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レトロなコッペパンサンドが人気。京都で愛され続ける、下町のパン屋さん「まるき製パン所」

  • 2017.1.10
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創業69年を迎える「まるき製パン所」の名物はコッペパンサンド。所せましとカウンターに並ぶパンは、飛ぶように売れるので、いつもできたて。京都人のソウルフードともいえるパンを求めて、地元の人や観光客が次から次へと店を訪れます。

風情ある商店街の一角にたたずむ、昔ながらのパン屋さん

阪急大宮駅から大宮通を南へ徒歩で約10分、松原通を東へ曲がるとパンの香りがほんのり漂ってきます。
町家の面影を残すお店をのぞいてみると、カウンター奥の厨房にはパンに総菜やクリームをはさむ三角巾姿の女性。昔ながらの対面販売なので、欲しいものがないときは頼めばすぐに作ってくれます。

「お客様が迷っていたら欲しいものがないのかな?と考えます。いつも作りたてなのは、うちのパン窯は小さいので、日に何度もパンを焼き上げるからです」と、人気の秘密を愉快に語るのは店主の木元廣司さん。

カウンターには約30種類のサンドがずらり。
コロッケやポテトサラダ、焼そばが顔を出す惣菜系から、餡やクリームをはさんだスイーツ系まで、パンの消費量全国1位の京都で根強いファンが大勢いるんですよ。

誰もが大好きな昔懐かしのコッペパンサンド

一番人気の「ハムロール」は、ハムとキャベツだけのシンプルなもの。ふわふわのパンに、厚切りハムの塩味とシャキシャキしたキャベツの食感、酸味を控えたマヨネーズがクセになります。

もちろんレトロパンの代表「あんぱん」も健在。十勝産小豆をじっくり炊きあげた自家製餡がたっぷりはさまれているので、持ったときのずっしり感に驚くかもしれませんよ。

細めのコッペパンは食べやすく、一度に数種類を楽しめるのも女性にはうれしいところです。

京都ではおなじみ。ご当地パン「ニューバード」

京都ではあちらこちらのパン屋さんで見かける、ご当地パンの「ニューバード」。カレー味の生地にソーセージが入った揚げパンです。
こちらの「ニューバード」に使われているのは角切りのハム。モチモチした弾力のある生地とプリプリのハムのコンビは、しっかりとした食べ応えがあります。

冬限定のデザートパン。その名は「シスター」

冬季限定の「シスター」は、ドーナツのように揚げたパン生地で、2種類のクリームをたっぷりとサンドした一品。
自家製のミルククリームと生クリームとの相性が抜群なので、仲良し姉妹に例えて「シスター」と名付けられました。やさしい口当たりのクリームは、まるでケーキのよう。気取らないデザートにもなります。誰が食べてもおいしい、どれを選んでも満足、そしてお財布にもやさしい、そんな愛すべきパンたちが揃う「まるき製パン所」。
西本願寺、二条城、晴明神社など観光スポットが並ぶ堀川通からも近いので、旅の途中に立ち寄って、宿での夜食にしたり、帰りの新幹線でほおばったりするのもよさそうですね。

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