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2016年に取材したモデル&クリエイター、こぼれ話。(Yu Soga)

  • 2016.12.20

左上:2016AWヴェトモン 右上:2017SSマルベリー 左下:2017SSバレンシアガ 右下:ギャリー  runway photos: InDigital

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今年も残すところあと少しとなりましたが、2016年もVOGUEの企画を通して、たくさんの素敵な方々から話を聞くことができました。今回は、特に印象に残ったクリエイターやモデルの取材こぼれ話をお届けします。

8月号 「ロールックビューティ」企画で登場 ヘア・アーティストGary Gill

ヴェトモンのショーでヘアを担当したヘア・アーティストのギャリー ギル。「あの強烈なキャラ立ちヘアは誰がつくっているの?」と、ビューティー界を騒がせた、斬新ヘアの仕掛け人。彼がつくる個性豊かなヘアスタイルは、まずモデルがショーで着る服をチェックしてから、普段はどういう服を着る人なのか、モデルひとりひとりの個々のキャラクターをじっくりと観察して考えていく、という全く新しいステップによって誕生していました。秋冬のトレンドを語るうえで欠かせないキーワードとなった“個性”は、クリエイターたちのこんな努力が支えていたとは…… そしてひとりひとりに合わせてカットやカラーなど、二日がかりで丁寧に仕込み、最後のスタイリングはできるだけ手を加えずミニマルに、と話していたヴェトモンのAWシーズン。そんな彼に、この春夏の気分を聞いてみた。これから髪型を変えるとしたら?「ショートだったら、スーパー短めのボウルカット。または、肩につくくらいのレングスでグリグリときつめのパーマをかけ、強めの天然パーマっぽく仕上げるのもおしゃれ。それだけで服がモダンに見えてくる」とのこと。これまたキャラ強めな提案だけど、髪は切っても必ずのびるもの! 新しい自分に出会うべく、思い切ってヘアチェンジするのもありかも。

10月号「アドバンスな個性を引き立てるヘア&メイク」企画で登場 メイクアップ・アーティストDiane Kendal

コレクションが終わると、膨大なバックステージ写真に目を通し、メイクアップのトレンドを分析するのはビューティーエディターの仕事のひとつ。何日もかかるこの作業は、パソコンの前にへばりついて全身がバキバキに。けれども「なんて美しいメイクなんだろう」と、つい手を止めてしまうほど見とれてしまうとき、彼女のメイクであることが多いのです。もちろんショーによって現実にトライするには難しいメイクのときもありますが、どんなメイクにも絶妙な抜け感があり、モデルのパーソナリティを引き出すような、そのモデルに興味を持ってしまうようなメイクなのです。きっと“人”が大好きなメイクさんなんだろうなと勝手ながら想い馳せていました。最新のSSでも、セリーヌをはじめ、サカイ、アレキサンダー ワンなどのメイクを手がけている彼女ですが、自身のメイクについては「誰にでも、どこか1点は他人にはないポイントがあるはず。それを発見して強調してあげるだけ」と話していました。そしてそして、そんな超憧れのダイアンがM・A・Cとコラボしたメイクアップシリーズが2017年2月8日に限定で登場します! まさに彼女のシグネチャースタイルを凝縮したようなコレクション。個人的にはカジュアルカラーという名のリップ、目もと、チークにも使えるクリームカラーが衝撃的に可愛くてドキドキしてしまいましたが、他にもさまざまなメイクアップアイテムがお目見え。モード好き、メイク好きの皆様、どうぞお見逃しなく。

8月号 「ロールックビューティ」企画で登場 モデル事務所CEOのAvdotja

モデル事務所LUMPENのCEOであり、映像作家の肩書ももつ26歳のアヴドーチャ・アレクサンドロヴァ。LUMPENは2016年最も注目されたデザイナーのひとり、デムナ・ヴァザリアとパートナーシップを結ぶモスクワのモデル事務所。ユニークなのが、この事務所に所属しているモデルたちなのです。彼女いわく「身長がすごく低い人もいれば、すごく顔が大きい人がいたり、皆そこらへんにいる普通の人たちなのよ」。けれどそんなリアルな姿が逆に新しい! とクリエイターたちからのラブコールも多数。ヴェトモンのショーでオーラを放つ、個性的なモデルたちのうちの何名かは、このLUMPENに所属していました。「キャラクターのたった人が好き」と言い切る彼女は、外見的な完璧さより、個性を重視する、今までになかったスタイルのモデル事務所を目指している。若くして、ファッション界に新しい波を起こしたそのパワーには、驚かされるばかり。掲載誌を送ったら「日本からVOGUE JAPANが送られてきたなんて、本当に嬉しい! 私に日本語が読めたらもっといいのに!」と可愛いメッセージを届けてくれました。

9月号「アジアンビューティ」企画で登場 モデルSora Choi

ランウェイの常連であるアジア人モデル、ソラ。陶器のような美しい肌に、切れ長の目がチャームポイントの彼女。今やスーパー売れっ子モデルですが、「実は一度、整形をしようかなと思ったことがあるの」というかなりのびっくり&意外な胸の内を取材で明かしてくれました。もし、彼女があの涼しげでクールな目を整形してしまっていたら、今のような華々しい活躍っぷりは見られなかっただろうなと。さらに「みんなアジア人といえば肌が黄色いというワンパターンなイメージを持っているの。でも私のように肌が白い人もいるし、アジア人だからってみんな似たような顔立ちではない。アジア系モデルの活躍によって、いろんなタイプのアジア人がいることを世界にもっと知って欲しい」とも。別の誰かになろうとするのではなく、ありのままの自分を受け入れて、自信をもつことで世界は広がるというポジティブなメッセージを残してくれました。

参照元:VOGUE JAPAN

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