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友人関係に亀裂! どんどん広がる被害妄想を食い止めるには?【心屋仁之助 塾】

  • 2017.2.14
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メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「友達関係に亀裂…どうすればいい?」という、きょうちゃんさん(29歳・OL)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。

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■きょうちゃんさんのお悩み
友達に、結婚式には出席できないと断られました。

仕事のことが理由だったみたいですが、腑に落ちないのです。大学で仲良くなり、社会人になってからも会ってはお互い励ましあったりしていた仲で、大切な友達でした。

思い返してみたら、数年前のその子の結婚式にも私は呼ばれませんでした。

友達だと思っていたのは私だけだったのかと、結婚式からしばらく経った今でも思い出しては嫌な気持ちになります。

大好きな友達でしたが、なんだかバカにされた気分で、その子のことを嫌いになってしまいたいです。

■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより
せっかくの幸せな結婚式の準備中に、感情が揺さぶられてしまったようですね。けれど、きょうちゃんさんは「結婚式に出席できないと連絡がきた」という単なる事実を使って、ご友人の気持ちを勝手に妄想しているように見えます。

結婚式に出席してくれなかった、呼んでくれなかった、ことで「バカにされた」とまで思ってしまったようですが、そのご友人にとっては本当に仕事の都合なのかもしれません。招待されなかったことも、結婚式の規模の関係かもしれないし、ほかにもっと親しい人たちがいたのかもしれないし、実際のところはわかりませんよね。

そして、厳しいようですが、おっしゃる通り、きょうちゃんさんは大事な友人だと思っていたけれど、そのご友人にとっては同じようではなかったのかもしれません。

そこはご本人でないとわかりませんよね。以前は同じようだったけれども変わったのかもしれないし、今その方が自分に正直になられたのかもしれない、それもわかりません。

結婚式に招待することも、出欠を決めることも、個人の価値観があり、「できる限り出席するべき」というものでもありませんし、人によってはもっと大事なことがあるかもしれません。

たぶん大事なのは、この事実を使って、きょうちゃんさんが“自分のことをどう思うか”なのではないでしょうか。

親しいと思っていたのに、実はそう思っていたのは自分だけだった、というかわいそうなピエロと思うのか、それとも、親しかったのは過去で、今はそれぞれ別の人間関係があるのだ、と理解するのか、自分は人からバカにされる人だ、と思うのか、そうではないと思うのか。

日々のできごとの中に「自分のことをどんな人間だと思っているのか」を感じる瞬間はたくさんあります。
何かの折に「私をバカにしているのか」と思ってしまうのは、実は自分が自分をどこかでバカにしているからなのです。

「彼女と私は今はこの距離感なんだな」「仕事の都合で出席できないのだな」と客観的に事実だけ見つめることもできます。

そして、「大嫌いになってしまいそう」と書いていらっしゃいますが、それもまたいいと思いますよ。

大好きの裏には大嫌いがありますし、もしかしたら、きょうちゃんさんにとって「友人」というものの定義を、もっと“ゆるく”変えるといい時期なのかもしれません。

人間関係というのは、年月を経て変化していきますし、他人も自分も変わっていきます。一緒にいて心地よく感じる人も、ずっと同じではありません。

古い友人に執着せずに、自然に離れていく縁を気持ち良く手放していくと、そこには新しいご縁が必ず入ってくるものですよ。楽しみにしているといいかもしれません。

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(いかり屋圭子)

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