』『腎上体』と呼ばれていますが、腎臓の機能とは直接的なつながりはなく、副腎と言っても腎臓の付属機関ではありません。

●『副腎皮質ホルモン』と『副腎髄実ホルモン』

副腎は腺維膜という副腎固有の被膜に包まれていて、その側の約80%を副腎皮質。内側を副腎髄質といいます。

副腎皮質と副腎髄質では、組織の性質や働きが大きく異なります。外側の副腎皮質は腺細胞(ホルモン分泌細胞)が集まったもので、副腎皮質ホルモンを分泌しています。また内側の副腎髄質は交感神経の線維細胞の一部が腺細胞に変化してできたもので、副腎髄質ホルモンを分泌しています。

●副腎髄質から分泌されるホルモン

副腎の中心部分にある副腎髄質からは、交感神経の伝達物質である『アドレナリン』と『ノルアドレナリン』が分泌されます。この2つの名前は聞いたことがある人も多いと思いますが、これらは『カテコールアミン』と呼ばれるホルモンの一種です。

カテコールアミンは、外部環境(気温など)の変化やストレスなどによって交感神経が活発になり、その刺激を受けることで分泌されます。

その働きは、気道の拡張、血圧や心拍数の上昇、血管の収縮、胃液の分泌の抑制、発汗量の増加、消化活動の抑制、膀胱に尿をためるなど多岐にわたり、私たちの体が正常に機能するための重要な役割を担っています。

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こうしてみると、一般的に「交感神経が優位になったときに起こる」と言われていることには、“交感神経が優位になって副腎髄質からカテコールアミンが分泌される”というプロセスがあることが分かりますね。

次回は副腎質ホルモンについて解説していきます。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

(ライタープロフィール)

SAYURI(心理食育インストラクター)/長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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