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何気ないことでもキュンとしてしまう不思議:よろず女子百景(11)

  • 2017.1.25

彼にふと抱いた感情から自分の恋ゴコロに気づけることがある。

■何気ないことでもキュンとしてしまう不思議

男子のちょっとドジな一面や、間の抜けた言動にキュンとしてしまうときがある。
パソコンスクールに通っていたときのこと。機械のすべてを知っていると言ってもよさそうな、クールでMr.パーフェクトな男性講師がパソコンソフトの説明をしながら、
「こうすれば図形が広がるよ」
と言ってジェスチャーで両腕を大きく広げた。すると、広げた先にあったパソコンのデスクトップに指先がコンッとぶつかって「あいたっ」と小さな声で痛がったのだった。
私は思わず吹き出しながらも、実は大いにキュンとしてしまった。しかも、何もなかったようにそのまま講義を続ける姿にもさらにキュン。
いや今、生徒全員見てましたから(笑)!
いつも完ぺきな男性がふいに見せた隙に、なんだかホッと親近感が湧いて、一気にその先生のことが好きになってしまった。
その隙間に、恋の相手として私も入れさせてもらえる余地は、ないのかな〜ぁ。・・・・・・なんて想いを馳せながら。

けれども一方、それがもしもキライな男子なら、何をやってもムカついてしまうから不思議!
隣でボリボリおせんべいを食べられるだけで、無性に腹が立ってしまったりする。
バリボリバリボリ・・・・・・おせんべいを噛む音がこの上なく無神経な騒音に聞こえたり、普段なら好きなはずのせんべいの匂いにもイライラして「うっ」となってしまったり。

つまりは多分。誰かのやることなすこと・・・・・・それ自体の良し悪しとは関係なく、そのやることなすことを”どう感じるか”でその人への気持ちってわかってしまうのだ。
ドジをしても、おせんべいを爆食いしても、それをクスッと笑ってイイな〜と思えたらそれは、彼に好意を持っているということなのだろう。
だから、大好きな彼なら、なにをやってもキュンとしてしまいがち。それがたとえちょっとしたカッコ悪い失敗でも。(大島智衣/脚本家、エッセイ・コラムニスト)
(ハウコレ編集部)

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