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職場で人と対立! 激しい怒りの感情はなぜ起こる?【心屋仁之助 塾】

  • 2017.2.7

メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「職場で人と対立してしまう、穏やかに仕事するには?」という、さっちんさん(38歳・パート)に、心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。

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■さっちんさんのお悩み
何回か仕事を変えているのですが、その先々で天敵が必ずいます。そうして必ず対立します。嫌だな…って思う言動や行動をチクチクとやられ、嫌だな…という思いから大嫌いに変わり、嫌いから恨みに変わり、怒りの火が消せずにいます。

負けたくない! 言い負かしたい! そんな気持ちがあるのも確か。疲れてしまって、何年か前にうつ病になりました。うつ病を克服したけど、また働き出したら同じような人に出会う。どうしたらこのループから外れて、心穏やかに仕事ができるようになるのでしょうか? 嫌だと思うと逃げを選択しています。

■心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんより
さっちゃんさんに、まずやっていただきたいことがあります。

(1)紙と筆記具を用意して、天敵の“嫌な部分”を具体的に書いてみてください。

過去にあった出来事や天敵の顔をチョット思い出してみると良いでしょう。怒りの感情が蘇ってくるかもしれないですね。

(2)次に天敵たちの共通点を探ってみてください。

いつも同じようなところが“嫌な部分”と感じませんか?

(3)書いたら、いつも出てくる天敵の“嫌な部分”だけを読んでみてください。

どうです? 自分も同じような部分があるな…、と感じませんか? もしかしたら書いている間に、気づいたかもしれないですね。

実は、天敵の“嫌な部分”は、自分の“嫌な部分”。自分の“嫌な部分”にダメ出しをしている可能性があります。

さっちんさんは自分の“嫌な部分”を抑えています。しかし天敵たちは“嫌な部分”をダメだと思っていない… そんな人たちではないでしょうか?

さっちんさんの目の前で、天敵が、自分自身の“嫌な部分”を見せてくれるから、イライラするのです。さっちんさんは自分の“嫌な部分”がバレないように、いつも自分を見張っているのです。

さっちゃんさんは、自分に厳しく、他人にも厳しい人ではないでしょうか。

天敵に対する厳しい目、激しい怒りの感情は、時に自分自身にも向けられます。だから疲れてしまうのです。逃げを選択するのは、自分へのダメ出しに耐えられないからではないでしょうか?

天敵は自分の“嫌な部分”にダメ出ししなくてもいいと、わかりやすく教えてくれる、いわば師匠のような存在です。

さっちんさんが自分自身の“嫌な部分”を認めて、自分自身を愛せるようになるまで、この天敵=師匠は環境を変えたとしても、再び現れる可能性があります。

天敵=師匠は、「楽に生きていいですよ。自分のことを嫌わなくていいんですよ」と教えてくれるサインです。

そして、さっちゃんさんにチャレンジして欲しい事があります。

さきほど紙に書いた天敵の“嫌な部分”を実際、職場でやってみて下さい。

ありえない! と思ったでしょうか?

でも天敵たちは“嫌な部分”をしていても、誰からも責められていませんよね。天敵の“嫌な部分”を真似して実際やってみることで、「やってはいけないと思ってたけれど、してもいいんだ」と自分自身の“嫌な部分”を少し認めてあげることができるのです。

軽いイタズラ、お遊び程度でやってみるといいですよ。

きっと、さっちゃんさんの自分へのダメ出しも少なくなってくるはずです。

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(サトーマサト)

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