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鑑賞券プレゼントも♪ 箱根・岡田美術館で話題の「若冲と蕪村展」が開催中

  • 2016.11.8
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今からちょうど300年前の1716年(享保元年)、後世に名を遺す二人の天才絵師が生まれました。生命の世界を繊細な描写技法で描いた伊藤若冲、そして俳人ならではの詩情豊かな山水人物画を得意とした与謝蕪村です。箱根の岡田美術館では、生誕300年を記念して「―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」を開催中。今年4月に東京都美術館で320分待ちを記録した若冲の作品を、ほとんど待ち時間なしでゆったり鑑賞しましょう。 メイン画像:伊藤若冲「孔雀鳳凰図」宝暦5年(1755)頃 岡田美術館蔵

近年評価が高まる伊藤若冲

近年、急激に評価と人気が高まっている若冲ですが、どんな人物だったのでしょう。

京都の錦小路の青物問屋の長男として生まれ、父亡きあと家業を継いだため、若冲が晴れて絵に専念できたのは弟に家督を譲った40歳からでした。

その後堰を切ったように精力的に制作を続けます。はじめこそ狩野派に学んだものの飽き足らず、独学でさまざまな技法を確立していきました。

“神の手”を感じさせる「孔雀鳳凰図」

本展でもっとも注目の作品は一対の掛け軸「孔雀鳳凰図」です。83年ぶりに再発見されたこの作品は、若冲が40代前半に描いた初期の作品で、傑作の一つに数えられるものです。

さっそく作品を見てみましょう。

左側にあるのが、松の木の上で色鮮やかな羽を広げ、太陽を見上げる伝説の鳥・鳳凰、そして右側にあるのが、牡丹に囲まれた石の上にたたずむ純白の孔雀の絵です。

作品を前にして驚くのは、その色彩の鮮やかさです。顔料の数が限られていた時代に、特別な絵の具を使わずにどうやってこのような色を表現したのでしょうか。

よく見ると羽の色は薄紅色や赤茶色の濃淡、赤と青の小円、金線などを複雑に組み合わせて描いており、尾羽の先端のハート形は濃淡の赤・青・黄によって浮かび上がるように表しています。絵の具を塗り重ねることによって独特の色彩と立体感を表現しているのです。

このほかにも、若冲はさまざまな技法を使っています。

ある作品の一部では顔料を一種類しか使っていないにもかかわらず、塗りの厚さを変えることで絹地の透け具合を計算し、色彩に変化を出しています。

また、おもに仏教絵画で使われてきた「裏彩色(うらざいしき)」という絹地の裏と表両方から色を塗る技法で、裏と表異なる色を塗って発色と奥行きを実現しました。

手間と時間を惜しむことなく、生き物の美しさを納得のいくまで表現したのが若冲なのです。

希代稀なる天才画家の真骨頂がここに

若冲の特徴は、その筆遣いにも見られます。

若冲の絵はあらゆる部分がとても丁寧に緻密に描かれていますが、下書き用の輪郭線がなく、書き直しのできない絹地に一気に筆を入れているのがわかります。

無数の線を組み合わせて描かれた羽は、寸分の狂いや書き損じがなく、その技術の高さと精神力に目を見張ります。

「梅花小禽図」「雪中雄鶏図」など、ほかの作品もじっくり鑑賞して、若冲の世界に浸ってみましょう。

「若冲孔雀鳳凰図チョコレート」で感動をおみやげに

じっくり作品を楽しんだあとは別棟のミュージアムショップにも立ち寄ってみましょう。

おすすめは「若冲孔雀鳳凰図チョコレート」(2600円)です。チョコレートブランドのマスターシェフを務めるのは、月9ドラマ「失恋ショコラティエ」の監修でも知られる三浦直樹氏。異なるフレーバーの組み合わせを得意とする三浦氏が生み出す、新感覚のチョコレートをぜひ味わってくださいね。

「若冲と蕪村展」へ5組10名様ご招待!

現在、岡田美術館 で開催中の「若冲と蕪村展」のチケットを、抽選で5組10名様にプレゼントいたします。

○応募締め切り

2016年11月15日(火)

※ 当選者の発表は招待券の発送をもって代えさせていただきます。

皆さんのご応募、お待ちしております。

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