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ブルドッグは搭乗NG!? ペットを電車や飛行機に乗せるときの注意点

  • 2017.3.14

春休みが近づいてきましたね。家族みんなで、少し遠出をする計画を立てている人も多いことでしょう。

さて、そんなときに気になるのが、ペットの存在です。

ペットホテルやペットシッターを頼んで留守番させるという家庭もある一方で、旅行先に同行させる主義の飼い主さんもいますね。

確かにワンちゃんなどにとっては、いつもと違う広い草原や海辺などでたっぷり走り回るのもいい経験になりそうです。

家族の一員として、旅行の思い出を共有したいという飼い主さんの思いもあることでしょう。

ペットとの移動にはマイカーがベスト。しかし、時期や場所によっては、公共交通機関を使わなければいけないこともあります。そんなとき、一体どんな点に注意したらいいのでしょうか。

今回は、陸路と空路にわけ、ペットとお出かけする際の手続きや注意点をまとめました。

経験者の方からも、実際に注意していることなどを伺ってきましたよ。どうぞ参考にしてください!

●電車&バスでお出かけの場合

まずは陸路から。国内主要路線の規約を確認してみました。

【料金】
・有料……JR全社、近畿日本鉄道、南海電鉄、京阪電車、阪急電車、阪神電車、名古屋鉄道
・無料……東京メトロ、都営地下鉄、りんかい線、東急電鉄、小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、東武鉄道、西武鉄道、大阪市営地下鉄バスニュートラム

有料の路線は各社、手回り品として1個につき280円 の料金を支払います。駅改札や窓口でケージを見せ、ペットを乗せるので手回り品切符を購入したい旨を伝えましょう。

ちなみに、乗車区間は料金に関係ありません。途中で改札を出なければ、どこまで行ったとしても一律で280円となります。

【キャリーバッグ】
基本的にはハードタイプで蓋つきのキャリーバッグを選びましょう。布製などのソフトタイプや、ドッグスリングなどは利用不可となっている場合が多いため、避けるべきです。

ペットカートも、「完全にNG」「分解できる場合のみOK」など、各社で規定が大きく分かれています。自分が乗る鉄道・バス会社に、あらかじめ問い合わせておいたほうがいいでしょう。

【乗車方法】
ペットの全身をケージに入れ、しっかりと鍵をかけてから乗車します。ケージの上から毛布やタオルをかぶせておくなど、他の乗客への配慮も忘れずにしておきましょう。

●飛行機でお出かけの場合

続いて空路をみていきましょう。

JAL、ANA、スカイマークなど主要航空会社では、ペットを飛行機に乗せることができます。

「ペットとお出かけサービス」(JAL)、「ペットらくのりサービス」(ANA)といった名称がついていますが、基本的な内容に差はありません。クレートと呼ばれる輸送用の檻にペットを入れ、飛行機の貨物室に乗せて運びます。

【輸送できるペット、できないペット】
飛行機で運ぶ場合、ペットは“手荷物”として扱われる ため、カウンターで預けることになります。

預けることができるのは、健康状態が良好な犬、猫、鳥、うさぎ、ハムスターなど。

健康状態が悪い、心臓や呼吸器に疾患があるなどの場合は預けることができません。妊娠している、あるいは生後4か月未満の若齢であるという場合もNGとなります。

また、フレンチ・ブルドッグやブルドッグは環境の変化の影響を受けやすいため、預けられません。

他にも、パグ、シーズ-、ボストン・テリア、ペキニーズ、チン、ボクサー、チベタン・スパニエルなどの短吻種犬は、もともと呼吸器が強くなく、空輸に適していないためNGです。

【料金】
航空会社や路線によって異なりますが、概ね以下のとおりです。

・国内線……クレート1個・1区間あたり3,000円〜6,000円
・国際線……クレート1個・1区間あたり20,000円〜40,000円

ただし大型犬などはサイズにより、“手荷物”ではなく“貨物”の扱いになることもあります。

貨物扱いになった場合は上記の値段よりもずっと高額になり、手続方法も変わってきますので注意しましょう。

【手続方法】
輸送自体には、基本的に予約は不要です。利用当日、搭乗手続きの際に申し込めばOKです。

ただし繁忙期などは、貸出用クレートの数が足りなくなることもあります。可能であれば事前に予約しておいたほうがいいですね。

●経験者が語る注意点

ペットをつれてこれらの交通機関を使ったことがあるという人たちから、気をつけているポイントやコツを伺ってみました。

『ちょっと遠くの動物病院に電車で通っています。慣れてきていますが、体調や気分によってはちょっとパニックになり、粗相してしまうことも。万が一のため、乗車する直前にトイレをさせておくように心がけています。駅のギリギリ手前の公園など、トイレポイントをいくつか把握しておく といいですよ』(40代女性/小型犬の飼い主さん)

『キャリーバッグは重たいので、思わず床に置きたくなってしまいますよね。でも獣医さんいわく、電車の振動や音が直接体に響いてとても怖いらしいです。それを聞いてから、できるだけ抱えて持つか、膝の上に置くようにしています』(30代男性/猫の飼い主さん)

『最近見つけた、リュックタイプのハードキャリーはとても便利! 重くないし、両手があくのでラクチンですよ』(20代女性/猫の飼い主さん)

『どうしても避けられない事情があり、愛犬を数回空輸したことがあります。あらかじめ数か月かけ、訓練させましたよ。まず最初はクレートに入る練習から。自分から入るように仕向け、入ってしばらく過ごせたら褒めてあげる。繰り返し行い、クレート内で過ごせる時間を少しずつ長くしました。また、給水器から上手に水を飲む練習も絶対に忘れてはいけません。過去には空輸後、熱中症で死んでしまった 小型犬がいたと耳にしています。そんな悲しいことにならないために、ちょっぴり心を鬼にしてでも特訓させておくべきですね』(40代女性/中型犬の飼い主さん)

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いかがでしたか?

どんなに工夫をこらしても、長距離の移動はペットたちにとって大きな負担になるものです。

ストレスを少しでも軽減してあげるために、また、他のお客さんたちに迷惑をかけないために、まずはルールとマナーをしっかり守ることが大切といえますね。

【参考リンク】
・交通機関別ペット持込み一覧 | UNIHABITAT(http://www.unihabitat.jp/tips/transport/)
・ペットをお連れのお客様 [国内線] | ANA(https://www.ana.co.jp/serviceinfo/domestic/support/pets/)
・ペットをお連れのお客様へ| JAL(https://www.jal.co.jp/inter/support/pet/)

●文/パピマミ編集部
●モデル/藤本順子(風悟くん)、ココア

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