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食事がストレスに? 意識高すぎなヘルシー料理の落とし穴と夫の本音

  • 2016.11.9
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こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。

近年、オーガニック食材を使ったヘルシー料理などをさまざまなメディアだけでなく個人ブログなどでも見るようになりました。

プロ顔負けの盛りつけで、見た目も良くとてもおいしそうです。

しかし、夫の目線から見ると、そうは思わないという意見が多数聞こえてきました。不満を抱えている人も多くいます。

妻からヘルシー料理を作ってもらっているのに、なぜ夫から不満の声が出るのでしょう。その辺を考えてみましょう。

●意識高すぎのヘルシー料理には落とし穴が!

意識が高すぎるヘルシー料理とはどのような料理かというと、オーガニック食材や健康に良いとされる食材などを使って作る料理のことです。

女性にとってヘルシーな料理は、「健康や美容にいい」という考えを持っていますから、「どこがいけないの?」と思うことでしょう。

けれど男性からすると、「ストレスがたまる食事 」と捉えているところがあるようです。

ヘルシーな料理は、カロリーが低い上に健康に必要なミネラルなどが豊富に含まれているので、とてもいいものです。

しかし、働き盛りの男性には、これだけでは足りません。肉や魚といったタンパク質、鉄分などもしっかり摂ることが必要なのです。

“カロリーを抑える、オーガニック食材を使う”という点ばかりに気を取られていると、貧血や冷え、頭痛やめまいといった不定愁訴があらわれる ことがあります。

近年、男性にもこういった症状がみられ、食事でストレスを感じている方が増えてきています。

ヘルシー料理でもタンパク質なども平均的に食べられるようにすることが大切です。

家族の健康を考えて作っていたつもりが、体を弱らせてしまっていた、なんて落とし穴には注意しましょう。

●夫の不満

既婚男性に意識高すぎのヘルシー料理について話を聞いてきました。今回お話を聞いたのは、既婚男性で全ての方が会社員でした。年齢は30~50代です。

『毎日サラダとか見ると、エサを食べさせられている気分になる』(30代男性/会社員)

『肉が出ることもあるけど、ヘルシーすぎて食べた気がしない』(40代男性/会社員)

『はっきり言っておいしくない。健康診断で食生活に気をつけろって言われたけど、こういう料理ばかりでは家で食事をしたくなくなる』(50代男性/会社員)

『サラダではご飯を食べた気にはならない』(30代男性/会社員)

『いつもブログにあげているようだけど、だったらもっとおいしいものを作って欲しい』(40代男性/会社員)

健康に気を使ってくれていることは夫にも伝わっているようですが、ヘルシー料理だけでは満たされない ということでしょう。

食べ物は、活力となり心を満たす素となるものです。食事で満たされないと、些細なことでケンカやいざこざなどが勃発する原因になりかねません。

●ここに気をつけよう!

妻の立場からすれば、「夫のためを思って頑張っているのに!」と頭にくると思います。感謝されこそすれ、不満に思われる筋合いはないと考える人もいるかもしれませんね。

男性は、やはりボリュームのあるものが好きです。揚げ物・ハンバーグ・焼き肉など目で見てはっきりと肉や魚を食べているとわかる料理です。

意識高すぎのヘルシー料理も大事ですが、体に不定愁訴があらわれたり、食事に不満を持たれたりするよりは、ボリュームがあってもヘルシーな料理を作った方がいいかもしれません。

たとえば、

・サバ缶とひき肉を使って作った煮込みハンバーグ

・野菜の種類が豊富な豚汁・ポトフ

・揚げ豆腐の野菜とひき肉のあんかけ(みじん切りにした野菜をいっぱい入れましょう)

・玉ねぎたっぷりのショウガ焼き

などです。

1品はヘルシー料理でもOKです。ただ、ボリュームのある料理を用意してあげましょう。

その他に、小鉢として出せる料理を作り置きして出してあげると、量の面から見ても、内容から見ても文句はでないでしょう。

●おわりに

食事は生きる糧としてとても大切なもので、人間の欲求の中でも大きな部分です。そこが満たされないと、どうしても不満が生じてしまいます。

意識高すぎのヘルシー料理は、健康や美容を気にする妻にはとてもいいものに感じるでしょう。ブログに載せたくなるのも頷けます。

でも、夫に健康でいてもらいたい、夫婦円満でいたいと考えるのであれば、献立を見直して夫の好みのものを食卓に出すことをおすすめします。

その方が、心も体も健康でいられるからです。そして、何より大事な信頼関係を作ることができるからです。

【参考文献】

・『子供、親子、夫婦の問題を解決するー家族のためのNLP』堀井恵・著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)

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