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1日何gまでオッケー!? 高血圧の人が守るべき塩分量とは

  • 2014.12.2
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【男性からのご相談】

高血圧気味だから、今から塩分量を押さえるようにと言われました。しかし、そもそも自分がどれくらいの塩分を毎日取っていて、そしてどれくらいに抑えればいいのかが分かりません。基準となる数字や、日々の食生活でどれくらいとっているのかを教えてください。

●A. 高血圧の基本、“塩分”を知ろう。

こんにちは、フードライターの大塚朝香です。

高血圧と塩分には密接な関わりがあります。高血圧になった場合、基本的にはこの“塩分量の節制”が治療方法として使われます。

そこで今回は、塩分量の基本と、日々の食生活でどれくらい塩分をとっているか、ということを見ていきましょう。

●基準となる数字、日本人の平均値

高血圧症患者、もしくは高血圧予備軍の人が守るべき塩分量は、1日に6g程度とされています。これは、小さじ1杯分とほとんど同じです。

実は、成人の日本人の目安とされる塩分量に関しては、男性は10g以下、女性は8g以下、と定められています。つまり、高血圧の疑いがある人は、これよりもだいぶ少ない量で調節していかなければいけません。

●“日本人の食卓”の危機

「塩分6gとはどれくらいの量か?」ということを考えましょう。これは、梅干し3つ分の塩分です。つまり、“毎食梅干しを1個食べている”ということであれば、すでにそれだけで、1日の塩分摂取量を満たしてしまう、ということなのです。

また、醤油も、大さじで2~3杯入れてしまうと、それでもう基準値をオーバーしてしまいます。味噌も同様で、大さじ2~3杯でオーバーします。

このように、私たちが無意識に食べている“日本人の食卓”には、塩分の高い食品が非常に多いのです。高血圧を予防しようと考えるなら、これらのリスクを知っておかなかればなりません。

●現在の日本人の摂取塩分量

ただ、「高血圧患者が増えた」「現在の日本人は塩分を取り過ぎである」としばしば言われますが、これは見方によっては正しくありません。というのも、日本人の塩分摂取量は年々下降傾向にあるからです。

昭和60年から平成16年までの、日本人の1日当たりの平均塩分摂取量をとったデータでは、もっとも塩分摂取量が多かったのは平成7年の“13.2g”でした。それに比べ、ここ最近は大きく下がってきており、もっとも新しいデータでは“10.7g”という数字に落ち着いています。

このことを考えると、「高血圧症患者が増えた」と言われるのは、それだけ多くの人が、高血圧のリスクを考えるようになり、検査を受けるようになって、高血圧予備軍だと自覚しやすくなった、ということの裏返しでもあるのでしょう。

(ライタープロフィール)

大塚朝香(フードアナリスト)/家でできるダイエットで、1年で17kg減量したアラサーライター。ファミレス勤務→葬儀会社勤務→デパート勤務を経てライターに。デパート勤務時代やダイエット時代に学んだ、「おいしくてヘルシーで安く、満腹感があってお洒落なメニュー」を編み出すのが得意。3000以上の美容記事を執筆し、100以上のオリジナルレシピを発表し、糖尿病や高血圧、メンタルヘルスにも携わってきました。母が看護師、兄が社会福祉士、姉が介護福祉士のため、医療や健康面の質問にもお答えできます。

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