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Movie Column 11【前編】

  • 2017.1.13

 

ハリウッドで活躍する10代の女優たちのなかでも、特別な存在感を放つエル・ファニング。最新主演作『ネオン・デーモン』では、これまで出演してきた映画とひと味もふた味も異なるストーリーに挑戦し、新しい一歩を踏み出した。

オンリーワンの可憐な美しさと、本作で初めて見せるミステリアスな大人びた表情。少女から大人の女性へと変わりつつあるエルの”いま”を、インタビュー。

 

物語の舞台はLA、ファッション界でトップモデルを目指して田舎町からやってきたジェシー(エル・ファニング)。夢を抱いて、開いたドアの先は女たちの美への執念、そして野心がうごめく世界だった。エッジの効いた映像と音楽に彩られたスリリングな展開は、危険なおとぎ話のよう。

 

 

 

Q、物語のキーワードである“野心”と“美”、これまでに危険なものだと感じたことはありますか。

 

美しさというものは危険になりうるし、野心というものも同様に危険になりうると思う。人生の中でなにかに情熱をかけられるということは素晴らしいけど、それだけに執着してしまって人生が台無しになってしまうのはいいことだと思わないし、怖いことよね。何事もほどほどがいいんじゃないかな。

 

 

Q、本作で描かれる、女たちのドロドロした世界こそリアルなファッション界!? と思う人もいるかもしれません。あなたと同世代の人たちにどのように受け取ってほしいですか?

 

たしかに『ネオン・デーモン』は警鐘をならすような物語であるわ。でも必ずしもファッション界のことを語っているのではなくて、監督がこの世界を選んだのはとても美しく、撮影するのに映画的であったから。ファッションは色彩、輝き、グラマラスとこの物語に合う要素が備わっているの。

わたし自身はファッションが大好きだし、ファション撮影も大好き! だから決してファッション界を若い人たちが恐れてほしくないな。だけどすべてのことのにはダークサイドがありうるわけで、ファッションも同じ。どんな場所にいても、いつも心がきれいな人が周りにいてくれることを大切すべきじゃないかしら。

 

 

©gunther-campine-ressources

 

 

Q、メガホンを取ったニコラス・ウィンディング・レフンは、いま最も注目される監督のひとりですね。一緒に仕事をした印象は?

 

ニックは一緒に仕事をしていてほんとうに楽しい人。彼の脳というのは、ほかの誰とも違う思考を持っているの。映画も個性的で、すごくパーソナルよね。すべての瞬間を意識を持って選び、計画をして作っているところがある。こんなにコラボレーションが密な監督は初めてで、彼ほど役者に意見を聞いてくれた監督はいなかった。それにキャリアで初めて順撮りをして、すごく興味深い楽しい体験だったわ。

 

 

インタビューの後編では、よりプライベートなエルの素顔に迫ります!

 

©gunther-campine-ressources

 

 

 

『ネオン・デーモン』

1月13日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次ロードショー

配給:ギャガ

© 2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch

 

Interview:Momoko Yokomizo

 

 

 

 

 

 

 

 

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