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“世界の北斎”が身近に!下町の新拠点「すみだ北斎美術館」オープン

  • 2016.11.26
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JR両国駅から歩いて約10分。お蕎麦屋さんや甘味どころ、相撲部屋などが点在し、江戸情緒がほんのり残る界隈をぬけると、ひと際目立つ、スタイリッシュな建物があらわれます。11月22日にオープンしたばかりの「すみだ北斎美術館」。 ゴッホやモネの絵、ドビュッシーの音楽にも影響を与えた、世界的に有名な浮世絵師・葛飾北斎。90年の生涯の大半を東京・墨田区で過ごした北斎の、生誕地ゆかりの土地にできたこちらの新しい美術館では、北斎の美しい絵に触れながら、江戸の下町の粋な暮らしに想いを馳せ、北斎を身近に感じることができますよ。

まずは建物から楽しみましょう

このスタイリッシュな建物は、「金沢21世紀美術館」をはじめ国内海外問わず多くの美術館をてがけ、世界的な評価を受けている妹島和世さんの設計。

全面シルバーのシックな外壁、そして中心部はスリット状に切り取られ、内面はガラス貼りになっています。

特徴的な構造ですが、“地域に開かれた美術館”のコンセプトで作られた美術館でもあります。周囲のどこからでもアプローチできるよう正面を設けておらず、しきりのない隣の公園では地元の子供たちが遊んでいて、地域に根づいた、アットホームな施設です。

北斎とすみだのつながりがわかります

受付を済ませたらエレベーターで4階へ。浮世絵、肉筆画、錦絵・・・北斎の名作を目にすることができる企画展示室と常設展示室は3階及び4階にあります。

スカイツリーの見える展望ラウンジのある4階の常設展示室には、だれもが一度は見たことがある「冨嶽三十六景」が飾られているほか、かわいいタッチで動物を描いた「一筆画譜」、庶民の暮らしを表現した「北斎漫画」などを高精細レプリカで見ることができます。

北斎の人生をたどる構成で、年代別に多彩な絵を描いてきたことがわかり、訪れた人はタッチパネルなどを使って解説を見ることができます。

100年ぶりに公開!長さ7メートルの絵巻は必見

最大の見どころは、開館記念展で見ることができる絵巻「隅田川両岸景色図巻」。この絵巻、なんと100年以上行方不明だったもので幻の絵巻と呼ばれていたものです。海外からこのたび里帰りし、全巻一挙初公開。その長さ、なんと7メートル。

作品は、その名のとおり江戸時代後期である当時の隅田川の両岸の景色を描いた肉筆画。多くの人でにぎわう両国橋から浅草、吉原の遊郭をぬけ山谷堀あたりまでの景色が人々の生活とともに描かれ、当時の粋な暮らしに思いを馳せることができます。

粋な色合いの名画が多数

その他の絵も見どころいっぱい。特に北斎画は色合いの美しさが特長です。「ベロ藍」と呼ばれる、錦絵ならではの美しい藍の色使いを中心に、粋で華やかな色合いで絶景、鳥や花、人々の暮らしを巧みに表現していて、カラフルな絵から当時の情景を垣間見ることができます。

おみやげには「北斎揚げ」を

おみやげも気になるところ。館内には小さなミュージアムショップがありますが、ぜひ立ち寄りたいのが美術館のはす向かい、北斎通りに面した場所にある「東あられ本鋪」。創業106年の老舗です。

こちらの人気商品「北斎揚げ」は、いつも揚げたてのような香ばしさ。塩・醤油・和風カレー味と3種あります。特に北斎揚げ1袋を、同じ墨田区内で江戸ゆかたなどの藍染を仕立てる藤澤さんが染めたオリジナルてぬぐいで包んだ「藍地形染つつみ」は、下町らしいおみやげで特におすすめです。 「すみだ北斎美術館」の近くには、「江戸東京博物館」「両国国技館」などがあり、またJR両国駅の旧駅舎をリニューアルした江戸の食が堪能できる商業施設、「両国江戸 NOREN(のれん)」が11月25日にオープン。美術館を起点に、江戸情緒を感じにおさんぽにでかけませんか?

☆「すみだ北斎美術館」招待券プレゼント♪

開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」も観覧できるご招待チケットを、抽選で5名様にプレゼントいたします。 ○応募締め切り

2016年12月2日(金)

※ 当選者の発表は招待券の発送をもって代えさせていただきます。

皆さんのご応募、お待ちしております。

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