左右対称にならない…プロがやっている眉を上手に書く方法

眉が上手く描けない、左右対称にならないなど眉問題は女性の永遠の悩みですよね。眉は、お顔の額縁と言われるくらい重要なパーツ。でも、実際はメイクの中でも最も難しいパーツかと思います。そして眉が決まらないとどこかやぼったい印象になります。洗練された感は美しい眉が生むのです……。

今回は、そんな眉悩みを解決出来るコツをニューヨーク、ロンドン、日本と様々な人種の方にメイクをしてきた筆者がご紹介します。

 

■左右対称に描くには眉頭を抑えよう

お顔の左右の違い、眉の高さの違いは、筋肉のつき方や生活の中で出来た歪みが原因と考えられています。実は、左右対称のバランスを持っている方は少ないということをご存知でしょうか。しかも、筋肉の付き方が違うと眉を動かした時にもズレて見えてしまいます。

ですが、左右対称のお顔は、美人に見えるとも言われているので、美しさを目指すなら、まずはお顔の額縁の眉を左右対称の高さに見せましょう。

コツは眉頭の位置を合わせることです。位置がズレてしまうととても目立ちます。ここで描き方のポイントもお伝えしていきます。

 

まず、眉頭を描く際に絶対に気をつけたいのは眉頭にラインを作らないこと。眉頭が段々と鼻筋に向かって消えていくようなグラデーションが理想的です。眉頭にラインを作る強い眉は男性的なイメージになってしまいます。

そのため、眉頭を描くときには写真のような矢印の方向で描いていき、眉頭の部分で抜けるようにしましょう。

注意ポイントとしては、左右対称の高さに合わせることです。同じ高さで仕上がるように調整しましょう。

 

■次のポイントは眉山

そして、次のポイントは眉山です。定規や眉ブラシで左右の眉の高さをチェックしましょう。どちらかが上がったり下がったりしている場合は、どちらに合わせるかを決めます。

毛がしっかりとしている場合は基本的に高い方に合わせる方が描きやすいかと思います。それぞれ高い眉に合わせる場合と低い眉に合わせる場合の書き方をご紹介していきます。

低い眉を高く見せるには／

眉の上部に毛を描くように書き足します。カラーはグレーなど、しっかりと色が付くものがオススメ。低い部分をなるべく高く見せたいので、透明マスカラで毛を上に向かせるように整えてあげると眉が上に上がったように見えます。そして眉下にハイライトを入れ、より高く見せましょう。

高い眉を低く見せるには／

眉の上部には色をのせず、下のラインを作るように書き足します。この時もグレーなどのしっかり色が付くものがオススメ。上部に出ている毛は少しカットをしてあげたり、ファンデーション等でカバーして、なるべく印象を下に持っていきましょう。

書き足すことで太くなりすぎたり、印象が強くなりすぎることが心配であれば眉マスカラなどで最後に色味を軽くしましょう。

最後に眉尻の終着点も左右同じ高さで終わるように調整する必要があります。難しい場合は、また定規やブラシで左右の位置を確認してから仕上げましょう。

 

いかがでしたか？ 眉を綺麗に描くのはとても難しいですよね。完全に合わせるのが難しい場合は、眉頭はしっかり合わせ、前髪等でカバーするのも手と言えます。無理に眉を抜きすぎたりはしないように上手に扱い、美しい眉ラインを手に入れてください。

【筆者略歴】

※ 小笠原彩 ・・・メイクアップアーティストとしてロンドン、NY、東京とランウェイや雑誌・広告のメイクを手掛けハリウッド女優顧客も持つ。2015年に美容プロデュース・コンサルティングの会社を立ち上げ、アジア方面での貢献事業、講演、商品開発も行っている。

【画像】

※ Olga Ekaterincheva / shutterstock