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銀座で気軽にアート鑑賞!入場無料のポーラミュージアムで幻想的なガラス作品を体感しよう

  • 2017.1.18

銀座の中央通りに建つ「ポーラ ミュージアム アネックス」では、気軽にアートを体感してほしいという想いから、年間を通じて無料で企画展を開催しています。20日(金)からは、ガラスアーティストとして活躍する青木美歌さんの展覧会が始まりますよ。

生命の繋がりをガラスと光で表現

ガラスのジュエリーを思わせる美しさがありながら、異次元に迷い込んだような幻想的な世界観を持つ作品の数々。光が当たることでより輝きを増して、儚さと神々しさが表裏一体となった存在感が人々を魅了します。
作者の青木美歌さんは、粘菌、バクテリア、ウイルス、細胞といった目に見えない「生命の在りよう」をテーマに作品を発表するガラスアーティストです。
これまで展覧会をはじめ、ミュージシャンのアルバムジャケットなどに作品を提供しているほか、ウインドウディスプレイやパブリックスペースのアートを手掛けるなど、多方面で活躍しています。
展覧会『あなたに続く森』では、生命の繋がりをガラスのオブジェと光を組み合わせたダイナミックなインスタレーションとして展開します。

生きることを見つめて辿り着いたテーマ

青木さんは、なぜ目に見えない「生命の在りよう」をテーマにしているのでしょうか。「きっかけは武蔵野美術大学の卒業制作でした」と、青木さんは学生時代を振り返ります。
自分が生きていることについて、周りの人たちのお陰で生かされているのだなと、ありがたさを感じ、それを作品で表現してみたいと思ったのだとか。「菌類などの生命の根源の形を使って表現することが自分の中でしっくりきました」。

作品は、バーナーワークという技法でつくられています。バーナーワークとは、フラスコやビーカーといった理化学実験のために使われるガラス器具を制作する技法のこと。耐熱ガラスを溶かすため高温の火を扱います。
「ガラスを火に溶かすと固体だったものが液体状になり、またそれを冷ますことで固体になったりと、状態の変化があることがとてもおもしろいです」と、青木さんはガラスという素材の魅力を語ります。

幻想的な世界に浸る『あなたに続く森』

本来、冷たい印象のある透明なガラスですが、一つひとつ緻密につくられた作品からは、まるで生命が宿っているかのようなパワーが感じられます。目に見えない「生命の在りよう」をテーマにしているからこそ、見る者のイメージはどんどんふくらみ、自分の中にもこんなキラキラと輝くものが存在しているのかも、という気持ちにさえなります。

『あなたに続く森』の展示では、真っ白い空間の中に無色透明なガラスだけを配置し、白い光を当てることで、幻想的な空間をつくり出します。
「植物のライフサイクルをモチーフに、目に見えない人と人との繋がりを表現しました。いろいろな世代の方にご覧いただけたら嬉しいです」と青木さん。
会期は2月26日(日)まで。あなたも銀座で幻想的なアート作品を鑑賞してみませんか。

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