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頑張らなくても片づくシステム さいとうさん家のインテリア #03

  • 2017.1.14
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59㎡と広くはない家で4歳の男の子を育てながら「持ちたいものは持つ」暮らしを実践するさいとうきいさん。

ライフオーガナイザ―の資格を持つさいとうさんに、限られたスペースで心地よく、家族みんなが幸せに暮らせる収納術についてお話を伺いました。

▼さいとうきい さんファミリー プロフィール
・家族構成:夫、妻、4歳の男の子との3人暮らし・居住エリア:東京都・住宅形態:マンション 1LDK+DENblog:http://blog.keyspace.info/HP:http://keyspace.info/

■お母さんだけが頑張らなくても片づく、収納アイデア

【Point-3】
家族が各自で片づけられる収納を目指せば、家事の負担は激減。
玄関まわりにも、子どもが自立する小さな仕組みづくりがありました。

玄関を入ってすぐのところに取りつけたフック。ここは、保育園から帰ったらリュックをかける定位置です。難しい収納方法ではなく、またスムーズな動線上にあることで、自然と自分で片づける習慣が身に付きます。

玄関脇のシュークローゼットは、半分を収納庫として活用しています。ここには、掃除や洗濯用品など、日用品のストックをまとめて収納。

一カ所にまとめることで、なくなったときに家族みんなが「まずここをチェック」できるので、ムダがありません。

また、玄関で準備をすることの多いハンカチや、手袋などの季節小物、子どものヘルメットもここへ。これもまた、子どもが自分で準備や片づけができる仕組みのひとつです。

手がかりのついた引き出しを使うと、小さな子どもでも出し入れが簡単。

「家事に育児、そして仕事……と頑張るママたちは、ついつい家の中もきれいに、と頑張りすぎたり、完璧を目指したりしてしまいがち。

まずは自分の完璧志向を手放して、ひとりだけが頑張らないことも大切です。家族を巻き込みながら、どうしたら使いやすくなるか、時には話し合うのもいいですね」。

■家は「家族が楽しく暮らすための場所」
今、さいとうさん宅のリビングには、大きな電子ピアノが置かれています。

ピアノを習いだして1年になる息子さん、そして一緒に始めだしたというご主人がレッスンに使うためのピアノです。椅子はダイニングテーブル用と兼用することで、省スペースに。

「インテリアのことや、スペース的なことを考えると、ここにピアノを置くなんて考えられなかったんです。だから最初は、ベッドの下にしまい込んで、使うたびに出してもらっていました。

でも、やっぱりそれだと練習できないんですよね。家という場所が、誰ために、なんのためにあるのかな、と考えたとき、ここは“家族みんなが心地よく、楽しく過ごすための場所”なんだな、と。そこで思い切って、出しっぱなしにしたところ子どものやる気も倍増! 目に見えて上達するようになって、毎日楽しくレッスンしています」。

見た目の美しさ、部屋の広さだけでは、家族のしあわせは測れません。

寝室兼書斎に飾られた、お子さんの作品。数を厳選しながら額装すると、とっておきのアートに。
頑張りすぎて、片づけなくちゃ! とがんじがらめになるのではなく、家族が居心地のいいかたち、暮らし方を模索していくことが、「片づけ」へとつながるようです。

取材/文:藤沢あかり 撮影:佐藤拓央



(藤沢あかり)

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