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滋賀県民なら誰でも知っている?意外な中身にびっくりの「サラダパン」

  • 2017.2.7
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滋賀県民ならだれもが知っているといっても過言ではない、滋賀のご当地パン「サラダパン」を知っていますか?見た目は普通のコッペパンですが、食べてびっくり。中身はサラダではなく、食卓でおなじみの、あの食材なんです。

滋賀県民おもいでの味

滋賀県長浜市木之本町に本店を構える「つるやパン」。
1951年の創業から、地元の人々に愛され続けているお店です。パンと一緒にあったかい思い出を思い出して欲しい、と日々手作り。学生時代に食べたという方も多く、こどもからお年寄りまで、男女問わず幅広い年代に親しまれています。

オートメーション化して販売数を増やしたら、と言われることもあったそうですが、現在も手作りのまま。「多く売るのではなく、長く販売し続けるのが一番の目標」なのだそうです。

サラダじゃないのに「サラダパン」?

1960年から作られている看板商品「サラダパン」は、今年で57年目。当初は、コッペパンの中にキャベツの千切りを入れていましたが、時間がたつとキャベツから出た水分をパンが吸ってしまうため、タクワンを千切りにしたものを使うようになったんだそう。

味の決め手となるのが、タクワンと合わせるマヨネーズ。マヨネーズがまだ市販されていなかった時代には「マジカルソース」という見出しで雑誌にのっていたレシピを、現在のオーナー西村さんの祖母である初代の智恵子さんが作っていました。

「サラダパン」のサラダとは、「サラダ油」のサラダから。当時、サラダのドレッシングとしてそのまま味わえる「サラダ油」は大人気でした。おしゃれな最先端の言葉でもあったことから、名付けたんだそう。
食べてみると、タクワンのほのかな塩気がコッペパンの甘みと合わさり、絶妙なバランスのおいしさです。

地元のナンバーワン人気は「サンドウィッチ」

「サラダパン」がテレビにとりあげられると、地元の人から「つるやパンは、サンドウィッチやろ。」と言う声があがるのだとか。「サンドウィッチ」は、まるい食パンをスライスし、中に魚肉ハムとマヨネーズをサンドしたシンプルなパンです。

地元民に人気の理由は、滋賀県内への配送にかかる時間が短く、できたてに近いものを味わえるから。まるい食パンは断面が大きく乾燥するのが早いため、その日に食べた方がおいしいのです。

2016年4月には、長浜駅近くに「まるい食パン専門店」をオープン。こちらは注文を受けてから作る、できたての「サンドウィッチ」各種を提供しているお店。地元民に人気ナンバーワンの理由を体験することができます。
11時からは「昼サンド」といって、このお店に来なければ食べられない味が登場するので、この時間をめざしての訪問もおすすめです。

「つるやパンのある湖北にきて、ぜひできたてを食べて欲しい」との思いは、県内の別のエリアや県外の人々にも伝わり、「つるやパン」へ行きたいから、という理由で湖北へ足を運ぶ人も増えたのだとか。

ほかにもユニークなパンが色々

「つるやパン」には、ほかにもユニークな人気のパンが色々あるんです。

たとえば、コッペパンにバタークリームとゼリーを入れた「スマイルサンド」は、もともと「スペシャルサンド」という名で、生クリームがまだ一般的ではなかった時代に作っていた商品。
なつかしい、また食べたい、という声に応えて、2011年の東日本大震災の際に、義捐金つき、数量限定で復活。2年ほどで終了予定でしたが、存続を求める声が多く、販売を続けることにしたそうです。

「つるやパン」の味を東京でも食べられる2つの方法

また、滋賀までなかなか足を運べないという方に朗報です。東京でも「つるやパン」を手に入れる方法があります。ひとつは、お店のサイトからネットでのおとりよせ。もうひとつは、渋谷のヒカリエ8階にある「d47 design travel store」にて、月1回開催される「つるやパンまつり」に行くことです。まるい食パンやトーストなどベイクメニューを約10種類くらい販売しているので、開催日を「つるやパン」のHPから確認してみてくださいね。滋賀県民の名刺代わりにと、まとめ買いをされる方も多いという「サラダパン」。滋賀県出身のかたはもちろん、県外のかたも、ぜひ「つるやパン」のなつかしい「おもいでパン」を味わってみてはいかがですか?

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