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パンチパーマや手の形には意味がある!? お寺がもっと楽しくなる仏像の豆知識

  • 2017.1.9

どの仏像がどの世界に属する方かを見分けるポイントは、髪型、ファッション、装身具、色、表情など。ちょっとの違いを覚えるだけでOKです。

パンチパーマ「螺髪(らほつ)」は悟った証!

巻貝のように髪の毛一本一本がくるんと巻いた髪型は知恵の象徴。パンチパーマのような髪型は如来の特徴のひとつで、悟りを開いた瞬間に、修行中に伸びた長い髪が一瞬にしてくるくると丸まったとされます。螺髪以外の顔の特徴は、頭頂部がコブのように盛り上がっていることと、額の白い塊。この塊は長く伸びていた白い毛が、毛髪同様に悟りを開いた瞬間に丸まったとされます。

手の形「印相」には、ありがたいメッセージが

仏像の手の形や組み方をチェックすると、そこには隠れたサインやご利益がわかります。仏像は手のひらを開いたり、指を曲げたり、両手を組んだりとさまざまなスタイルをしていますが、これらは「印」と呼ばれ、仏像が伝えたいご利益を表しています。手のひらを前に向けて指を下にしていたら「お話を聞くよ」。OKサインをしていたら「迎えに来たよ」。手のひらを前に向けて指を上にしていたら、「怖くないよ」などがメイン。胸の前で左手の人差し指を右手でしっかり握っていたら、それは大日如来で、メッセージは「全部見てるよ」です。

苦しんでいる人をすぐ見つけられる、「十一面観音」

「十一面観音」は、実は人々を救うために菩薩が変身した姿。11の顔のうち、頭のてっぺんは如来なので髪型が違いますが、残りの10は観音。前の3つの顔は優しい表情ですが、向かって右の3つは怒っています。向かって左の3つは顔は優しいですが牙を向いていますし、後ろの1つは大口を開けて笑っていて、これらの顔は、全方位のすべての人を見ているとされます。

1,000本じゃない!? 「千手観音」の手は何本?

千手観音菩薩の手が42本なのは、1本の手が25の世界の人々を救うので、40本あれば40本×25世界=1,000本。それに本来の2本の手がプラスされての数。それぞれの手は人々を救うためのお経や数珠、武器や食べ物などを持ち、すべての手のひらには「目」が付いています。

口から出た念仏が6体の仏に! 「空也上人」

歴史の教科書でもインパクト大な彼はコレクターにも大人気。平安時代のお坊さんである「空也上人」は、「南無阿弥陀仏」を唱えながら全国を行脚し、寺や橋を作り、慈善事業をしたとされます。その清々しいお姿や偉業ゆえに、コレクター達にも人気が高いのです。空也上人の尊さは、唱えた念仏である「南無阿弥陀仏」のそれぞれが「仏様」になって口から飛び出したというエピソードでも有名。像は、そのありがたさを表現しています。

取材・文/伊集院尚子

取材協力:イスム表参道店

仏像と過ごす贅沢な時間を手軽に手に入れられるのが、イスム表参道店。現代の仏師や作家が制作する価値ある仏像がずらり。価格も手に入れやすいものからあるので、まずはお気に入りの仏像との出会いを求めて、出かけてみたい空間です。

店舗情報

・店名:イスム表参道店
・TEL・予約:03-6419-7822
・住所:東京都渋谷区神宮前5-48-3 サンエムビルB1F、1F
・アクセス:東京メトロ表参道駅 B2出口から徒歩3分
・営業時間:11:00〜20:00
・定休日:年末年始

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