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当てはまったら危険!「コンタクトレンズ障害」になりやすい人の特徴とは

  • 2014.12.1
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今や、国民の10人に1人が陥っているという“コンタクトレンズ障害”。

以前は眼科の診断がないと購入できなかったコンタクトレンズも今ではネットで簡単に手に入るようになり、わざわざ眼科に行って待たされて、検査して…と時間のかかる購入法よりも便利な入手法ができた一方で、コンタクトレンズ障害の患者数は便利さに比例して増加しています。今回は、意外と知らないコンタクトレンズの性質や、コンタクトレンズ障害になりやすい生活習慣などをご紹介します。

こんな症状ありませんか?

目のかすみが気になったり、光が眩しい、視力の低下が早いと感じているなら、『角膜浮腫』かもしれません。

角膜とは俗にいう“黒目”の部分で五層構造になっていて、レンズの役割をしている透明な組織です。角膜浮腫とはコンタクトレンズなどの使用で角膜が酸素不足に陥り、角膜の表面が代謝障害を起こし、疲労物質の乳酸や本来なら目を潤してくれる水分(涙液)などが蓄積してしまうことで起こります。

さらに酸素不足が続くと角膜が少しでも酸素を取り入れようとするために、本来は血管のないところに新しい血管を伸ばしていく角膜血管新生や角膜内皮障害といった状態となり、ひどくなると角膜を移植する手術をしなければならなくなることも。

■“酸素透過レンズ”は本当に瞳にやさしい?

答えは“NO”。

酸素透過性のコンタクトレンズにはハードコンタクトレンズや2週間単位で使い捨てのソフトコンタクトレンズ、毎日使い捨てできるソフトコンタクトレンズがありますが、いずれも酸素濃度は15%程度。私達が日常暮らしている大気中の酸素濃度は約21%ですから、山で例えるなら富士山の山頂くらいの酸素しか瞳には届いていないという事になります。

また、そもそも酸素透過度が高いほど瞳にやさしいレンズかといったらそういうわけではありません。酸素透過度が高いほどレンズには汚れが付着しやすくなり、汚れが付着すると酸素透過性も低下するというデメリットもあるのです。

そんな汚れへの心配をカバーする非酸素透過性のハードコンタクトレンズや1~2年使えるタイプのソフトコンタクトレンズについて酸素濃度は6~8%。汚れはつきにくいですがコンタクトレンズ装着時はまるでエベレストの山頂にいるくらいの酸素しか瞳には補給されていないのです。

“コンタクトレンズ障害になりやすい人”の特徴とは

疲れたから、面倒だからとコンタクトレンズの洗浄や殺菌処理がいい加減になってしまうと、コンタクトレンズ自体に菌が繁殖して、『感染性結膜炎』を起こすこともあります。涙が出る、目がゴロゴロする、目やにが多い、目が赤く充血するようなことがあれば、感染性結膜炎を起こしているかも。

朝、起きて出勤前にコンタクトレンズを装着したら寝るまでそのまま…ではなく、帰宅後は出来るだけ眼鏡を使用するなどして、出来るだけコンタクトレンズの装着時間を短くすることと、きちんとしたお手入れ(洗浄・消毒)をすることで、コンタクトレンズ障害は防ぐことが出来ます。またオシャレで使うカラーコンタクトはほとんどが非酸素透過性であるだけでなく、安価なものは色素沈着してしまうとの報告もあるので十分な注意が必要かと思います。そして何より、「おかしいな?」と思ったら早めの受診をすることが大切でしょう。

(トータルヘルスナビゲーター:SAYURI)

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