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心にグッとくる! 大人がしっとりと味わうクリスマス絵本<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.31

  • 2016.12.15
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クリスマスは楽しく、にぎやかなイメージがありますよね。みんなでワイワイするのも楽しいですが、たまにはしっとりと大人のクリスマスを過ごす時間を持つのもいいかもしれません。今回は絵本ナビ協力のもと、「大人の心にじんわり染みる」クリスマス絵本を選んでみました。絵本の世界にどっぷりつかって、感情の扉を開いてみませんか?

賢者のおくりもの

作:オー・ヘンリー/絵:リスベート・ツヴェルガー/訳:矢川 澄子/出版社:冨山房

「賢者のおくりもの」(絵本ナビ紹介ページ)

デラとジムはとても仲のいい夫婦。長く美しい栗色の髪をもつデラは愛する夫へクリスマスプレゼントをおくろうとしますが、生活が苦しくそれを買うためのお金がありません。そこである決心をするのですが…。大切な人を愛する想いの美しさ。大人になり大切な人ができたからこそ、心がギュッと締め付けられるような感覚を覚える人も多いようです。

ビロードのうさぎ

作:マージェリィ・W・ビアンコ/絵・訳:酒井 駒子/出版社:ブロンズ新社

「ビロードのうさぎ」(絵本ナビ紹介ページ)

男の子のもとにやってきたビロードのうさぎは「子どもに愛されたおもちゃは いつかほんものになれる」ことを知ります。毎日男の子と一緒に寝たり、遊んだり。ぼろぼろになっても大事にしてもらってうさぎは幸せ。うさぎは「ほんもの」になることができるのでしょうか。ほんものになることの、本当の意味とは何か。読み手の立場によって感じ方が変化する絵本です。思わず触れたくなる、やわらかい毛並を持ったうさぎの挿絵もステキ!

子うさぎましろのお話

作:佐々木たづ/絵:三好碩也/出版社:ポプラ社

「子うさぎましろのお話」(絵本ナビ紹介ページ)

白うさぎの子・ましろはクリスマスにサンタのおじいさんから贈り物をもらったものの、また欲しくなり黒うさぎに変装! もう一度おじいさんのところへ行き、小さな「たね」をもらいます。でもその後で嘘をついたことを後悔し、もらったものを神様に返すため土の下にたねをうめます。春になり、そこから一本の木がのびだして…。子うさぎのついた嘘を知りながら、たねを渡したサンタさん。子育ての気づきを発見したような気分になる人もいるようです。

ふくびき

作:くすのき しげのり/絵:狩野 富貴子/出版社:小学館

「ふくびき」(絵本ナビ紹介ページ)

「おかあちゃんは、どうしてサンタさんに プレゼントを おねがいせえへんの?」という出だしから子どもの優しさにジーンときてしまう人もいるはず。自分のことを後回しにするおかあちゃんのため、お小遣いの80円をもって2人はバッグを買いに商店街へ。けれど80円で買えるものはありません。そんなとき、福引券を見つけて…。姉弟が母親を思う気持ちに胸打たれるだけでなく、子どもの正直でまっすぐな心を感じられるところもこのお話のポイント。読みながら目頭が熱くなってしまう、ハートフルストーリーな絵本です。

ゆきの日 ーon Christmas dayー

作・絵:菊田 まりこ/出版社:白泉社

「ゆきの日 ーon Christmas dayー」(絵本ナビ紹介ページ)

ある朝目が覚めたら外は雪景色。「ああ雪かきしなきゃ。電車も遅れそう。いろいろ面倒だなぁ」とガッカリしたことのある人はいませんか? 子どものころは積もった雪を見た瞬間に歓声をあげたものなのに…。クリスマスの日に「ぼく」に起こった小さな奇跡は「忘れたくない気持ち」を思い出させてくれます。挿絵は水色と白のカラー展開でいたってシンプルですが、日ごろ肩にはいっている力をゆるく抜いてくれる良作絵本です。

今回ご紹介した絵本は世界観のある挿絵がどれも印象的です。そこに感じられる登場人物の想い。大人だからこそ分かる切なさ、悲しさ、やりきれなさの中にじわりと心に染み入ってくる「いとおしさ」…。それに、ハッとさせられるような子育ての気づきが盛り込まれている絵本もありました。心に響くクリスマス絵本を、今年はぜひ堪能してみてくださいね。

データ協力:絵本ナビ

(ウーマンエキサイト編集部)

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