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生田斗真と桐谷健太が恋人役に挑む!「かもめ食堂」でおなじみ萩上直子監督の最新作『彼らが本気で編むときは、』

  • 2017.2.20
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『かもめ食堂』『めがね』などで日本映画の新しいジャンルを築いてきた萩上直子監督の5年ぶりの最新作!セクシャル・マイノリティ(LGBT)を題材に物語に盛り込んだ『彼らが本気で編むときは、』を一足お先に鑑賞してきました。トランスジェンダーという難しい役に挑む生田斗真やその恋人役を演じる桐谷健太をはじめ、豪華キャストにも注目。

簡単なストーリー

トランスジェンダーのリンコと愛を知らない孤独な少女トモ、リンコの恋人でトモの叔父のマキオが織り成す奇妙な共同生活を描いた人間ドラマ。11歳の女の子トモは、母親のヒロミと2人暮らし。ところがある日、ヒロミがトモを置いて家を出てしまいます。ひとりぼっちになったトモが叔父マキオの家を訪ねると、マキオは美しい恋人リンコと暮らしていました。元男性であるリンコは、老人ホームで介護士として働いています。母親よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いを隠しきれないトモでしたが……。

おすすめポイント

本作の脚本・監督をつとめた 萩上直子監督

萩上直子監督は、『かもめ食堂』(06)の大ヒットにより、日本映画の新しいジャンルを築きました。今回の『彼らが本気で編むときは、』は監督の脚本によるオリジナル作品です。本作が生み出されたキッカケは、双子の母となった監督が家族で過ごしたアメリカでの生活にありました。20代の6年間を過ごしたアメリカへ12年ぶりに渡り、当然のごとく監督の周囲にはセクシャル・マイノリティの人たちが存在していました。その後、帰国した日本において身の回りのセクシャル・マイノリティ率が減ったことに違和感を覚え、さらに「性別に男と女だけじゃない」という新聞記事を目にしたことが引き金となり、監督を新たな映画作りへと向かわせました。

リンコを支えるマキオ 桐谷健太

リンコの恋人マキオには、人気実力ともにうなぎのぼりの桐谷健太。ドラマ『九龍で会いましょう』(02/EX)で俳優デビューし、映画『ゲロッパ』(03/井筒和幸)で映画初出演。以降、数々のテレビドラマや映画作品の話題作に出演しています。また、最近ではauのコマーシャル『三太郎シリーズ』(15-)において浦島太郎役を演じて人気を博しています。本作ではトランスジェンダーの恋人を持つ難しい役どころですが、悩みながらもリンコの人間性を見抜き、全てを理解し受け入れる、懐の深い男性を演じきりました。

こんな人に観て欲しい!

セクシャル・マイノリティ(LGBT)に偏見がある人をはじめ、様々な愛のカタチを模索する人にこそ鑑賞してほしい本作!人生のパートナーの域にまで辿り着く、リンコとマキオの深い恋愛。性に悩むリンコのためにニセ乳を作る母フミコの母性愛。サユリ、ヒロミ、トモの三世代に渡り、上手に親子関係が築けず悩みながらも、子守唄が繋ぐ微かな親子愛。息子を愛するがゆえにすれ違うナオミとカイ。現代の様々な家族のカタチを物語に編み込みながらも、優しい眼差しで自分と異なる人を認め、多様な生き方や価値観を尊重する平和な社会になってほしいという、萩上監督の熱い願いが込められていた極上のエンターテイメントです!
writer / 新 麻記子

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