1. トップ
  2. お仕事
  3. たった1年の休みなのに、浦島太郎?! 2回の育児休業をした先輩ママの体験談

たった1年の休みなのに、浦島太郎?! 2回の育児休業をした先輩ママの体験談

  • 2016.11.24
  • 16434 views

© blanche - Fotolia.com

キャリアコンサルタントの上田晶美です。育児休暇を経て仕事に復帰してがんばる女性たちのために、さまざな情報をお届けしてまいりました。

・育休休業から復帰した新米ママたちへ

・出産で家事は倍増「三種の神器」の使い方

・パパも主役! 育休明けの家事分担術

・先輩ママに聞く! 仕事をまわす3つのルール

今回は、育児休業明けの職場で「連帯感のありがたさ」を実感したという、先輩ママNさんのケースをご紹介しましょう。

■一人目と二人目は違う?

NさんはIT企業に勤めている二人のお子さんを育てながら働くママ。運よく、二人は同じ保育園に入ることができ、順調に働き続けています。

そんなNさんですが、第二子の育児休業を終えて復帰したとき、第一子の時と大きな違いがあったことに驚いたそうです。

「一人目の復帰のときは、ミーティングで『よくかえってきたねー』、とみんなに拍手で迎えられた。なんだか晴れがましくて、がんばろーという気持ちになりました。

ところが、二人目の復帰ではミーティングもなく、あっさりとスタート。意気込んで復帰したのに肩すかしという感じで。

たまたま取引先の担当者が変わっていたこともあり、たった1年の休みなのに、浦島太郎になった気分でした。まるで新人扱いで、あいさつするだけでひと苦労。関係構築に時間がかかって、それは疲れました」

二人目の育児休業は周囲から冷たい目で見られるのか? と、勘ぐったりしたそうです。一回どころか、二回も育児休業をとった人と思われて。なんでも滑り出しというのは大事なものですね。上司としての配慮ははじめこそ、肝心ということです。

■マミーの会で救われる

それでも続けてこれたのは「2か月に一回のマミーの会のおかげです」と言います。IT企業ではまだまだママは少なく、300人の会社に10人足らず。悩みを共有しようと、はじまったランチミーティングの会が「マミーの会」です。

©Monet- Fotolia.com

子供がいると、夜、飲みに行くというわけにもいきません。せいぜいゆっくりお昼を食べる時間がとれればいい方。みんなで会議室を借りておいて、お弁当をとって食べるのです。先輩ママにちょっとした悩みを話して、「あるある!」と共感してもらうだけで、「あー私だけじゃないんだー」と気持ちが落ち着くとか。

子育てには地元の情報、半年後の情報がとても貴重です。先が見えない不安というのが、常につきまとうからです。子供が風邪ばかりひいて病院通いで困っている、というと、「どこそこの病院には託児室がついていて、助かるわよ」とか。予防接種はどうするか、と聞くと「これとこれは先に打った方がいい」など。

■二人目のママとして

©Monet - Fotolia.com

そこでは二人の子供がいるママは少なく、Nさんはまだ二人目。みんなが「お子さん二人はどうですか?」と聞いてくるそうです。

Nさんは自身の年齢としては、マミーの会の中で、真ん中くらいだそうですが、なんだか先輩のように扱われ、がんばらなきゃと思ったとか。転職してきた途中入社組や新卒組など、経歴、年齢はさまざまだけど、マミーの会でのつながりはとても貴重な存在だと思ったそうです。

ママだからこその連帯感に支えられ、働いている毎日。いつでも相談相手がいる安心感は嬉しいものですね。応援していますよ!

(上田晶美)

の記事をもっとみる