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ことほきの、お正月を迎える「しめ飾り」

  • 2016.11.24

親子での冬のおうち時間を、より豊かなものにしたいから••••••。おうちで気軽に作れる、クリエイターたちのワークショップをご紹介します。
第3回は、日本伝統のお正月のお飾りでもある「しめ飾り」です。今年収穫されたわらをつかって、新しい一年を迎えるためのしめ飾りを、家族皆で編んでみませんか。

造形作家の安藤さんと、フォトグラファーの鈴木さんのユニット「ことほき」は、日本古来から伝わる「しめ飾り」という民藝活動を大切にしたいという思いで発足。しめ飾りの材料は、自然素材であり私たちの食と生活の象徴でもある「わら」。新しい1年への思いを込めて両手で編み上げていけば、ソリッドなデザインの「しめ飾り」ができ上がります。しめ作りは、毎年新しいものを飾る事から、その年に収穫されたわらを用いることが大事だといいます。

今回は、一番シンプルな“縄ない”の技術を使い、数本のわらをより合わせて作る輪飾り「のの字」をご紹介します。門松の略式として松の枝に掛けるほか、水回りや日々の生活でお世話になっている場所に吊るして年神様を迎えます。

【用意するもの】
わら(その年に収穫された枝の長いもの)

【作りかた】

①事前にわらに霧吹きをしてビニール袋に入れ、2〜3時間ほど湿らせておくとわらが柔らかくなり作りやすい。束ねたわらの根元を仮留めしてから、足先で動かぬようしっかりと抑えて、わらを二等分して持つ。

②2束のわらを、手のひら同士でしっかり押しつけ、右手を前方に押し出しながらそれぞれのわらを手のひらで転がすようにねじっていく。何度も右手を前方に押し出し、手を擦り合わせながら、同時に2束のわらをねじり合わせていく。

③葉先の方までしっかりと綯い、手のひらくらいの長さを残してねじる作業を止める。

④ねじりを止めた位置で折り返し、輪っかを作る。

⑤全体のバランスを見て輪の大きさを決めたら、途中のねじりを押し広げて、葉先が差し込めるようすきまを作る。

⑥折り返した葉先を広げたすきまに差し込んで、抜けないように馴染ませる。形を整えて、気になるはみ出しがあればハサミでカットする。飾る際には、ゆずり葉や季節の植物、紙垂(しで)を足してアレンジしてもOK。

ことほき/Kotohoki

アーティストでありデザイナーでもある二人のクリエイター、鈴木安一郎と安藤健浩が日本の民芸と稲作文化に魅了されて立ち上げた、しめ飾りプロジェクト。1999年より鈴木の父親に従事し、御殿場のアトリエにてしめ飾り作りを開始。“わらを綯う”という手作業はもの作りの原点であり、食することと生きること、そして祈りを込めて自然の恵みと日々の営みに感謝する、日本ならではの姿を伝えたく、毎年年末にはしめ縄作りのワークショップも行っている。
www.kotohoki.com

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