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幼児教育で話題の「立腰教育」って? その実践法と子どもへの効果

  • 2016.11.12

テレビ番組でも取りあげられたことのある「立腰(りつよう)教育」。多くの幼稚園や保育園でも実践されている教育法です。

© milatas - Fotolia.com

「立腰保育」とは、いったいどんな教育法なのでしょうか?

■「腰骨を立てる」ことは、日本人の基礎!

日本では、武道の稽古や修練では、背筋を伸ばすことはとても重要とされてきました。これは禅や茶道でも同様です。このような日本人の基礎となる「腰骨を立てる」ことを教育法として確立したのが、日本の哲学者・教育者としてしられる森信三氏です。

その漢字が示すとおり、「腰骨を立てる」ことに重きをおく教育法で、「礼儀作法が身につく!」「集中力がます」といった声がきかれます。

森信三氏は、次のように記しています。

「腰骨を立てる」ことは、

エネルギーの不尽の源泉を貯えることである。

この一事をわが子にしつけ得たら、

親としてわが子への最大の贈り物といってよい。

出典:「森信三の世界」

■立腰の効果とは

「心と体はつながっている」とよくいわれます。

腰骨をしっかり立て、姿勢を正すだけで、なぜだか落ち着いて行動できるようになったり、しっかりと物事を考えられるようになったりしませんか? このように体の要である腰骨を立てることは、普段の立ち居振舞いはもちろんのこと、礼儀作法にもよい影響が出ると思われます。

「立腰教育」を取り入れている教育現場では、次のような具体的効果をあげています。

●幼児教育の現場での立腰の効果とは

・やる気がおこる

・集中力がつく

・持続力がつく

・行動が俊敏になる

・内臓の働きがよくなり、健康的になる

・精神や身体のバランス感覚が鋭くなる

・身のこなしや振る舞いが美しくなる

出典:「登龍館(TORYUKAN)」

■「立腰」の実践方法とは

立腰の実践方法は、難しいものではありません。簡単にいうと、腰を立てて背筋を伸ばすことです。

●立腰のやり方

1.お尻を思いっきり後ろに突き出す

2.反対に腰骨をウンと前へつきだす

3.下腹部に力を入れ、肩の力を抜く

出典:「登龍館(TORYUKAN)」

これで、腰がまっすぐとなり、美しい姿勢になります。

昔から大人は子どもに「しゃんとしなさい」と言ってきました。この言葉も背筋を伸ばすこと、手を抜かずに実践することといった意味が込められた親からの愛情あふれる言葉です。

そして、その前提としてあるのが、「腰骨を立てる」ことによる心身の整頓です。

「立腰教育」は、心身を鍛えるというとてもシンプルな「しつけ」。だからこそ奥深いものがあります。美しい日本人ならではの精神と立ち居振る舞いを身に着けるためにも、親子で腰骨を立てて、シャキッと身を正すことからはじめてみませんか!

(マムズラボ)

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