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陣痛から出産後まで同じ部屋で過ごせる「LDR」のメリット4つ

  • 2014.11.25
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【ママからのご相談】

そろそろ2人目が欲しいなと思っています。1人目は総合病院で産みましたが、先日その病院の産科が閉鎖されてしまいました。そこで、2人目はどこで産もうかと考え中です。お友達の中には、あるクリニックで陣痛から出産後の回復期まで同じ部屋で過ごせて良かったという方がいて、興味を持ちました。メリット、デメリットを教えてください。

●A. LDRは陣痛から出産、回復までを一つの部屋で過ごせる設備のお部屋です。

ご相談ありがとうございます、フリーライターのパピルスです。

1人目のお子さんを出産された病院の産科が閉鎖されてしまったとのことですが、近年、特に地方での産科医師不足がニュースにも取り上げられています。そういったことが原因だとしたら残念なことですね。

さて、ご相談にありました、「陣痛から出産、回復期まで同じ部屋」というのは、LDRのことですね。自宅やホテルのような雰囲気のお部屋で妊婦さんがリラックスしてお産に臨めるということで注目されています。

●LDRとは?

LDRとは、陣痛分娩室とも呼ばれる施設(部屋)で、

・L=Labor(陣痛)

・D=Delivery(分娩)

・R=Recovery(回復)

の頭文字を取って『LDR(エルディーアール)』と読みます。

通常のお産では、陣痛が始まると陣痛室で過ごし、陣痛が強くなりいざ出産という段階になってから分娩室へ移動します。そして出産後は処置が終わり、落ち着いたところで、入院室へ移動という流れになります。LDRでは、これらの陣痛から出産、回復まで一つの部屋で過ごします。

回復期には2時間ほどLDRで身体の回復をはかり、その後入院室へ移動するケースが多いですが、病院によってはそのままLDRで退院まで過ごすケースもあります。

●LDRのメリット4つ

●(1)妊婦さんの負担が少ない

陣痛室から分娩室へ移動する必要がないため、妊婦さんに負担が少ない。

●(2)リラックスできる

部屋の雰囲気が家庭的であったり、ホテルのようだったりと、陣痛期をリラックスして過ごせるよう設けられている。

●(3)出産に立ち会える

家族(ご主人や上のお子さん、ご両親など)が出産に立ち会うことが可能な場合がほとんど。

●(4)赤ちゃんと一緒に過ごせる場合がある

出産後も2時間程度、同じ部屋で休むことができ、身体への負担が軽減される。その際、赤ちゃんと一緒に過ごせる場合もある。

●LDRのデメリット3つ

●(a)普及率がまだ低い

LDRを備えていない出産施設も多く、普及率が高いとは言えない。

●(b)利用できないこともある

LDRの部屋数が少ない出産施設では、同時に複数の出産が重なると予約していても利用できない場合がある。また、出産時のトラブルにより、通常の分娩室での出産になる場合もある。

●(c)通常の料金より高いことがある

通常の分娩よりも料金が高い(追加料金がかかる)ケースがある。

●LDRで出産する人はどれくらいいるの?

『赤すぐ総研』の出産・育児に関する実態調査(2014)によると、「LDR室で出産した」という方は、20代から40代の回答者のうち10.5%だったそうです。

注目度も高く、興味を持たれている妊婦さんも多い印象ですが、LDRの普及率はまだそれほど高くないようですね。

●いろいろなタイプのLDRがある!

LDRといっても、出産施設によってその雰囲気はさまざまです。高級ホテルのようなお部屋もあれば、自宅のようにリラックスできる和室タイプなどもあります。

また、回復期に2時間ほどを過ごした後は入院室へ移動するケースと、退院までをLDRで過ごすケースがあります。これらは、出産施設のLDRの数によっても変わってくるようです。

特に家族での宿泊も可能なLDRの場合は、上のお子さんがお母さんと離れたくない年齢のご家族に人気がありますね。料金面では、追加料金が必要なケースや、通常の分娩よりも基本料金が高く設定されているという場合もありますので、注意が必要です。

いずれにしても、LDRと一口に言っても出産施設によって雰囲気も、利用条件や金額もそれぞれですので、まずはいくつか候補を上げて、比較検討してみることをおすすめします。ご相談者様がここで産みたい! と思える施設に出会えると良いですね。

(ライタープロフィール)

パピルス(フリーライター)/初めましてパピルスです。23歳で結婚して転勤族の妻、いわゆる「転妻」に。以来関東、関西、四国を平均2年毎に転々とする引越生活に突入。途中、夫の長期出張に帯同し、乳飲み子を抱え3か月毎にウィークリーマンションを転々とする日々も1年間経験。独身時代からの引越と長期滞在を合わせると、10都道府県、13市町村に居住。引越は合計8回に。自身の引越経験を元に、引越準備や引っ越し後の生活の作り方、人間関係、親子関係などを中心に執筆活動中。1児(男の子)の母。

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