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お正月に子どもと「吉夢占い」「回文」「書き初め」を楽しもう!

  • 2014.12.10
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【ママからのご相談】

下の子が生まれたばかりなので、今年のお正月は自宅で、家族のんびり過ごそうと思っています。お正月には楽しくて、懐かしい遊びの思い出がたくさんあります。でも現代でははやらないのでしょうか。少し不安になります。

●A. 周囲は気にせずに。ご家庭にはご家庭の風情があります。ママが楽しいと思うことをお子さんに伝えるのはとても素敵なことです。

ご相談ありがとうござます。ママライターの*SARASA*です。

年末年始、大晦日に年越しそばを頂き、除夜の鐘に耳を澄ませ、新年を迎えるとみんなで新年の挨拶をする、なんとなくウキウキする時間でした。元旦からお店が開いているということはなく、今では懐かしい思い出です。

お正月といえば、かるた、すごろく、福笑い。そして少し不思議で楽しい、今年を占う初夢があります。

●不思議な吉夢占い

元日の夜から二日にかけて見る夢(二日の夜に見る夢という説もあり)が初夢です。縁起のよい夢を見ると、一年中幸運に恵まれるとされ、昔からなんとかよい夢を見ようといろいろなまじないをしていました。

「枕の下に宝船の絵をひいて寝るといい夢がみられる」という風習は、室町時代からはやり始めました。江戸時代、初夢を見る日の夕暮れ、宝船売りの声が江戸の町にあふれ、飛ぶように売れたそうです。もしその日悪い夢を見たら、その絵を水に流せばよいとされています(現在でも神社などで、宝船の絵を入手できるところがあります)。

さて、この宝船の絵には吉運を呼ぶまじないが書かれています。

『長き夜のとおの眠りのみな目ざめ、波のり船の音のよきかな』(なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな)

前から読んでも後ろから読んでも、同じ文章になる、回文です。今も、宝船の絵には必ずかかれています。お子さんと声を出して読んでみると、楽しいかもしれませんね。宝船の絵がなくても、回文歌を紙に書いて枕の下に入れても同様の効果があるのだとか。

宝船以外でも、悪夢を食べてくれるという想像上の動物『バク』の字や絵を描いた紙を枕の下に敷いたという、記録も残っているそうです。

●回文を作ろう!

初夢にあやかって、おめでたい回文をお子さんと作ってみましょう。

作り方はかんたんです。1つ単語を選び、入れる文字を前後にして並べ、読み上げます。ひらめきを待ちながら、つなげる文字を考えます。パターンは2つしかありません。例1のように間に文字を入れるか、例2のように前後に文字を入れます。

・例1……鯛(タイ)→タイ/○/イタ→タイ/が/イタ→鯛がいた!

・例2……数の子(カズノコ)→○○/カズノコ/コノズカ/○○→いい/カズノコ/コノズカ/いい→良い数の子この塚いい!

・雪見、年越し、富、来ゆ(ゆきみとしこしとみきゆ)

・正月に使うよし(しょうがつにつかうよし)

・泣いたでメイメイめでたいな(ないたでめいめいめでたいな):未年回文

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初夢に見るとよいとされているのは、ご存じ、「一富士、二鷹、三茄子」。日本一高い山、鷹は高い、茄子は成す、のごろあわせ。また全て駿河の名産であることにちなんで徳川家康の出世にあやかったなどいろいろな説があります。またこのあと、縁起のよい夢として、四扇、五煙草と続きます。

初夢を見たら、次は書き初めです。その年の恵方の方を向いて座りかくとよいとされています。元々は宮中で恵方に向いてめでたい字を書いたことが始まりです。この日書いた書き初めは、小正月のどんど焼き(左義長)で燃やすのが慣習です。燃やした時、書が空高く燃え上がれば字が上達するそうですよ。

どうぞご家族で楽しいお正月をお過ごしください。

【参考文献】

・『中が回文、全部いかがかな?』大山みほ・著

・『季節のお楽しみ12か月 子ども歳時記』広田千悦子・著

(ライタープロフィール)

*SARASA*(ママライター)/母方、父方とも子沢山の家系に恵まれ、現在4児の母。魚類、両生類中心飼のアクアリスト。猫の額ほどの敷地でプランター菜園を勤しむ。趣味は俳句。フリーライター/占い師としても活動中。

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