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4割以上が退職! 第1子出産を機に仕事をやめる女性が多いワケ

  • 2014.12.8
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【ママからのご相談】

結婚5年目にして子どもを授かりました。フルタイムの正社員ですが、仕事と子育ての両立がとても不安です。育児休業は制度としてありますが、小さな会社なので前例も少なく、モデルケースになるような先輩ママもいません。いっそのこと退職してしまおうかとも考えています。

●A. 女性たちを襲う“漠然とした不安”の正体。

こんにちは。マリッジノート専門家の湯原玲奈です。

仕事と子育ての両立は、女性のライフステージの中でも一番悩みの深い、大きな問題かもしれません。

2010年の国立社会保障・人口問題研究所の『第14回出生動向基本調査(夫婦調査)』によると、妊娠前に就業していた女性は1980年代より9ポイントも上昇しているにもかかわらず、第1子の出産を機に退職する女性の割合は今もなお高く、なんと43%もいるという現実。

女性はなぜ仕事を続けることを諦めてしまうのでしょうか。

●「家事・育児に専念するため自発的にやめた」という理由が多い

厚生労働省委託『三菱UFJリサーチ&コンサルティング「育児休業制度等に関する実態把握のための調査(労働者アンケート調査)(平成23年度)』によると、「家事育児に専念するために自発的にやめた」という人が、正社員で34%、非正規社員では48%と半数に近い結果が出ています。

しかし、ここで、「なんだ、結局は自分で選んでやめたわけね」というのは早とちり。「家事育児に専念する」という言葉の裏には、仕事と家庭の両立に自信がないという不安が隠されていると考えて間違いはないでしょう。

そのきっかけは、自分自身の“勤務形態”だけでなく、夫が長時間労働であることも大いに関係しています。また、勤務する会社での“両立支援の少なさ”という項目も見逃せません。「あれもないかも……」「これもできないかも……」「こうなったらどうしよう……」といったように、多くの女性の中に存在するのは、“漠然とした不安”なのです。

●そんなに頑張らなくても大丈夫

実は、かつて私も同じように仕事や育児の両立、さらには家事のことで悩み、結果的に会社を退職した経験があります。全てに100%を求めたら、300%になってしまいます。でも、そうしなきゃいけないのだと当時は思いこんでいました。

どれかを諦めないとやっていけないと思っての選択。だから、ご相談者さまの気持ちが本当によく分かります。

日本のお母さんってすごくまじめで、全てを完璧にしなくてはと頑張りすぎているように思います。でも、子どもにとって何よりも大事なのは、“ママの笑顔”です。

ママが仕事をして充実した毎日を過ごすことで笑顔になるなら、仕事は続けた方がいい。でも、全てに完璧を求めていては、次第に笑顔の時間はなくなってしまうかもしれません。

●つらくない方法を取ろう

よくママさんたちから、「子どものしつけのためにもちゃんと家事をやらなくてはいけない」という声を聞きます。でも、子どもが小さいうちはそれよりも自分がつらくない方法を取った方がいいと思います。

徐々に子どもは手を離れていくので、分かるようになってから少しずつ教えたって遅くはありません。できることをできるときにできる分だけやる。家事育児に完璧を求めたら、自分がつらくなるだけです。

今はアウトソーシングの方法も沢山あります。食洗機、洗濯乾燥機、お掃除ロボットに助けてもらうことに罪の意識を感じる必要はありません。

●価値判断をするのは自分自身

周りの人からいろいろと批判や反対意見を言われることもあると思います。でも、価値判断をするのは自分自身です。

とくに子育てと家庭のやり方については、他人の目線で見た判断での批判は真剣に捉えすぎないようにすることも大事です。

自分の人生です。頑張らないで楽しまなくてはもったいない。頑張りすぎて失敗しそうになった多くの先輩ママが言うのですから、間違いありませんよ。

(ライタープロフィール)

湯原玲奈(マリッジノート専門家)/ニュージーランドで教師、米国公認会計士専門学校の運営アシスタント、外資系メディアの法人営業を担当。29歳で出産した際に、保育園が見つからず復職し損ねて、専業主婦になる。出世していく夫に嫉妬しながら育児に明け暮れ、子どもが幼稚園に通うようになって独学で行政書士の勉強をして2年で合格。専業主婦経験を活かして離婚相談を数多く受ける。2013年にマリッジデザイン株式会社を立ち上げ、円満家庭をサポートする「マリッジノート®」を提供。

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