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[vol.20]ダイアン・キートンとスーザン・サランドン。 老い隠しのテクを比較対象してみる

  • 2016.11.21
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お若い読者は気にもしないでしょうが、自分がトシ食ってくると、ベテラン女優の老い隠しのテクってものに敏感に反応してしまうものなんです。それで気づくのが、最近は熟女優のオフィシャルの場での黒ブチメガネ。メリル・ストリープ、ダイアン・キートン、スーザン・サランドン、デミ・ムーア、etc。わりとガッツリとした黒ブチメガネはコーディネートのアクセントにもなるし、何より目尻のシワやクマをレンズで隠してくれる。黒ブチメガネがまじめでダサく見える、なんてのはとっくの昔の話で、今はあえてそれをかける訳です。

そこで注目したのが、ダイアン・キートン。彼女は才能もあり、プライドも人一倍強い女優だから、美容整形なんかには頼らず、独自のファッションセンスで老いをカバーしてきた。もっとも50歳をすぎたあたりから、ダイアンのファッションは独自過ぎて色モノに接近してきた感がある。老い隠しのテクも徹底し過ぎで、頭は帽子、首はハイネックか巻きもの、手は指だし手袋を装着。昔は出っ張ったおなかにフェイントをかけるために幅広のベルトをよくしていたが、70歳になったここにきてそれも手放し、どこも締めつけないばさっとしたドレスで全身隠しという最終兵器的なコーディネートをするようになった。ハリウッド女優の誰とも勝負しないダイアン・キートン。それは彼女的には賢い選択かもしれないが、なーんか、かたくなに感じてしまう。

そこで比較したくなるのがダイアンと同じ歳のスーザン・サランドン。こちらは顔面に多少のボトックス注入で若作りになってはいるが、私生活もファッションも現役感バリバリだ。ダイアンのように老いたパーツを隠すどころか豊満なお胸もバーンと出して「ここが私のセックスアピールどころよ」といわんばかり。コーディネートも無理なく今ふう。いいんでないですか〜。バレない程度の老い隠しのテク、勉強になります!

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