1. トップ
  2. レシピ
  3. おしゃれな【スイーツ】と【紅葉狩り】が両方楽しめる新スポット!秩父「MAPLE BASE」

おしゃれな【スイーツ】と【紅葉狩り】が両方楽しめる新スポット!秩父「MAPLE BASE」

  • 2016.10.31
  • 2269 views

埼玉県秩父にある「MAPLE BASE(メープルベース)」は地元の自然の恵みを味わえるカフェ&ショップがあり、いま日本唯一のメープルシロップの製造機械・エヴァポレーター(蒸発機)を備えたシュガーハウスとしても注目を集めています。

秩父のメープルを五感で体験する

池袋から特急電車で約1時間半。埼玉県の北西部にある秩父は10年ほど前から地元で自生しているカエデの木から樹液を採取する取り組みが行われています。その秩父産メープルシロップのブランド形成に取り組み、秩父のメープルを五感で体験できて、豊かな森づくりにつながる拠点としてオープンしたのが「メープルベース」です。西武秩父駅からバスで約30分、丘陵の秩父ミューズパーク内にあります。

店内には秩父の自然の恵みを味わえるカフェ&ショップがあり、キッチンの裏側にメープルを製造するエバポレーター(蒸発機)があります。

なんと、この機械はメープルシロップの一大産地であるカナダから輸入し、自分たちで組み立てたのだそう。

エバポレーターはカエデの樹液そのものが1.5〜3%の糖度で、そこから1/40に煮詰めることでメープルシロップができるそうです。そんなメープルシロップは夏頃に完売してしまう人気ぶりだといいます。

メープルシロップを楽しむならカフェメニューをどうぞ。

おすすめは『ジェラートナッツパンケーキ』(レギュラーサイズ1,200円)。パンケーキにのった和メープルジェラートとキャラメリーゼしたナッツ、ふっくら焼き立てのパンケーキとの相性は抜群です。

ドリンクは『樹液紅茶』(400円)のホットを。メープルのほのかな甘みと紅茶の香りが楽しめる至福の一杯です。

デザートには単品で特製ジェラートの『イチローズモルト』をオーダー。こちらのイチローズモルトは秩父産のウイスキー。世界に誇る貴重な国産シングルモルトウイスキーとして、メープルシロップとはまた違った、さっぱりとした甘さが楽しめます。

キハダ?第3の蜜?珍しいアイテムが並ぶ

メープルベースには、山を大切にする新しい林業のかたちから生まれた商品を取り揃えています。中でも珍しいのが柑橘類の1つである“キハダ”を活用した商品。キハダの木の皮を煮出したものは昔から染料や防虫、漢方などで使われているそうです。炊き込みごはんでターメリックライスにしてグリーンカレーと一緒に味わったり、胃腸にもよく、ウコンの数倍の効能があるといいます。

メープルベースでは、そんなキハダを使ったサイダーがあります。ちょっと苦味があり、それが体に良いのですが、かぼすを入れて同じみかん科の苦味成分がとけ合うことで味を整えています。小出さんは「薬科大に協力していただき成分分析をしています。まだまだ研究されていないところが多く、将来的にもいろんな期待が持てるんですよ」とキハダに期待できる効能について教えてくれました。

もう一つは“第3の蜜”という蜜を使った『秘蜜』。リンゴジュースを与えた蜂の蜜です。春と夏でも味が違う蜜は加熱せず、濃厚だけど甘さはさっぱり、すっきりした味わい。はちみつに定義ができないので第3の蜜と名付けたものなのだそう。

新しいはちみつのカテゴリーとして、“NPO法人秩父百年の森”と地元の高校や大学などの共同研究から生まれた商品です。国際規格では、植物の花蜜に由来する「花はちみつ」や主にヨーロッパで作られている、植物の汁液を吸う昆虫の代謝物質に由来する「甘露はちみつ」をはちみつと定義するのだとか。この2つが第1、第2のはちみつということで、第3のはちみつと呼んでいます。

季節ごとで楽しめるロケーションも魅力

ちょうどメープルベースがオープンした5月は、秩父ミューズパーク周辺にはシバザクラの名所があり、臨時バスも運行されるほど。そして、これからは紅葉の季節。

「秩父は高低差があるのでちょっと空気が違うようにも思います。気温も低いかもしれませんね。秋は紅葉の名所です。10月下旬から見頃を迎え、ショップの前にはイチョウ並木があり見応えがあるので、散歩がてら訪れると気持ちが良いと思います。変わった自転車やセグウェイなどもあり、借りることができます」と小出さん。

11月3日にはメープルベース内で秩父産の木材で作られた木のおもちゃで遊べる1日限りのイベント「秩父の森ジャンボリー」を開催。カエデやモミジの植樹体験や、当日限定のファーマーズキッチンもオープンするそうなので、ぜひ出かけてみてください。

の記事をもっとみる