第16回　一般ウケと彼ウケは別物です。「天然女子 VS しっかりもの女子」：勝つ女／負ける女

テレビを見ているとだいたい１日１人は見る「かわいい天然女子」で売っているタレント。バラエティでは、周囲にチヤホヤされつつ「しっかりもの女子」からツッコミを受ける・・・というのがお決まりの展開のように感じます。同じ空間ではまったく相容れないふたりですが、恋愛の舞台に立つといったいどちらが幸せに近づけるのでしょうか？
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プラスがあればマイナスがあり、黒があれば白があるように、ものごとには「両端」があるもの。人間だってそうですよね。そんな“両極端な性質を持った”女子たちに注目して、恋の議論をああでもないこうでもない・・・とバチバチ燃やしていくこの連載。青山の裏手に位置するカウンターバー（という設定）の店長サトコとアルバイトのマチコが徹底討論いたします。

■◇テレビを真に受けてはいけない

マチコ（以下マ）： （お店にあるテレビをパシッと消して）あー、腹立つ！ウソくさいにも程がある。こんなの養殖じゃないですか！
サトコ（以下サ）： 何？ウナギの話？
マ： いえ、天然キャラを無理に装う「おバカ女子タレント」ですよ。「この前、右足にブーツ、左足にサンダル履いたまま出かけちゃいましたぁ」とか言うの、あれ何なんですか？

サ： あー、わざわざ「絶対有り得ないだろ！」ってな奇抜なことを言って「天然ちゃん」て思われようとする女子ね。学校や会社にも必ずいるわよね。
マ： います、います。そして、その養殖っぷりを見抜けずに、「○○ちゃんて、ほんとに天然で可愛いなあ」なんて、簡単に騙される男子も多いから、全くイヤになります。言っときますけど、100％天然の女子なんて、日本にひとりもいないんで！
サ： いないんで！

■◇良くも悪くもわかりやすい「可愛さ」

サ： ただ、「天然風」とか「ドジ」っていうモテ上手な女子はいるわよね。日ごろから動作もしゃべり方もゆっくりで、しょっちゅう何かやらかして、みんなを和ませちゃう癒し力があるの。つまりは男子の大好物。
マ： はい。とっさに奇想天外なことを言ってみんなが笑っても、本人はウケを狙っているわけじゃないから、キョトンとした顔で真っ赤になってうつむいたりして、その場を持っていきます。
サ： けど、いくらモテたって、「失敗だらけの君がスキ！」とか思っちゃう男子は子供っぽいかも。女性の未完成感にこそときめくような経験浅めな男子が集まってきそうね。数撃ちゃ当たる、ならいいけど。

■◇万人受けを取るか、それとも・・・？

マ： でもそんな天然女子を鼻で笑うかのような態度でいるしっかりもの女子もどうかと思いますけどね。
サ： どうかしら。
マ： 男子ってそんな女子にピシャリと意見を言われたらぐうの音も出ないですし、彼女としての居心地の良さがまったく感じられなくないですか？だったら、養殖だとしても天然女子のほうがいいですよ。天然栽培のゴーヤよりハウス栽培のトマトです。
サ： でも長い目で考えてみなさいよ。若いうちはいいかもしれないけどね、いい大人の女が失敗ばかりしてたらいずれ周りが疲れるわよ。将来を考えて女性を選んでる良い感じの男はだいたいしっかりものな女を選ぶもんなの。
マ： たしかに・・・。
サ： だから、いろんな男と付き合ってみたいなら天然女子、がっちりしっかり将来の男を捕まえるならしっかりもの女子ってところね。お互いに尊敬しあえるような関係を築くなら絶対後者よ。
マ： ただ、あまりに辛辣でいつも人の悪口しか言わないとか、常に物事を斜めに見る意地悪なニュースコメンテーターみたいだと、ただのネガティブ女に見えますね。
サ： それはそうね。“常に自分の意見を持って言える”くらいの、適度なしっかりさを持った女子を目指しましょう。

■◇今回のまとめ

ほんわかした天然タイプを好む男子は、いつの時代にも根強く存在するもの。ただ、天然を装ってわざと奇抜なことを言うような養殖女を見抜けないような男子のレベルはそれなりのことが多いもの。しっかりと常識も持ち合わせて、スマートな意見ユーモアのある表現で伝えられる女子こそが、真にいい男にモテるでしょう。（犯人Ａ子／ライター）
（ハウコレ編集部）