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本当にできる? ママと子どものフランス留学をシミュレーション【短期編】

  • 2017.1.16
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© paylessimages - Fotolia.com

一度は海外で暮らしてみたいと思いつつも、まだ小さな子どもがいるし、しばらくはあきらめないといけないかな、と思っているママもいるかもしれません。家族のことを気にせず1人で留学するなんて非現実的だし、子連れで留学ともなれば想像できませんよね? やはり、ママが海外に留学するのは難しいのでしょうか。そこでフランスの場合を例にシミュレーションしてみました。

何をするため、どれくらい滞在したいのか
まず「現地で何をするため、どのくらいの期間住みたいのか」その目的を、はっきりさせる必要があります。それにより滞在手続きが大きく変わってくるのです。

例えばフランスの場合、90日以内の滞在(現地で就業する場合などは除く)であれば、日本のパスポートを所持している人はビザの手続きはいりません。一方でそれを超える場合は、ビザを申請して現地で滞在許可証を得る必要があります。

もし配偶者がいる場合、渡仏している間は別々に暮らすのか、子どもはどちらで預かるのか、または配偶者と一緒に渡仏するのか、自分の仕事をどうするのか、配偶者に仕事がある場合、その仕事をどうするのか、ということをクリアにしないといけません。

考えれば考えるほど、なかなか決断できませんが……、例えば、転職をきっかけとした離職期間を子どもの夏休みに合わせ、母と子どもだけ1ヶ月ほど渡仏する、というのが一般的には現実的な選択肢かもしれません。

1ヶ月程度では、なかなか現地の深いところまで見ることができないものの、その1ヶ月で自分なりに感触が良ければ、上記のさまざまな問題の解決策を考えつつ、次回はもう少し長期の滞在を視野に入れることができます。

住む場所の確保はどうする?
滞在費用をできるだけ安くしたいという人に最適なのが、キッチン付きホテルまたは家具付き賃貸物件。自炊で食費を抑えられます。スーパーマーケットやマルシェで買い物し、より実際の暮らしに近い生活も体験できます。

またフランスの場合、夏は多くの人が長期のバカンスに出かけます。その間、普段住んでいる部屋を誰かに貸している人たちもいます。こういった物件はAirbnbなどでも探せますし、もし現地に知人がいるようなら、その知人の周囲にそういう人がいないか、もしくは知人が、その期間バカンスに出ていて部屋を借りられないか、聞いてみるのも手です。

現地に住む人を通じて部屋の情報を得た場合、長期賃貸する際の1ヶ月分の家賃と近い額で借りられることも多いため、滞在費も抑えられます。これらは在仏者向けの日本語の情報サイトなどでも募集しているケースもあるので、こまめにチェックするのがおすすめです。

自分と子どもの学校探し
現地で生活していく上でフランス語の習得は必須です。英語が通じるケースはあるものの、仮に英語で意思疎通ができたとしても、その国のより深い部分は知ることができません。また役所関連の手続きは、フランス語ができないと、まったく行えません。

語学、料理、フラワーアレンジメントなど、人によって滞在目的はさまざまですが、それらの学校を選ぶことにあわせて、子どもにもどのような体験をさせたいのか、また子どもがどのようなことを望んでいるのか、希望に合わせてアレンジしましょう。子どもを何かのスクールに入れるなら、その送り迎えの時間にきちんと対応できる時間割を自分が通う学校で組めるのか、といったことも大切です。

外国人が多い学校は、英語の学校案内や手続きを英語で進められることがあります。ただしフランス語のみのところも多く、初めは何もかもが手探りで、途方にくれてしまうこともあるでしょう。一方でやり始めてみると、案外自分でこなせることは多いとも気づきます。留学業者などを使わず自ら手続きを行えば、滞在にかかるすべての費用を節約することができるでしょう。

どれだけ準備をしたかで滞在の充実度が決まる
渡仏前はやることが多過ぎて、ついつい「現地に行けば何とかなるよね」と考えがちです。しかし、日本でやれることはすべてやっていった方が、滞在期間を有効に使えます。限られた期間を現地でしかできないことに集中させることで、滞在の充実度はさらに増していきます。フランス語の勉強もその1つです。

もし日本で少しでも基礎を固めておけるなら、現地での伸びも違ってきます。加えて大人の場合、語学は現地で暮らしていれば誰でも習得できるものではなく、それなりに継続して努力しない限り、いくら現地にいても、ものにはできません。

言葉が違う海外は何に関してもハードルが高めです。無理だと何度も思うかもしれませんが、一つひとつこなしていけば、思っているより夢は簡単に実現します。そしてそれら苦労した経験が、自分の中でかけがえのない糧になり、将来へ繋がっていきます。
(加藤亨延)

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