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秩父産【メープルシロップ】が堪能できる新紅葉スポット「MAPLE BASE」の“3つの機能”とは?

  • 2016.10.29
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秩父にある「MAPLE BASE(メープルベース)」はカフェやショップを併設した秩父の森の恵みを五感で体感できるメイプルブランドの発信拠点。“3つの機能”で未来に豊かな森を残していくために、秩父の森の恵みを訪れた人に届けています。

新しい林業のかたち。秩父のカエデを活用した取り組み

埼玉県の北西部にある秩父は、もともとスギやヒノキなど人工林が多い地域でした。しかし、スギやヒノキを使った林業は木材の需要の減少など、商売にならずに廃業せざるを得ない状況に。放置林も増え、多少木を伐採して手を加えていかないと山がどんどん育たなくなる。そんな中で気候、地形、地質など地域特有の条件により多くの種類が自生する秩父でカエデの利用価値に注目が集まり、もっと魅力を広めていこうと自生するカエデの樹液を採取する取り組みが行われるようになりました。

秩父には全国で28種類あるといわれるカエデのうち21種類があります。ほとんどの種類のカエデが揃う秩父のカエデを象徴するように、メープルベースの軒先には21種類のカエデを植えています。

「ひと言でカエデといってもそれぞれ特性があります。葉っぱの形も違うし、環境によって育ち方も違います。中には“目薬の木”という名前で呼ばれる、薬として使われる種類のカエデもあります。また、カナダで“シュガーメープル”というメープルシロップに使われている、すごく甘い樹液を出す種類があるのですが、日本ではイタヤカエデが知られています。カエデには樹液が取れやすいもの、取りにくいもの、糖度も異なり味も生えているところで違うんですよ」。そう話すのはスタッフの小出さん。秩父出身で高校卒業後、東京や小豆島などで生活し、Uターンされたのだそう。メープルベースの立ち上げから携わってきたメンバーの一人です。

ここを拠点にいろいろなことができたら

「地元にNPO法人秩父百年の森という団体があり、そのエコツアーに代表の井原が参加したのがきっかけです。こういう活動をするなら、もっと広めていかないともったいないということで始めたんです」と小出さん。メープルベースは豊かな森の恵みを味わえるカフェやショップを併設する“シュガーハウス”として秩父ミューズパーク内にオープンしました。

メープルシロップを作る小屋のことを一大産地カナダでは“シュガーハウス”といわれ、ここはまさに日本発のシュガーハウスなのです。

メープルベースはもともと受付やロッカーなどがあったゴルフ練習場のスタートハウスだったところ。建物を管理する秩父市から借り受け、オープン前にログハウスを改装したのだそう。

改修には天井部分やテーブルの面取りなど仕上げは大工さんにお願いし、壁のペンキぬりをはじめ、テーブルやイス作りなどはスタッフのご家族や知り合いの方も含め、ボランティアの方に手伝ってもらったといいます。

店内はログハウスならではの開放感のある天井はそのままに、仕切りがあった壁を取っ払って、見通しのきいた広い空間となっています。

メープルベースには3つの機能があります

メープルベースはカエデの樹液やメープルシロップを始め、秩父の自然の恵みを存分に味わえます。メープルを使った商品や、メープルベースオリジナルグッズも販売するカフェ&ショップをはじめ、“シュガーハウス”として秩父で採れる様々なカエデの樹液を研究しています。

また、メープルベースの開放的な芝生エリアを含めて、季節に合わせて様々なイベントやワークショップを開催しています。

次編ではカフェメニューやグッズなど、さらに詳しくメープルベースの魅力についてご紹介します。

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