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水分不足も原因に!? 低血圧の人が朝から元気に過ごすコツ3つ

  • 2016.11.25
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「朝起きてもしばらくはベッドの上でぼんやりしている」、「朝は頭が思うように働かない」、「低血圧だから仕方ない……」そう思って諦めていませんか? 実は低血圧も高血圧同様、生活習慣で改善できることもあります。

そこで今回は、予防医療推進協会の理事長を務める筆者が、低血圧の人でも朝から元気に過ごせる改善法をご紹介します。

 

■低血圧の3つの種類

WHOが定めた世界共通の基準では、最高血圧が100mmHg以下、最低血圧が60mmHgのものを低血圧だとしています。

(1)起立性低血圧

座っていたり、横になった状態から急に立ち上がった時に立ちくらみやめまいといった症状が起こるものを指します。これは別名“脳貧血”とも呼ばれています。自律神経の乱れが主な原因とされ、立ちくらみやめまいの他にも疲労感や肩こりなどの症状が現れやすくなります。

(2)二次性低血圧

糖尿病などの他の病気が原因となって起こる低血圧を二次性低血圧と呼び、糖尿病などの病気そのものから起こる場合と病気の治療薬が原因となる場合があります。

(3)本態性低血圧

本態性とは二次性低血圧のように検査をしても他の病気など原因がはっきりしないにもかかわらず、血圧が低い状態が続くと本態性低血圧と診断されます。

 

■低血圧を改善して朝を気持ちよく過ごす方法

二次性低血圧については、薬を替えるか低血圧の原因となる病気の改善しかありません。しかし、起立性低血圧と本態性低血圧については、生活習慣によって低血圧になっているので、毎日の習慣を少し変えてみるとかなり辛さが改善できることもあります。

(1)自律神経のバランスを整える

睡眠や食事時間が不規則だと自律神経は乱れがち。朝、起きたらカーテンを開けて朝陽を浴びる、朝食をしっかり食べる、食事の時は良く噛むことを意識する(脳に規則的な刺激が届きます)、まずはそこから始めてみましょう。そして、就寝1時間前にはスマホやタブレットのディスプレイから目を離すことも自律神経を整えるためには必須です。

(2)足の筋肉をつける

女性は男性に比べて筋肉量が少ないのも、低血圧が女性に多い一因だと言われています。足の筋肉は下半身に送られた血液を心臓に戻すポンプのような役割も担っています。歯磨きをしながらスロトレのスクワットをするのがオススメです。またできるだけ歩いたり、階段を使用するのもいいでしょう。

そして朝はギリギリまで寝るのではなく、少し余裕をもって起きベッドの中でゆっくりとストレッチをしてから起き上がりましょう。すると、眠っている間は緩やかだった血液の流れが良くなり、脳に十分な血液が送られるため、起き上がってもめまいや頭がボンヤリすることはないでしょう。

(3)水分補給やストレス発散を

血液量が少ないと血圧が下がりやすくなります。これからの寒い時期はつい水分の摂取量が少なくなりがちですが、温かい飲み物でも意識してこまめに摂るようにしましょう。

そして、ストレスは自律神経のバランスを崩す最大の原因。寒いからと家にこもっていないでウォーキングをすることでセロトニンの分泌を促し、ストレスの軽減を心掛けましょう。ウォーキングは足の筋肉も鍛えることができる上に、基礎代謝のあがる寒い時期は脂肪燃焼効果もアップするのでダイエット女子にもうれしい効果が期待できます。

 

いかがでしたか? 低血圧で朝が辛いという方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

【参考】

※ 日本成人病予防協会 学術刊行物『ほすぴ』

【筆者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Shvaygert Ekaterina / shutterstock

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