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もしもの災害に備える赤ちゃんのための防災グッズリスト

  • 2017.1.10
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万が一の事態に備える「防災バッグ」。このバッグの中には、防災グッズや非常用食料など、入れておくべきものはいろいろありますが、赤ちゃんがいる家庭では「赤ちゃんのためのアイテム」が必須です。

一般的な防災セットには含まれていないアイテムもあるので、しっかりチェックして、必要なものを追加しましょう。

© famveldman - Fotolia.com

■防災バッグの準備

防災バッグはいざというときにサッと持ち出せることが大前提。だから「アレも、コレも」と詰め込んで重くなりすぎないように気をつけましょう。とくに赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんを抱っこして避難する必要があるので、注意が必要です。アイテムを厳選する、圧縮袋を使うなどの工夫をして、できるだけコンパクトにまとめておきましょう。

両手がふさがらないように、防災バッグには大きめのリュックが最適です。また、防災バッグは1人にひとつが基本。ママ用、パパ用に分け、リュックが背負える年齢であれば子ども用も準備しておくと良いでしょう。

■赤ちゃんのための防災グッズ

赤ちゃんがいる家庭で、一般的に用意するものに追加しておきたいアイテムには、次のようなものがあります。
<赤ちゃん用防災グッズリスト>

・おむつ、おしり拭き(3日分を目安に)
・着替え
・ミルクと哺乳瓶
・飲料水(多めに)
・離乳食
・スーパーなどのレジ袋
・抱っこ紐(できれば普段使用しているものとは別に用意する)
・両親の名前、住所や連絡先がわかるメモ
・母子手帳(赤ちゃんに関する情報を書き写したメモでも良い)
・オモチャ
■いざというときに役立つ赤ちゃんグッズ
●粉ミルク
母乳育児だからと、粉ミルクを用意する必要がないと思っているママもいるかもしれません。でも通常とは異なる環境下では母乳が出なくなったり、母乳をあげる場所がなかったりといった場合もあります。このため粉ミルクは用意しておきましょう。

粉ミルクも大きめの缶を用意したくなりますが、計量などできない場合もありますので、個包装タイプが便利です。

●メモ
災害時には、思いもよらないことが起こります。離ればなれになったときでも赤ちゃんの身元がわかるよう、「両親の名前、住所や連絡先がわかるメモ」を準備しておきましょう。

またアレルギーの有無なども赤ちゃんは自分で伝えられませんので、ネームタグに書いて腕につけられるようにするなど、工夫しておくと安心です。

●おしり拭き
熊本地震の際に、現地で被災したママ友から要請があったのは赤ちゃんの「おしり拭き」でした。赤ちゃんのおしり拭きは、食事、衛生面などいろいろなシーンで大活躍できるアイテムなので、可能なら多めに用意しておきましょう。

●アレルギー除去食
もし赤ちゃんやお子さんにアレルギーがある場合には、アレルギー除去食の携帯は必須です。東日本大震災のときにアレルギーの子どもたちが苦労したというニュースをよく耳にしました。不便な環境下では十分にアレルギーへの対応ができない場合がありますので、注意しましょう。

●着替え
防災グッズを用意して満足してしまうと、見落としがちなことが赤ちゃんの着替えの更新。赤ちゃんはすぐに大きくなっていきます。いま現在着ているサイズがすぐに着られなくなることも多いので、着替えの内容は都度見直しが必要です。

■おむつカバーとして使える「レジ袋」

レジ袋などの持ち手がついたビニール袋とタオルがあれば、簡易おむつを作ることができます。

防災バッグに入れておいたおむつでは足りない! というときに備えて、赤ちゃんがいる家庭では多めにビニール袋とタオルを準備しておきましょう。作るときにはハサミやカッターが必要になるので、こちらも忘れずに。
<作り方>
1、ビニール袋の底部分をつなげたまま両サイドを切って縦長に開く
2、ビニール袋の中央にタオルを置いて、そこに赤ちゃんのおしりをのせる
3、切り離した袋の取っ手部分をおなかの横のところで結ぶ
これで簡易おむつとして使用できます。いざというときに実践できるよう、練習しておくといいですね。

■万が一の避難生活に備えて…

災害時の赤ちゃんのストレスを少しでも軽減できるように、防災バッグにはオモチャも入れておくと良いでしょう。

ただし、避難先で周囲に迷惑がかからないように、できるだけ音が出るおもちゃは避けましょう。防災バッグに入れていても邪魔にならないサイズのものを選んで。落としても音がしたり壊れたりしない布製のものが最適です。

■パパ、ママのための防災グッズ

パパ、ママに必要な基本的なアイテムは次のとおりです。
・貴重品(現金、通帳類・保険証・身分証明書のコピー、近親者の連絡先メモなど。現金は札だけでなく、小銭も準備しておく)
・懐中電灯(予備電池もセットで)
・携帯ラジオ(予備電池もセットで)
・非常食(カンパンなどの調理が不要なもの)
・飲料水(1人あたり1リットル程度)
・救急セット(絆創こう、消毒液、痛み止め、風邪薬、服用中の薬、マスクなど)
・着替え(数枚準備して、圧縮袋などでコンパクトにしておく)
・タオル
・ティッシュ、トイレットペーパー
・携帯トイレ
・雨具(レインコート)
・ライター、チャッカマン
・ハサミ、カッターナイフ
・軍手
・ビニール袋
・ビニールシート
・生理用品、化粧品など、女性に必要なもの

防災バッグを使うような状況にならないことが一番ですが、災害はいつどこで起こるかわかりません。また、いまは乳児がいなくても、災害が起きたときに新しい命が誕生していることも考えられます。赤ちゃんを連れて避難する場合も想定して、あらためて防災バッグの中身を見直してみてはいかがでしょうか?

<参考サイト>
・東京都防災ホームページ

・東京都防災ホームページ「キッズ向け防災」

・政府広報オンライン「災害時に命を守る一人一人の防災対策」
(森川ほしの)

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