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思わぬ盲点が、公園での事故に! 子どもと公園遊びのお約束をしよう 

  • 2017.3.5
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公園で遊ぶ、外遊びは楽しい一方で、公園で遊んでいた子のランドセルや縄跳びが遊具にはさまる事故も報道されています。

公園でより安心して遊ぶために、親が気をつけたいこと、子どもに伝えておきたいことを、日本公園施設業協会が発行するパンフレットを参考にご紹介します。

© ayaka_photo - Fotolia.com

■公園遊びの洋服、事前にチェックしてますか?

子どもの公園遊びの付き添いしていますか? 「公園が家の目の前にあるから」、「お兄ちゃんと一緒だから」といった理由で、一緒に公園に行っていないママもいるかもしれません。

日本公園施設業協会では、6歳までの子どもには必ず大人が付き添うことを呼びかけています。これを踏まえ、小さな子どもと公園で遊ぶときに、親がチェックしたおきたいことのなかから、とくに日頃見落としがちな項目を「仲良く遊ぼう安全に」パンフレットからご紹介します。

<遊ぶときの服装は?>
Check1 上着の前を開けっ放しにさせない。
Check2 マフラーやひも付きの手袋はとらせる。
Check3 かばん、水筒、ヘルメットは外させる。
Check4 パーカーなど、首のまわりにひもやフードの着いた衣服は身につけさせない。
Check5 足に合った脱げにくい靴をはかせる。
Check6 靴のテープはきちんと止めさせる。靴ひもはしっかり結ばせる。

出典:一般社団法人 日本公園施設業協会「仲良く遊ぼう安全に 幼児編11」(日本公園施設業協会発行)パンフレット [10.27MB]

保育園生活でも、どこかに引っかかる心配のある衣類は、身に着けないように指示されているママは多いかもしれません。これは、公園遊びの洋服でもあてはまります。

足元はジャストサイズのスニーカーで、脱げにくいものを。靴ひもがほどけていないか確認しましょう。ほどけない結び方として話題となっている「イアン・ノット」や二重のちょうちょ結びなどを試してみるとよいかもしれません。ネットで検索すると、簡単な結び方の動画を見ることもできます。

■公園の遊具に対象年齢があるって知っていますか?

公園に着いたとたん、興味のある遊具めがけてまっしぐら! となってしまう子ども。もしもの事態を遠ざけるためには、公園で遊ぶ前に、「どこに、どんな注意箇所があるか」を大人の目で確認し、安心できる場所で子どもの身体能力に合った遊具で遊ばせることが大切です。

<遊び場は安全か? あらかじめ確かめておこう>
Check1 その遊び場には小さい子ども用の遊具があるか?それは大きい子ども用の遊具と近すぎないか?
Check2 石やガラスなどのかけらは落ちていないか?
Check3 遊具は壊れていないか
Check4 遊具の下や周りはコンクリートやアスファルトで固められていないか?
Check5 遊具の下や周りに放置された障害物はないか?
Check6 遊び場の内外で水の事故(池や噴水など)や交通事故に遭う危険はないか?
Check7 以上があったら管理者に連絡する。

出典:一般社団法人 日本公園施設業協会「仲良く遊ぼう安全に 幼児編11」(日本公園施設業協会発行)パンフレット [10.27MB]

日本公園施設業協会会員が製造する遊具には、その遊具で遊ぶことができる目安となる「対象年齢シール」が貼られています。自分の子どもの年齢にあった遊具か、チェックしましょう。

■子どもだけで遊ぶときの約束事決めていますか?

© hanapon1002 - Fotolia.com

学童保育に行かなくなりがちな小学生高学年にもなると、家にランドセルを置いたら公園に集合! というシーンも出てきます。

子どもたちが集まりそうな公園を事前にリサーチし、休日などにチェックしておくとよいでしょう。子どもだけで公園で遊ぶ場合には、次のことを事前にママに伝えることを約束させましょう。
<友だちと公園で遊ぶときの約束ごと>
・誰と遊ぶのか
・どこで遊ぶのか
・何時まで遊ぶのか
また友だちと「待ち合わせ」をするかどうかは、各家庭でルールをきちんと決めておきましょう。とくに小学生低学年のうちは、子ども同士の待ち合わせはさせないと決めている場合には、子どもにもそのことをきちんと伝えておきましょう。

休日に待ち合わせする場合には、できるだけ親も一緒に行って、相手の子どもの確認や親へのあいさつをしておくと、今後遊ぶときにも安心です。

服装に関しては、先に紹介した項目をお子さんと確認してください。また、かばんはもちろん、水筒、携帯といった体や首に下げるアイテムも遊ぶときには外すように伝えるのもお忘れなく。

■もし公園でこんなことが起こったら

© Fabio Di Natale - Fotolia.com

車に気をつける、飛び出さない、知らない人に声をかけられてもついていかない、などの声がけをしているママは多いと思います。公園でも思わぬ事故が起こる可能性もあります。そんなときにどういった対応をする必要があるのでしょうか。

子どもが大きくなっていくときに、「自分で考えて、自分で対応できる」力を育てるためにも、こういった話し合いは役立つのではないかと思います。「仲良く遊ぶために 児童編」パンフレットを参考に、いま一度、お子さんと一緒に確認してみましょう。

<お天気は?>
・雨にぬれた遊具は滑りやすいので注意。
・雷が鳴ったら外で遊ばない。
・日射によりスチールなど加熱する部分があり、やけどに注意。

<体調は?>
・遊ぶときの健康管理は大切です。適度に水分を補給させる。

<事故・事件が起きたらすぐに助けを求める>
子どもだけの場合-よく教えておいてください
・近くの家に行って助けを求める。
・重いけがのときには119番に電話して救急車を呼ぶ。
・不審者がいるときには110番に電話して警察を呼ぶ。

<ケガをした人には>
・助けを呼ぶ間、付き添っている。
・ケガ人は、なるべく動かさない。
・血が出ていたら、水道の水で汚れをよく洗い流し、布などでおさえるか、本人の手でおさえる。

出典:一般社団法人 日本公園施設業協会「仲良く遊ぼう安全に ~学校の先生方と保護者のために~ 児童編」(日本公園施設業協会発行)パンフレット [5.2MB]

ケガや危ない目に遭うことなく、楽しく遊べることが何よりです。でも、もしものときには周囲の大人に助けを求めるよう、約束しておきましょう。

また、誰も携帯電話を持っていないことを想定し、公衆電話の設置個所とかけ方を教えておくとよいかもしれません。公衆電話の設置個所はNTTサイトで検索できます。

今回ご紹介した「仲良く遊ぶために」パンフレットは、幼児編、児童編ともに日本公園施設業協会のウェブサイトからダウンロードできます。

公園遊びは、子どもの発想力を高め、冒険心を養い、危険認知能力を高めるためにも、絶好の遊び場です。そして子ども同士の友情を育み、親子の絆を深めるところでもあり、親子でとても大切にしたい場所です。

だからこそ公園遊びの注意事項、遊具の使い方、重大事故を防ぐポイントなど、より安心して楽しく遊ぶために、お子さんと話し合ってみてはいかがでしょう。

<参考サイト>
・一般社団法人 日本公園施設業協会ウェブサイト

(コミヤ カホル)

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