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dyson×UNDERCOVER パリコレ舞台裏に潜入!【ライター前野パリ日記②】

  • 2016.11.8

先日、デザイナー高橋盾さん率いるアンダーカバーのパリコレの舞台裏に潜入させていただきました。というのも、そのバックステージで使われている、ヘアドライヤー 、ダイソンのスーパー ソニックの取材! ヘアデザインのチーフを務めるのは、ヘア&メイクアップアーティスト加茂克也さん。かのカール・ラガーフェルドからも信頼を獲得し、ファッションの最先端で常に新たなクリエーションを提案し続ける加茂さんは、世界を舞台に活躍するヘア界の「生きるレジェンド」と言えます。私のミッションは、彼がダイソンのドライヤーとともに最新のヘアデザインを生み出すその瞬間をとらえる!というものでした。

ヘッドピースも印象的だった2017SSのアンダーカバーのコレクション。

世界に誇るヘア&メイクアップアーティスト、加茂克也さん!

幸運なことに、今回はヘア&メイクのスタートからショーの終わりまで…約4時間もの間バックステージに密着させていただきました。伝説のジャズピアニスト、ビル・エヴァンスからインスピレーションを受けたという今季のコレクションでは、音符や楽器の弦などのモチーフがあらゆるところに散りばめられており、ヘアには数々のスカーフや帽子がバリエーション豊かにコーディネートされていました。

ジャズを連想させるモチーフがたくさん!

帽子屋からキャリアをスタートさせたココへのオマージュが込められたヘッドピース。

なかでも後ろで結ぶタイプのフロントのみの帽子は、加茂さん自らが提案し、作成したものなのだそう! 「最初に今回のコレクションのイメージを聞いたとき、ココ・シャネルをイメージした帽子を合わせたらどうかな?って思って」と加茂さん。ひとつのスタイルの中で、デザイナーの高橋さんとヘアアーティストである加茂さんが”セッション”している、そんなコレクションだったのです。素敵すぎる!

ヘア自体はフロントをサイドで分け、ぴったりタイトにまとめたコンパクトなシルエット。一見シンプルですが、このスタイルに仕上がるにはたくさんのプロセスが! 後ろの髪をいくつもにブロッキングして細かな三つ編みにし、それを小さくまとめてからサイドの髪で隠す…という手の込んだものなのです。髪の長さもモデルによって様々なので大変! 最後にタイトにまとめる部分にやはり絶妙なテクニックとバランス感覚が必要らしく、アシスタントさん数人がダイソンのスーパーソニックを上から当てながら、加茂さんが仕上げる…という作業を繰り返しされていました。

ぴったりコンパクトなヘア。美しい!

加茂さん曰く、「ダイソンを使うとヘアがとにかく良質で"NICE"な感じに仕上がるんだよ!」とのこと。逆にちょっとラフに、"BAD"に仕上げたいときは古いドライヤーを使うのだそう。「だから、日常のヘアを考えるとやっぱりダイソンはベストなんだじゃないかな。だって普通はみんな”NICE”に仕上げたいでしょ!」。う〜ん、確かに!

「このデザイン斬新で最高!」ダイソンのドライヤー スーパーソニックはモデルたちのちょっとした小道具になってしました!

こちらはメイクのみが仕上がった状態のモデル。眉とソバカスがインパクト大!

そしてメイクはというと! 眉をコームで逆毛にした上で、さらに毛流れを描き加え、何人かのモデルにはソバカスを顔全体に描くというもの。私的には、と〜ってもナチュラルですが、薄く頬骨の下からフェイスラインに沿って入っているチークに注目! 加茂さん自身、現場ではヘアを主にされていましたが、メイクのチェックも合間で行っていて、このチークの位置を最後に細かく修正していたのが印象的でした。ご本人にそのことについて話を伺うと、「外国の男の子とかで、フェイスラインのギリギリのところが赤く染まっている子っているでしょ? ああいう血色感を出したかった」と語っておられました。これはナチュラルなピュア感を演出したいときに私たちでも使えるテクニックかも!!

コレクションのヘアやメイクというと、私たちからすごく離れたところにあるような気がしてしまいますが、「女性を美しく見せる」「ひとつのメッセージをスタイルにのせて伝える」という意味では、私たちの毎日のおしゃれと同じことなのだな〜と思います。いまはネットで最新のランウェイやヘア&メイクをチェックすることができる時代。美術館に行ってアートを見るように…時には最先端のコレクションにアンテナを張って、創造力を刺激したり、テクニックのエッセンスを盗んでみるのもいいですよ!

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