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あの絵本、どこにあるかな?なんて探したくなるかも。ハンドメイドの本をつくれる製本教室「空想製本屋」

  • 2017.1.20
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誰しも、思い出深い本やお気に入りの本がきっとありますよね。生活に溢れる本との末永い付き合い方をそっと教えてくれる「空想製本屋(くうそうせいほんや)」は、自分で作った本はもちろん、仕立て直して新たな表情を持つ本の愛しさを改めて教えてくれるお店です。

趣きと温度を感じる本を制作しています

たくさんの人に一度に届けるのではなく、時間をかけて丁寧につくった一冊を相手に手渡ししたい、という思いで手製本を制作している「空想製本屋(くうそうせいほんや)」。都内の工房で製本を学んだあと、海外に渡りスイスの製本学校で再び学ぶくらい製本に対して熱い思いを持つ製本家・本間あずささんが2010年にスタートさせました。現在は東京都武蔵野市にある自宅兼アトリエにて少部数の受注生産や製本教室を行い、イベントなどでワークショップも行っています。

いまや、本は紙だけに繋ぎ止められた存在ではありません。
けれど、だからこそ手製本は本との関わり方のひとつの可能性なのかもしれない、と思うのです。
手製本を通して本と人との関係を捉え直し、本を読むこと、本とともにあることをより深く、身体的にできたなら。それが空想製本屋の願いです。

出典:http://honno-aida.com/about-2/

空想製本屋の製本教室は、少人数制でとっても本格的。全18回で本の仕立て直しや綴じ方などの基礎を学んだあと、その人の希望に合わせた新たなプログラムを組んでいくとのこと。学んでいく中で、「こんな風に重なっているんだ」「こことここは質の違う紙を使うのね」など、普段見過ごしてしまいがちな本のつくりの奥深さを改めて感じることができますよ。

曜日は金曜日と土曜日。毎週と隔週のクラスがあり、ライフスタイルに沿ったものを選ぶことができます。最初の10回は持参の本の仕立て直しから。小さいころ何度も読んだ本や大切な人にもらった本は、月日の中でボロボロになってもずっと大切にしたいもの。ひと工程ひと工程ゆっくり学びながら、自分の手で大切な本が生まれ変わっていく様子を楽しんでみませんか?

単発授業や展示で体験できるワークショップも

少人数で濃厚な授業を行う製本教室は、人気のため満員が続くことも。とりあえず挑戦してみたい、という方には、同じ武蔵野市のアトリエで製本を体験できる単発教室もおすすめです。空席があり次第、1回で完成する交差式製本のノートなど希望に応じたものを制作することが可能。そのほかイベントや展示で随時開催されるワークショップでも、草木染めした紙を用いたものやいろんな質感を組み合わせた、あなただけの一冊ををつくることができますよ。

本間さんによるオーダーメイド本や仕立て直しも

もちろん、本間さんの手で生み出されるオーダーメイドの本や本の仕立て直しも随時受け付けているそう。依頼者のコンセプトや思いを共有したうえで新しい命が吹き込まれた本は、どれも手しごとのあたたかみや本間さんの想いがギュッと詰まった1点もの。そうしてあなたの手元に届いた本は、一生を通してあなたの傍でそっと寄り添ってくれることでしょう。
今回ご紹介した「空想製本屋」との出会いを通して、あなたと本との付き合い方がより一層濃く深いものになっていったら嬉しいなと思います。

writer / taso

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