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異国風ナチュラルモダンなインテリアのセンスを高める、5つのアイデア。【松濤 HAY hutteを訪ねて】

  • 2017.1.25
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感度の高いインテリアショップから素敵な空間作りのヒントを得る連載企画。第六回目は、都会にありながら山小屋のような隠れ家の「HAY hutte」へ。日々の暮らしの中で自然との関わりを感じられる、居心地いい空間作りの秘訣を紐解きます。

1-1. 石と木、自然の心地よさが奏でるウェルカムスペース。

経年変化が楽しめるヴィンテージ品や温かみのある手工芸品を通して、ものを大事に使い自然のことを少しでも意識する。そんなこだわりある豊かな暮らしの魅力を求めて訪れたのは、松濤のビルにひっそりと佇む「HAY hutte」。インテリアコーディネートから買い付けまで手がける永澤亜由子さんに、今すぐ実践できる自然と調和したモダンなインテリア術を伺いました。

---自然の素材をうまく取り入れた空間作りのコツとは。

自然のモチーフを取り入れるときは、まず外との境界線を曖昧にするようなイメージを持つことがポイントです。この流木のオブジェは岡山在住のアーティスト、はおにろさんの作品。極力金物は使用せず木や土といった自然素材で形成しているので、自然そのままのムードを取り入れることができます。ショップでは重厚な石壁との組み合わせでシックに。さらにオブジェとトーンを合わせたアフリカのチェアや、チェンマイで見つけたスツール、リトアニアのお飾りなど随所に異国のエッセンスを加えることで力の抜けた統一感を出してみました。

1-2. 植物や民芸品はランダムに枝に吊るして鑑賞。

---奥行きを生む、吊るしのテクニックとは何でしょうか。

ここでは、色味や質感をオブジェと石壁のトーンに合わせて、民芸品やグリーンを吊るしています。よく見るとアイテム自体はバラバラ。でも何となくまとまりがあるように見える絶妙なバランス感がコツです。配置もストイックになり過ぎずラフに。あえての隙が奥行きを作ってくれます。高さ的にも日々目に入るものなので、季節や気分によって吊るすアイテムは変えて楽しみたいですね。

2. 増えていく楽しみ。種々の国籍、年代を同系トーンで統一したキャビネット。

---センスが問われるキャビネットのレイアウト術を教えてください。

キャビネットは収納だけではなく見せるインテリアとしても有効です。並べているのは、フランスやイギリスで見つけたグラスやオブジェにデンマークのデザイナー、イェンス・H・クイストゴーのレリーフシリーズの食器。リトアニアで見つけた木目模様の素焼きの食器や花器、ラトビアの民芸品のようなピッチャーなど。生産背景や見た目、個数など全てにおいて個性の異なるアイテムばかりですが、色味のトーンを揃えることと高さの強弱に気をつければ、沢山並べてもうるさく見えません。

アンティークのような佇まいのオリジナルキャビネットは受注生産品。扉などの彫刻部分を好みのデザインにカスタムメイドできます。

3-1. アウトドアの香りを取り入れたセッティング術。

---アウトドアアイテムをさらりと取り入れるアイデアに脱帽です。

「HAY hutte」では外でも室内でも楽しめるグッズを積極的にセレクトしていて、ホーローやアルミ、木などの素材でできたアウトドア仕様のものを多く扱っています。そのようなアイテムを普段の生活に取り入れるだけでも、まるで自然の中へ出かけたような新鮮な気分を味わうことができます。今回は、スウェーデンのパイン材を編み込んだヴィンテージのボックスをデイベッドの近くに置き、ローテーブル代わりにしています。発想や目線を少し変えるだけで、シンプルなセッティングでも見違えますよ。

張地と木部の塗装色から寸法までオーダーできるデイベッドはオリジナル。座面はベッドのマットレスとしても使用できるものです。

3-2. うつわに”置く”という新たなドライフラワーの発想転換。

---ドライフラワー、最近また人気ですよね。吊るす他に手軽な飾り方、何かありますか?

公園で見つけたサンキライの赤い実をトスカーナ製のオリーブウッドのうつわに置いてポイントに。どんぐり、松ぼっくりなど身近にあるものでも代用できます。ちょっぴり素朴なムードが魅力ですね。一見華やかさには欠けるさり気ないアレンジですが、どんなインテリアの邪魔にもならないので取り入れやすいかと思います。ドイツ製のホーロー皿やリネンマットなどと組み合わせれば温もりのあるアウトドアリビングのようなテーブルセットが完成します。

4. 掛けて、吊るして。自然の枝をマルチなバーに。

---この枝の活用術、楽しいですね。

金具と紐などを使って枝を吊るせば、収納バーに早変わり。釘などを打ち、ひっかける部分を作ります。インテリアのポイントになるだけでなく、壁など空いているブランクスペースの有効活用にもなるのでおすすめですよ。掛けたり飾ったりするものはどんなものでもOK。例えば、リネンやアルミ製の両手パンやザルなどのキッチンツールを掛けたりしています。

5. 小さな植物やオブジェの存在感が際立つDIY棚。

---空間にぴったりとくるバランス感はDIYならではですね!

ホームセンターで見つけた木の板をカットして金具をつけただけです。棚などを置くより窮屈に見えないので、スペースに限りがある住空間でも取り入れやすいかと思います。本格的な収納というよりは、見せる感覚に近いものなので飾るアイテムは少し捻りを効かせたいですね。リトアニアで見つけたフクロウのオカリナやフランスの目盛付きグラスや薬剤ガラスピッチャー、ヴィンテージのボタニカルフレームなどフォルムや見た目にインパクトがあるものを取り入れて目にも楽しい空間に。

全てに共通して言えることですが全体のトーンを揃え、自然素材をうまく取り入れるだけで居心地のよい空間は作れます。インテリアの要となる家具作りから彩りをもたらす国籍さまざまなアイテムまでを揃え、そういった空間作りのお手伝いができればと思っています。ハイヒュッテ(HAY hutte)
自然素材の風合いや手仕事の温もりを大切にしたオリジナル家具に加え、世界各地から集められたヴィンテージ雑貨、手工芸品が揃う。オーダー家具やインテリアコーディネイト、内装デザインの相談などもできる。
住所/東京都渋谷区松濤2-13-1 松濤ハウス202
営業時間/12:00-19:00
定休日/水・木・日
Tel./03-6804-9056
http://hayhutte.com

参照元:VOGUE JAPAN

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