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「ひとりっ子はかわいそう」にあえて挑むママたちの本音ボイス

  • 2016.10.20
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© esthermm - Fotolia.com

「ひとりっ子はかわいそう」「子どもはふたり以上ほしい」という価値観がいまなお根強く残る中、あえてふたりめをつくらず「ひとりっ子」を選択するママ・パパが近年では増えているようです。ひとりっ子を選んだママの声から、その理由、背景を探ってみました。

■もっとも多いのはお金の問題

ひとりっ子を選択した理由として、一番多く耳にするのが、経済的な理由です。日本では、子どもを大学まで進学させる場合、進路によっては、ひとりあたり1000万円以上かかるともいわれています。

しかし、現代は変化が激しく、先行きが不透明な時代。夫と自営業を営むAさんは、「今は不自由なく生活できているけど、この先はどうなるかわからない」と、将来のリスクを考えて、子どもの数をひとりと決めたのだとか。

子どもが多くなると、教育資金が十分に貯められない可能性も考えられるため、そのときになって進学をあきらめさせたり、奨学金の返還で苦労させたりしたくないという思いもあるといいます。

いっぽうで、会社員の夫を持つ専業主婦のBさんは、将来に対して大きな不安はないものの、できれば子どもを私立の小学校、中学校に入れたいという気持ちが強いため、受験や進学にかかる費用を考えると、「ふたりは難しいかも」と感じているそうです。

ひとくちに経済的な理由といっても、「ひとりで精いっぱい」と考えるママと、「ひとりに集中的にお金をかけたい」というママとにわかれるようです。

■ママのキャリアや高齢出産が理由となることも

経済的な理由のほかに、ママのキャリア問題も大きな理由のひとつといえそうです。大学卒業後に夢だった仕事についてバリバリ働いてきたCさんは、30代でひとりめを出産したものの、「やりたいことが山積みで、これ以上、産休や育休でキャリアを中断したくない」といいます。

「体力的にふたりめはムリ」というのは、30代後半で第一子を授かったDさん。もともと体力に自信がなかったところに加えて、実家が遠く、夫の帰宅時間が遅いため、無理せずひとりっ子のままで、マイペースに子育てしていきたいと思っているそうです。

さらには、「第一子がかわいすぎて、これ以上の存在が考えられない!」という理由を挙げたママも。ひとりの子にたっぷり愛情をかけてあげられることも、メリットといえるでしょう。

こうしてみると、選択ひとりっ子が増えている背景には、将来への不安や結婚・出産の高齢化、女性の社会進出など、現代の世相が少なからず影響しているようです。また、現代人の価値観が多様化してきている証拠ともいえるかもしれません。

ママの中には、前述のひとりっ子ママたちが理由として挙げたお金やキャリア、体力の問題が理由で「ふたりめをどうしようか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

ひとりっ子家庭にも、兄弟が何人もいる家庭にも、それぞれにメリットがあり、子供は何人がいいということに答えはありません。子どもを何人にするか、決める理由も人それぞれ。ママの生き方やそれぞれの環境に合った選択ができるといいですね。

(二条しおり)

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