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【働く女の星★】ヒラリー・クリントンの「勝負服」おさらい

  • 2016.11.7
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連日“勝負服”で遊説に奔走するヒラリー氏、強そう! ©FAMEFLYNET PICTURES/amanaimages

いよいよ11月8日(火)【日本時間11月9日(水)】、米大統領選挙本番となりました。アメリカ国民にとってはもちろん、世界の国際政治の行方を左右する、2016年のハイライトイベントです。結果はどうあれ、“女性初”の当選を目指してひたむきに走り続けるヒラリー・クリントン氏(79)のスタイルを、勝手ながらも徹底検証してみました。

©UPI/amanaimages

競争相手が男性である以上(今回の場合はドナルド・トランプ氏ですね)、ヒラリー氏としては、女性としての個性や華を活かしつつ、かつ“世界のアメリカ”を牽引する圧倒的に強いリーダー力を確実に印象づけることが不可欠です。そんな彼女の勝負服<=パワースーツ>の特徴は、ズバリ「ワントーン」。女性らしい艶やかさを嫌みなく発揮してくれる「深みレッド」、清潔でクリーンな「オフホワイト(モテちゃう白)」、そしてソフトで知的な「ネイビー」の3カラートーンがお気に入りの様子。全身を一色に統一することで、遊説会など多くの人が集結する場でひとり綺羅星のごとく輝いて見え、明星的なスター性を発揮することができます。

ニナ・マックレモーア Courtesy of Instagram

ちなみにヒラリー氏をはじめ、政治家や上流階級のソーシャライツマダムたちの御用達ブランドが、ニナ・マックレモーア。「女性がキャリアを積み、経済的に自立することを応援する服作り」がブランドコンセプト。ニナ氏自身もビジネススクールを卒業後、さまざまな会社を経営しながら、フィランソロピストとして女性・子ども・芸術・健康問題などに積極的に取り組み、年間多額の寄付を行う生粋のビジネスウーマンです。そんな彼女が創る服にはビビッドカラーや襟の高いジャケットなど「権威と影響力にあふれる女性」のイメージを打ち出せる要素がいっぱい!

また、ヒラリー氏のイメージコンサルタントは、モード界に君臨する女王、VOGUE US誌の編集長であるアナ・ウィンター(映画「プラダを着た悪魔」の敏腕編集長のモデルですね)が務めています。ファッション業界のバリキャリが、政界のバリキャリを支えるという最強の構図ができあがっているわけです。

着やせカラー・ダークネイビーを味方につけて ©INF/amanaimages

夫のビル・クリントン氏大統領時代、ヒラリーはファーストレディとして、どちらかというと“夫を立てる”立場でした。なので当時はスカート姿も多く見受けられましたが、上院議員、国務長官とキャリアを確実に積み重ねるなかで、動きやすく快活な印象のパンツスーツが定番に。ちなみにヒラリー氏、比較的小顔で上半身が小さい割に、腰位置が高く脚が長い典型的な「洋梨型」体型なので、スタイルをカバーしてスリムに魅せるため、長めのジャケットに、腰回りに比較的余裕を持たせつつ、裾に向かってきれいなストレートラインが出るパンツを合わせる「Y型」シルエットコーデの達人だったりします。ヒラリー氏ほどの上流階級女性にとっても、体型カバーって死活問題なんですね。

華やぎにあふれたヒラリー氏の上半身戦略 ©Everett Collection/amanaimages

TV討論会でも演説会でも、オーディエンスの視線は顔まわり&バストから上に集中します(演説台に立ったとき、胸から上しか見えなくなりますしね)。従って、顔面の美しさはもちろん、顔まわりの装いにも十分気合いを入れたいもの。ヒラリー氏は、主張の強いカラフルなド派手ジャケットに、デコルテを輝かせるボリューミィなネックレスをオン。ジャケットとネックレスが強烈なので、インナーはごくシンプルなものをチョイス。ちなみにネックレスは、ブルーカラーが多い聴衆を前にした演説の場合などでは、嫌みにならないよう、控えめのデザインに変えてみたり、完全にオフしたりしているとか。

さらに特筆すべきはヘア&メイク。ボブの長さに整えたブロンドヘアをオールバックにかきあげ、持ち前のきれいなブルー・アイを最大限に活かすナチュラルめのヘア&メイク。リップの色はスーツに合わせて強弱をコントロールしています。しかし、ヒラリー最大の武器は、豊かな表情と、口角がきちんと上がったハッピーなディシェンヌスマイル。オーディエンスも元気をもらえそうですね。

同じ女性として、どうしてもヒラリー氏を応援したくなる! ©PA Photos/amanaimages

いかがでしたか? 同じ働く女性の大先輩として、名門イェール大学卒業後から弁護士、ファーストレディ、上院議員そして国務長官と、米政治界を着実に昇りつめつつ、妻や母としても想像を絶する努力を続けてきたヒラリー氏をどうしても応援したくなってしまうのは、女の性でしょうか? 前述のアナ・ウィンター氏は自らのVOGUE US誌上で、ヒラリー氏を全面バックアップすることを異例の宣言。その他、女優やトップモデル、アーディストなど、男性優位の社会で頑張るさまざまな女性たちがヒラリー氏の支持を表明しています。さあ、どうしたって世界が見守る大統領選挙。彼女の最高のガッツポーズは見られるのでしょうか???

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